7ORDER阿部顕嵐「今の僕らの全てが入っている映画」『ツーアウトフルベース』完成披露

映画
2022年03月15日
映画「ツーアウトフルベース」
映画「ツーアウトフルベース」

7ORDERの阿部顕嵐が主演を務める映画「ツーアウトフルベース」の完成披露舞台あいさつが行われ、阿部をはじめ、板垣瑞生、新羅慎二、藤澤浩和監督が登壇した。

登場してくると早速立ち位置を間違える阿部。板垣から「間違えるなよ~」と指摘されると、阿部は「イチが位置を間違えました(笑)」とダジャレで会場を沸かせた。

映画「ツーアウトフルベース」
ダジャレで会場を沸かせた阿部顕嵐

阿部は「こんなたくさんの人に見ていただけると思うと、出演している身としてはとてもワクワクしています。みんなの反応があってこその映画だと思うので、この日を楽しみにしていました」と完成披露を迎えた感想を語った。

阿部、板垣、新羅の3人はこれから作品を見る観客の反応が気になる様子で、阿部が「俺ら横から見たいよね」と提案すると、新羅も「俺ら、扉のところから顔出してさ」とノリノリ。板垣は「そこら辺にいるかもしれないんで、緊張して見てください(笑)」と語った。

「初主演作はどうでしたか?」という問いに、阿部は「初主演作がこの『ツーアウトフルベース』でよかったなと心から思っています」と心境を明かし、自身が演じたイチについて「愛らしいバカなイチとハチを愛してくれたらうれしいです。本当にどうしようもない役。人として薄っぺらいんですよね」と。

新羅が「顕嵐の演技の中で、この場面どうしようかなと思考停止している演技があるんです。そこって、実は考えているようで考えていないのか、本当に考えていないのどっちなの?」と尋ねると、阿部は「考えてるようで考えてない!流れに身を任せて生きているっていう感じですね」と回答。そんな阿部に板垣は「隣で考えてくれているんだろうなと思って演じてたんだけど…」と複雑な表情を浮かべた。

新境地となるハチという役を演じた板垣が「プライベートまんまなので、芝居をしている感じはなかったですね」と打ち明けると、阿部と新羅はびっくり。バディを演じた阿部と板垣について、プロデューサーも務めた新羅は「この2人はバディになるために、部屋に泊まりあったり、お風呂に一緒に入ったり、あうんの呼吸みたいなものをしっかりと高めあったからこその芝居だったなと思う」と絶賛。

さらに、2人について「空き時間があるとすぐにお風呂へ行っちゃう」と暴露。阿部が「新羅さんは一度も来てくれなかったよね」と語ると、新羅は阿部、板垣それぞれと風呂に行っていたことが判明。阿部が「3人で行きたかった」と言うと、新羅は「今度一緒に行こうよ」と誘った。

映画「ツーアウトフルベース」
風呂の話題で盛り上がる3人

初対面の印象を聞かれた板垣が「俺のこと知ってくれていたみたいで。顕嵐が『久々!』みたいなテンションできたんですけど、俺、全然ピンときてなくて」と打ち明けると、新羅は「そうなの!?顕嵐が『俺、知り合いなんで、瑞生がいいです』って推してたんだよ」と驚きの表情。

この反応に阿部は「初対面は『知り合いなんで!』ぐらいのテンションでいかないと!でも、(板垣が)『あぁ』みたいな感じだったから、間違えちゃったな」としょんぼりしていた。

初めて2人を見た時のことを問われた藤澤監督は、「2人が並んでいるところを見て、すごく感じが良くて。うまく言語化できないんですけど、撮った時楽しいだろうなと思った」と印象を明かした。

映画「ツーアウトフルベース」
プロデューサーも務めた新羅慎二

出演しながら、プロデューサーも務めた新羅は「キャストを選んだり、脚本選びもやりましたね。映画作りって総合技術とよく言われているのが分かった。音楽もキャストも、カメラマンだったり照明のキャスティングもある。そういう人たちのスケジュールがハマった時の喜びはすごかった」と明かし、「スタッフさんによりリスペクトを覚えたし、プロデューサーが好きだなと思った」と語った。

