4月8日(金)に公開される映画「チェリまほ THE MOVIE~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~」の完成直前イベントが、3月10日(木)に都内で開催。主演の赤楚衛二と町田啓太、風間太樹監督が登壇した。
本作は、180万部突破の豊田悠原作の人気コミックをドラマ化した『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系/2020年10月期放送)(通称「チェリまほ」)の続編。童貞のまま30歳を迎えたことにより、“触れた人の心が読める魔法”を手に入れた安達(赤楚衛二)と、そんな彼に好意を抱く同期・黒沢(町田啓太)によるラブコメディだ。
ドラマは、そのあまりにもピュアなストーリー展開と登場人物たちの愛らしいキャラクター像がSNS上で話題となり、回を追うごとにファンが激増。放送直後、“チェリまほ”が日本・タイ・韓国・ベトナムなどでトレンド入りを果たすなど、今や200以上の国や地域で見られるまでに。5週連続でORICONドラマ満足度調査ランキング1位を達成したほか、ギャラクシー賞「月間賞」「マイベストTV賞第15回グランプリ」、第30回TV LIFE年間ドラマ大賞2020も受賞している。
そしてこの度、映画の完成直前イベントが開催され、赤楚と町田、風間太樹監督が登壇。イベント開催にあたり、安達役の赤楚は「ドラマが終わった後に映画化、なんて夢のようなお話だと思っていたので、映画化が決まった時はとてもうれしくて。今この場に立てていることもいまだに夢見心地でフワフワしているのですが、今日は精一杯『チェリまほ』の魅力を伝えていきたいと思います」と。
続けて、「安達の恋人・黒沢役の」と紹介された町田は「恋人になったんですねぇ…」と喜びをかみ締める表情を。「『チェリまほ』が始まって、このように皆さんに集まっていただくという機会があまりなかったので、改めて緊張しているというか。またここから始まるんだなという気がして、すごくワクワクしています」と笑顔を見せる。
風間監督も「『チェリまほ』は、ドラマの放送が終わってからもたくさんのファンの方が言葉を届けて下さり、制作中に抱えていた熱みたいなものが全然冷めないまま、映画のお話をいただいて。キャスト、スタッフの思いが届いたんだなと実感できましたし、素直にうれしかったです」と感謝の思いを述べた。
撮影中のエピソードについて聞かれると、「本当に楽しい思い出しか残ってないですし、楽しい日々でしかなかった」と赤楚。「新旧織り交ざって、ドラマの時に撮った橋やお互いの家、会社に行って『懐かしい~』という気持ちになったり、新たに海に行ったり、キャンプのようなことをした時には、『こういうことができるのは映画だなぁ』という実感がわいたり」と振り返る。
町田も「映画の撮影に入る前は(ドラマから)期間が空いていたので、地続きの物語ということもあって『大丈夫かな、あそこから始められるかな』と不安もあったんですが、監督やスタッフさんの顔を見た瞬間に『あ、戻ってきた!』って。衣装合わせの時に赤楚君と会った時も、『安達じゃん!』って、もう全部思い出して。もちろん事前に準備はしていたのですが、『しなくても良かったな』と思えるくらい、安心感があった」と振り返る。
すると、赤楚が「本当にすぐ戻れましたよね。なじみすぎて、『安達になってるかな』って逆に不安になったくらい(笑)」と。町田も「最後までお互い確認しあってたよね。『黒沢になってる?』『安達になってます?』って(笑)」とほほ笑ましい会話を繰り広げた。
続けて、“お互いのすてきだなと思う部分”について聞かれると、赤楚は「人を傷つけないという部分ですかね。言葉選びだったり、そのマインドというのは、学ぶところがすごく多いです。あと撮影をしていても、『食事中、ここにジャケットが掛かっていたらマナーが良くないんじゃないか』とか、そういういろいろなことを考えて、意見を伝えられるところ。僕は全然そういうことをできていなかったので、今回改めて勉強になりました」とお礼を伝えると、「なんだ、この時間(笑)」と町田は照れ笑い。
