前田敦子監督×柳英里紗&三浦貴大W主演「理解される体力」ビジュアル解禁【コメントあり】

映画
2022年01月17日
「理解される体力」
「理解される体力」

前田敦子が監督、柳英里紗、三浦貴大がW主演を務めるショートフィルム「理解される体力」のポスタービジュアル、場面写真が解禁。さらに、インタビューも到着した。

「理解される体力」は、2022年2月6日(日)よりWOWOWで放送・配信される青柳翔、玉城ティナ、千葉雄大、永山瑛太、前田の人気俳優5人がショートフィルムの監督に挑戦するプロジェクト『アクターズ・ショート・フィルム2』の一作品。

WOWOWが開局30周年を記念して行ったプロジェクト『アクターズ・ショート・フィルム』は、予算・撮影日数など同条件で、5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作。世界から6000本超のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」(SSFF&ASIA)のグランプリ“ジョージ・ルーカスアワード”を目指すという企画だ。

小さな喫茶店の店中に響き渡る大声で泣くキエ(柳)と、やさしくそれを受け止めるユミ(三浦)。キエはむさぼるように巨大なパフェを食べ、涙を流して子供のように大声で泣いている。どうやら夫に浮気されたらしいキエは、とどまることのない怒りと涙と食欲の激流に押し流されている。喫茶店の店長(野間口徹)は、キエが大声で泣いているその理由を想像してキエに伝えるのだが…。

解禁となったポスタービジュアルには、クールな表情でポーズを決めるキエとユミの姿が。舞台となるレトロな喫茶店の雰囲気や衣装のかわいさも相まって、目を引くビジュアルに仕上がっている。また、場面写真では、感情を爆発させるキエの姿や、大爆笑する二人の姿が写し出されている。

三浦は性別が異なるユミという役を演じているが、柳は「三浦貴大君の女性としての所在の秀逸さを楽しんでいただければ」と太鼓判を押す。一方で三浦は、自身が演じたユミについて「意識せずに当たり前のようにキエの古くからの友人としてそこにいる、というなんとも難解で面白みの詰まった役でした」と語っている。

監督初挑戦となった前田は「私の発想を脚本の根本宗子さん、そしてキャスト・スタッフの皆さんの力を借りて形にしていただき、やりたいことが全部できました」とコメント。もともと前田監督と主演の柳、三浦は共演歴もあり、交友が深いというが、柳は「妥協のしない監督で、細かいところまでしっかり見ている演出に圧倒されました」と明かし、三浦も「現場でみんなを引っ張ってくれて、自分のやりたいことを貫いてくれたので、俳優として信頼して仕事をすることができました」と前田の監督としての手腕を語った。

前田敦子 コメント

◆初監督作となる「理解される体力」が完成を迎えますが、今の率直なお気持ちを教えてください。

全体を通してすごく楽しかったです。監督業は全くの素人なので、最初は何のアイデアもないままこの仕事を受けましたが、キャスト・スタッフの皆様に助けていただき形にすることができました。監督らしいことはそんなにしていないような気もします(笑)。でも、やりたいことは全てできたと思うので、とてもすっきりした気持ちです。

◆本作では二人の友情を描いていますが、このような題材を作品に選んだ理由はありますか。また、どのようなことから着想を得て物語に落とし込んでいったのでしょうか。

親友の柳英里紗を主演にしたいと思っていたので、普段の彼女の魅力を存分に発揮できるような題材にしたいと考えていました。あとは、この作品を観た方を元気づけられるような作品にしたくて、ハッピーエンドにこだわりましたね。以前から脚本家の根本宗子さんの舞台や世界観が好きでお仕事をしてみたいと思っていたので、この機会にぜひと思い、脚本をオファーしました。根本さんと打ち合わせをしたときは作品についてのお話より、女子トーク全開で恋愛話なども赤裸々に語り合った記憶があります(笑)。
その時の要素も作品内にうまく盛り込まれていて、書いていただいた脚本を読んで思わずうなりました。

◆監督として臨む撮影と役者として臨む撮影の違いや、監督を務めて感じたこと・新たな発見などがあればお聞かせください。

撮影前の準備段階を初めて知ることができました。役者のときは全てが完璧に整った状態で現場に入るので、事前にこんなに準備することがたくさんあるなんて知らなかったです。とても新鮮でしたね。

◆特に注目していただきたいシーンがあれば、その理由とともにお教えください。

キエが何度もあくびをするシーンにこだわりました。難しい設定のシーンなので、英里紗がどう演じるか悩んでいたのですが、彼女のなかで腑に落ちて、とてもいいシーンになりました。ストレスであくびが出るってないですよね(笑)。貴大君はとても自然体で演じてくれたのですが、作品を観たらユミみたいな友達がいたらいいな、ときっと思っていただけると思います。それくらい魅力的にユミという難役を見事に演じていただきました。