映画「ツーアウトフルベース」
藤澤浩和監督

内田英治の脚本について問われた藤澤監督は「自分がやりたいテーマが隠れていた。新羅さんにも脚本直しに参加してもらって、いろんな意見をもらいながら、自分のやりたい世界とみんなのやりたい世界を合わせてやりました」と語り、「リハーサルを何回かやらせてもらったので、2人の動きを見て変えていった」と裏話を明かした。

阿部は「最初の脚本も面白かったんですけど、変わっていっても面白くて。こうやって作品って段々出来上がっていくんだなと。皆さんが作り上げていく過程を目の当たりにできてよかった」と。板垣も「めっちゃ楽しみになりました。脚本を読んでいけばいくほど、早く現場こないかな~って思ってました」と語った。

本作には、7ORDERメンバーの諸星翔希も出演。阿部は「グループのメンバーとして映画で共演はうれしいこと。でも、現場に入る際は、映画の出演者の1人なので、特別な思いはなくて、いい意味でフェアでした」と明かした。

諸星について新羅は「毎回、『どうでしたか?』って聞いてきて真剣だった。初日が思うようにいかんくて、すごく落ち込んで、4時間ぐらい話をした。『どうやったらいい演技ができるか』って。2日目の撮影では、自分の中で思った芝居がしっかりできて『よかったです』と話をした」と打ち明けると、阿部が「そんなことがあったんですね」と驚いていた。

新羅が手掛け7ORDERが歌う主題歌「レスポール」について阿部は「深夜2時くらいに聞いたんです。新羅さんから『意見があったらすぐ言ってくれ』と言われていたんですけど、めちゃくちゃすてきで、言うことはないよって思いましたし、感謝しかないです。映画の世界観をくみ取ってくれて、映画の脚本にも影響が出たと聞いているので、僕にはできないのですごいなと思った」と明かした。

新羅は「顕嵐の好きな曲を調査したんです。インディーズロックとかが好きとか」と明かしつつ、映画の主題歌については「靴を見ながら演奏するというシューゲーザーっていうジャンルがあるんですけど、7ORDERがシューゲーザーやるってすごいことだなと。1曲くらいお客さんの顔を見ずに歌う曲があってもカッコいいなって思って、シューゲーザーっていうジャンルからインスパイアを受けて作りました」と語った。

映画「ツーアウトフルベース」
板垣瑞生

「レスポール」を7ORDERのライブ会場で聞いたという板垣は「トラブルがあって、顕嵐のアカペラから始まるバージョンを聞いたんです。それがすごく好きで。その時のライブの顕嵐がカッコよくて。一緒に同じ作品を乗り越えた親友がアカペラというイレギュラーも乗り越えてカッコいいライブにしてくれて、俺は一生大切な曲になったなと感じた」と感想を明かした。

ここで新羅から「2人の『レスポール』も聞きたい」と提案されると、会場からも同意の拍手が起こり、阿部と板垣も「やりたい!どこかで実現させたいね」と語った。

最後に、板垣は「この作品で生きる意味で適当っていうのも大事なんだなと思った。イチとハチが意味のない行為をどれだけ楽しんで、どうやって乗り越えたのかっていうのが、いろんな人に伝わるというか、適当に楽しんでくれたらいいなと思っています。大好きな映画なので、ぜひ応援よろしくお願いします」と。

阿部は「この映画は今の時代には珍しい無駄なシーンがあるんです。よくよく見ると無駄じゃないんですけど、その余白を楽しんでいただけたらなって思います。今の僕らの全てが入っている映画だと思いますし、一生大切にしたい映画なので、ぜひ皆さん楽しんでください」と呼びかけ、イベントを締めくくった。

映画「ツーアウトフルベース」
カメラに手を振る板垣瑞生と阿部顕嵐

作品情報

「ツーアウトフルベース」
2022年3月25日(金)公開

出演:阿部顕嵐、板垣瑞生
工藤遥、諸星翔希、渡部龍平、趙珉和 、宮崎秋人、成松修、佐野和真
新羅慎二、カトウシンスケ、後藤剛範/渋川清彦

企画プロデュース:新羅慎二
脚本:内田英治
監督・脚本:藤澤浩和

製作:日本コロムビア、KSR、東映ビデオ
制作プロダクション:RIKIプロジェクト
配給:東映ビデオ

公式サイト:twooutfullbase.com

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©2022「ツーアウトフルベース」製作委員会

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