hideの実弟・松本裕士の著書「兄弟 追憶のhide」を基に、hideが遺した音楽を世に届けるため奮闘する弟たちの軌跡を描いた映画「TELL ME ~hideと見た景色~」(2022年夏公開予定)より、主演を務める今井翼のクランクアップ写真が到着した。
1998年、日本を代表するロックミュージシャン・hideが急逝。葬儀には約5万人が訪れ、日本中が早すぎる別れに涙し社会現象となった。制作途中だったアルバム、そして既に決定していた全国ツアーや数々のスケジュール。本人不在という異例の状況の中、hideのパーソナルマネージャーを務める弟ヒロシは、hideの意志を形にすべく、hideの共同プロデューサー・I.N.A.をはじめとする仲間たちと共に、多くの困難を乗り越えていく。
主人公hideの弟・松本裕士役で映画初主演を務めるのは、俳優、歌手、タレントとして映画、テレビ、舞台など多方面で活躍する今井翼。hideの共同プロデューサーI.N.A.役で共演するのは、hideのドキュメンタリー映画『JUNK STORY』(2015)でナレーションを務めた塚本高史。hide役を演じるのは、ロックバンド「FUZZY CONTROL」のギター&ヴォーカル、そしてソロでも活動するロックギタリストのJUON。
本作が映画初主演となる今井は、実在の人物を演じるに当たり、プレッシャーや葛藤も多かったというが、塚本連平監督と演技について話し合うなど、芝居に対する真摯な姿勢、初主演作への意気込みも十分。およそ1か月にわたる撮影を熱く駆け抜けた。
hideの弟でマネージャーの裕士が運転するhideの車は、本作のためにエンジンや内装などがレストアされた、本物のhideの愛車「ダイムラー ダブルシックス」を使用。他にも、裕士のスーツや、hide with Spread Beaverのメンバーたちの色鮮やかで個性的な私服、hideの愛用品など、当時の資料や映像を参考に、1990年代を再現した衣裳や小道具が用意された。
クランクアップの日は、裕士役の今井、I.N.A.役の塚本高史、バンドメンバーたちほか主要キャストが集結。裕士がI.N.A.らバンドメンバーたちと一緒に準備していたアルバムの制作に暗雲が立ちこめるという、hide事務所でのシリアスなシーンが撮影された。1か月近い撮影を通じて気心知れた様子のバンドメンバーたちは、塚本高史を中心にチームワークもバッチリ。和気あいあいとした様子のバンドメンバーたちとは対照的に、シリアスなシーンが続く今井は集中力を高め、芝居に全精力を注いでいた。撮影は順調に進み、クランクアップを迎えたキャスト陣は、塚本監督から酒をプレゼントされ、うれしそうな表情を見せた。
塚本監督は撮影を振り返り「今井さん演じる裕士はさまざまな面を持ち、繊細に心を動かさなければならない役どころなので、彼の緊張をほぐし、それで大丈夫だと言い続けるのが僕の仕事でした。早い段階で、今井さんと塚本さん、お二人のいいコンビネーションが出来上がっていたと思います」と笑顔で語った。
塚本高史は「やっとみんなと仲良くなってきたかなという頃に終わってしまうのは、本当に寂しいです。自分が小さい頃から憧れていた人の映画に関わることができて。ましてやI.N.A.という重要な役に選んでいただいて。きっと僕が出ていなかったら、ものすごく嫉妬してたと思います(笑)。公開を楽しみにしております」と安堵の表情。
今井は「1年越しのクランクインからこの日を迎えられて、まずはホッとしています。実話であり、役どころとしても日々葛藤することがありましたが、塚本監督が日々寄り添ってくださったおかげで、自分なりに心を込めて、丁寧に演じさせていただくことができました。皆さんとこの作品を作り上げられたことを誇りに思っております」と晴れやかな表情。周囲のスタッフたちから大きな拍手が送られ、キャスト陣も名残惜しそうな様子を見せていた。
作品情報
「TELL ME ~hideと見た景色~」
2022年夏公開予定
出演:今井翼、塚本高史、JUON、津田健次郎
監督:塚本連平
原作:松本裕士「兄弟 追憶のhide」(講談社文庫刊)
公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/tellme/
公式 Twitter&Instagram:@tellme_movie
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