◆本作に込めた思いや視聴者へのメッセージをお願いいたします。

英里紗と貴大君、野間口さんのいいところを存分に活かせた作品に仕上がりました。3人の意外な一面を描けたのかなと思います。一緒に笑ってくれたら一番幸せですし、「前田敦子ってこういう作品を撮るんだ」という意外性を楽しんでくれたらうれしいです。

柳英里紗 コメント

◆キエという役柄を演じられましたが、撮影を終えていかがでしょうか。演じてみて難しかった点や、注目してほしい点がありましたら教えてください。

後遺症があります。パフェを見るたび「キエとユミ」のせりふが頭の中で始まります。前田さんからの電話で「えりさー! 一字一句でワンカットで撮ると思う!」から自主稽古を毎日しました。染み付いています。
この作品の見どころ、ユミを男性が演じることは提案させていただきました。
『女装』ではなく『女性』としてそこに存在するユミは日本の作品のなかでもかなり新しく、スタンダードになったらいいなと思います。その提案を取り入れる前田監督はとても魅力的で日本映画界に必要な人材だと感じます。

◆前田さんとは普段から親交もありますが、監督と役者という関係で臨んだ今回の現場はいかがでしたか?

彼女自身、最初で最後の監督と言っておりその思いが強く『妥協なし監督』だったと思います。役者の姿を外見からも中身からも徹底的に見届けて、髪の毛や洋服の動きまで見ている演出には圧倒されました。
作品にとって大事なことだなとあらためて考えさせられましたし、しっかり見ていてくれてることへの愛情から期待に応えたいという気持ちは強くなりました。ただ時間が足りなかったのが悔しいところです。

◆最後に視聴者へのメッセージをお願いいたします。

「キエとユミ」は目だけの情報だと活発で勢いがありますが、耳を傾け、じっくり眺めると繊細な作品となってます。
根本宗子さんの匠な脚本と前田敦子監督のコラボレーションと三浦貴大君の女性としての所在の秀逸さを楽しんでいただければと思います。

三浦貴大 コメント

◆ユミという役柄を演じられましたが、撮影を終えていかがでしょうか。演じてみて難しかった点や、注目してほしい点がありましたら教えてください。

まずユミという役に関しては、性別が違うのでそこがハードルではありました。ただ今回は特にそれを意識せずに当たり前のようにキエの古くからの友人としてそこにいる、というなんとも難解で面白みの詰まった役でした。

◆前田監督とは共演作もありますが、監督と役者という関係で臨んだ今回の現場はいかがでしたか?

前田監督とは今まで俳優同士として仕事をしてきましたが、監督と俳優という関係性でどのような演出をしてくれるのか非常に楽しみでした。現場では監督として、みんなを引っ張ってくれて、自分のやりたいことを貫いてくれたので、俳優として信頼して仕事をすることができました。前田監督の思いとセンスの詰まった作品になったかと思います。

◆撮影で特に印象的だったエピソードやシーンなどありましたら教えてください。

監督と柳さんとは、付き合いも長く良き友人でもあるので、かなり自由にやらせてもらった部分もあります。
台本にある部分、ない部分、一緒に作り上げましたので、細かい動きやせりふ回しにも注目していただければと思います。

◆最後に視聴者へのメッセージをお願いいたします。

不思議な世界に迷い込んだかのような感覚と、心地の良い違和感との調和をこの作品でぜひお楽しみください。

根本宗子(脚本)コメント

前田さんが初めて監督される映像作品の脚本の依頼をくれました。断る理由がありませんでした。だって私は「前田敦子」という人物のファンなので。前田さんへの興味はいつだって尽きません。それは前田さんがいつだって正直にしか生きれない人だからだと思います。
だからそんな前田監督の胸を借り、私も正直な本を書きました。お互いの正直がぶつかってると思います。先日、正直な前田さんから「めちゃくちゃ面白く出来上がりました!」と連絡が来ました。
それはもう、タッグ成功ですよね!

作品情報

『アクターズ・ショート・フィルム2』
WOWOW
2022年2月6日(日)後5・00 放送・配信予定

監督:青柳翔、玉城ティナ、千葉雄大、永山瑛太、前田敦子(※五十音順)

番組オフィシャルサイト:https://www.wowow.co.jp/movie/asf/
公式Twitter:https://twitter.com/asf_wowow

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