香取慎吾が3年ぶりに主演を務める映画「犬も食わねどチャーリーは笑う」が、2022年9月に公開されることが決定。岸井ゆきのがヒロインを務める。
本作は、市井昌秀監督が香取を主演に据えて当て書きしたオリジナルストーリー。岸井は香取とは初めての顔合わせ、香取と市井監督も映画撮影の現場では初めてタッグを組んだ。香取と市井監督の接点は14年前までさかのぼる。まだ監督としてキャリアをスタートさせたばかりのころ、2008年のぴあフィルムフェスティバルで当時審査員だった香取が市井監督の作品を高く評価(結果はグランプリ受賞)。そこで市井監督はいつか一緒に香取と映画の仕事をしたいという強い思いが芽生えたという。
その後、市井監督は2020年1月リリースの香取のソロアルバムの収録曲「FUTURE WORLD(feat.BiSH)」のMVを撮ることに。それが後押しとなり、MV撮影終了後に香取を主演に据えた脚本を執筆。撮影は2021年9月下旬から10月下旬にかけて、東京都立川市や埼玉県などで行われた。
結婚4年目を迎える田村裕次郎(香取慎吾)と日和(岸井ゆきの)。表向きは仲良し夫婦の2人だったが、日和がこっそり投稿していたSNS「旦那デスノート」をきっかけに、少しずつ小さなすれ違いがつまびらかになり、裕次郎と日和は2人にとって大切な関係を取り戻そうとする。
市井監督は構想の段階で2つのテーマを思い描いていた。ひとつは「大切な人との関係性を見つめ直すもの」。もうひとつは「情けない、だらしない、ダメな香取慎吾」。コミカルな悪口が並ぶ「旦那デスノート」とは対照的に、シリアスなシチュエーションにもがく裕次郎と日和を2人がとてもユーモラスに演じているのは、市井監督の狙いだ。絆はささいなことで強くもなればもろくもなる。裕次郎が日和との会話で適当に受け流すときによく使う「いい意味で」という劇中のせりふを借用するなら、崩れかけたメロドラマは「ホラーです、いい意味で」。ユーモアと狂気は紙一重だと気付かされる。誰にでも起こりうることだからこそ誰もが痛感し、共感できる絶妙のコメディに仕上がっている。
また、タイトルにある“チャーリー”とは、裕次郎と日和が飼っているペットのフクロウの名前。チャーリー(3歳/オス)の愛くるしい佇まいにも注目だ。
香取慎吾(田村裕次郎役)コメント
また、映画に出演させてもらえてとてもうれしいです。
初めて市井監督の映画に参加しました。
初めて岸井ゆきのさんと共演させてもらいました。
笑顔のはじめましてが絡み合いながら、SNS『旦那デスノート』にもがく裕次郎を演じました。
恐怖の連続でした!
自分の知らないところで、自分の知っている人が、自分の事を晒している!
コメディです。
コメディだけど、泣けるんです。
いい意味で。。
岸井ゆきの(田村日和役)コメント
わたしは本当の夫婦の感覚を知らないのですが、両親をずっと見てきて、何もないようで何かある空気、本心を悟られないように諭そうとする威厳、笑いながら諌める態度、不思議な関係だと思いました。そんなことを考えて芝居をするのは、いつかあるかも知れない未来を追いかけるようで面白かったです。
そして隣にいる相手が幼少期から拝見している香取慎吾さんだなんて身の引き締まる思い。毎日が優しい光であふれて、香取さんと楽しくお話させていただいている時間は自分でも不思議でSFみたいで、市井監督と現実的な会話で構築していく物語はファンタジーで。
皆様がこの映画をどう感じるのか…私も楽しみにしています!
市井昌秀(監督)コメント
なんらかのすれ違いで妻に憎たらしさを覚えた後、笑いながら誰かと電話するその背中を見て、「この人は何者なんだ?」と感じる時がしばしばあります。
結婚って、夫婦って、男と女って、一体なんなんだろう?
なんだか厄介で面倒なものを抱えて、どこへ向かっているのだろう?
分からないのその先を、香取慎吾さんと岸井ゆきのさんで見たいと思いました。平凡で情けなくダメな田村裕次郎、笑顔の片隅で毒を盛る田村日和と一緒に。
作品情報
「犬も食わねどチャーリーは笑う」
2022年9月TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
出演:香取慎吾、岸井ゆきの
監督・脚本:市井昌秀『台風家族』
配給:キノフィルムズ/木下グループ
公式HP:inu-charlie.jp
公式Twitter:@inucha2022
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