対する町田も「赤楚君は前から変わらず、ずっと気持ちのいい方」と。「人と接していて、近づきがたさを感じることがあると思うんですけど、全くその心配がないというか。それってすごい才能だし、魅力だなと思っていて。あと、現場にいて『疲れた』のひと言も聞いたことがないですし、ため息ひとつつかないんです。本当にこの仕事が好きなんだろうなと思いますし、熱量がすごい」とその立ち振る舞いを称賛。
「赤楚君がこういう人柄だから、この『チェリまほ』の一体感というか、優しい空気感が生まれていったんだろうなと思います。本当にたくさんありすぎて…。なのに、抜けてるところもあったりして(笑)」と明かすと、赤楚は「抜けてますかね?(笑)」と頭をかしげる。
すると、町田は「そういうところがすてきだから、本当に気づかないでいてほしい(笑)。でも、役者としても、今後どんなお芝居していくんだろうなってのはすごく興味津々で、俳優としても刺激をもらっています」と熱い思いを語った。
その後も「町田君も『疲れた』とか言わない」「目から優しさがにじみ出てる」などお互いへの褒め合いが止まらず、最後は「これ、何の会ですか!?(笑)」と町田。そんな2人の様子を見ていた風間監督も「ほほ笑ましい」と笑いつつ、「本当に2人だから作れた空気感だと思いますし、ドラマの時から変わらずお互いを信頼し合っているのが伝わってきた」と穏やかな表情を浮かべていた。
さらに「ドラマ撮影時、赤楚が米粒を口元に付けたまま現場入りしたことがある」ということが話題に上がると、赤楚は「今回はそういうのなかったですよね」と自信満々。しかし、町田は「あったでしょ! “ウェット赤楚”!(笑)」と。
赤楚は、撮影前日に美容院でヘッドスパを施してきたところ、その際に塗られたオイルのようなものがどうしても取れなかったと言い、「そのまま現場に行っちゃいました…。すごく髪の毛がウェッティーな感じのまま(笑)。でも、良くないですね。撮影の前日にヘッドスパは止めようと勉強になりました」とシュン。対して、町田が「そんなことない。撮影も後半戦で、疲れをケアしに行ったんだから。そこでハプニングがあっただけ」と持ち前の優しさを見せる一幕も。
するとここで、3月1日に28才の誕生日を迎えた赤楚のため、サプライズでバースデーケーキが登場。赤楚演じる安達が好きな“おにぎり”を模したユニークなケーキに、赤楚は「え、すごい!」「粒がひとつひとつしっかりしてる!」と大喜び。「あまりにも大きいおにぎりを目の前にして動揺してます(笑)」と告白しつつ、「誕生日は終わったものと思っていたのでうれしいです」と町田らとにこにこと顔を見合わせた。
そして、最後は赤楚があいさつを。「『チェリまほ』を応援して下さっている方々がいるおかげで、映画化されて、今この場に立てていること、本当にありがとうございます。映画は4月公開で、まだ僕らも観られていないのですが、ドラマの続きの物語でもあり、映画でもあるんだなという、素晴らしい作品になっていますので、何度も何度も観てほしいです」とファンへのメッセージを寄せ、イベントは締めくくられた。
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●photo&text/片岡聡恵
作品情報
「チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~」
2022年4月8日(金)ロードショー
出演:赤楚衛二、浅香航大、ゆうたろう、草川拓弥(超特急)、佐藤玲、鈴之助、松尾諭/遠山俊也、榊原郁恵、鶴見辰吾、松下由樹/町田啓太
※榊原郁恵の「榊」は「木」へんに「神」が正式表記
原作:豊田悠「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(掲載 「ガンガンpixiv」スクウェア・エニックス刊)
監督:風間太樹
脚本:坂口理子
プロデューサー:本間かなみ、井原梓、熊谷理恵
製作:『チェリまほ THE MOVIE』 製作委員会
制作プロダクション:ラフ・アット
配給:アスミック・エース
公式サイト:https://cherimaho-movie.com
©豊田悠/SQUARE ENIX・「チェリまほ THE MOVIE」製作委員会