6月3日(金)公開の映画「冬薔薇(ふゆそうび)」の完成披露上映会が都内で開催され、主演の伊藤健太郎をはじめ、小林薫、余貴美子、阪本順治監督が舞台あいさつに登壇した。
映画復帰作の完成に伊藤は「こうしてスクリーンに戻れるんだと分かったときはうれしかったし、あのタイミングで手を挙げてくださった阪本監督には感謝しかないという思いでいっぱいです」と言葉をかみ締め、久々の舞台あいさつに「味わったことのない感覚というか、この景色が早く見たいとずっと過ごしていたので…。もう、すごくうれしいです」と涙を浮かべながら語った。
伊藤の父親役を演じた小林は「伊藤君の名前を見たときにニタッと笑いました。僕は阪本組が初めてだし、伊藤君の復帰第1作に呼ばれたことにも縁を感じました」とうれしそうで、母親役を演じた余も「伊藤さんは私たちおじさんおばさんの話をじっくりと聞いてくれる。すぐに親子になれたのは、健太郎さんがみんなになじんでくれる性格のおかげ。いろいろな意味でかわいがっていました」と。これを受けて伊藤は「すてきな大先輩とお芝居できたことは今後の人生の財産でしかありません」と感謝した。
また、伊藤は撮影初日を振り返り「クランクインにはいろいろな思いがありましたが、1年くらい休んでいたこともあるので、正直怖かったです。でも現場に入ったら阪本組の温かい雰囲気の中で撮影することができました」と感謝し「とにかく石橋蓮司さんら大先輩の背中がカッコよかった。自分もこれから50年後、60年後とあのような姿でいられるよう頑張りたいと思いました」と語った。
すると余は「蓮司さんの背中って言ったって『立ったまま靴下はけねえ』とかそんなボヤキばかり。でも伊藤君はそれをずっと聞いてくれる」と振り返り、会場を笑わせた。
伊藤を抜擢した阪本監督は、伊藤の魅力について「彼の魅力は映画を見てもらえれば分かります。ひと言でいうと、スクリーンの似合う子。アップに耐えられる人です」と断言。「この映画の話を受けてから撮影が動きだしたときに、健太郎君のことを待っている人たちの前にお連れするのが仕事だったので、それがこの日だと思ったら感慨深くなりました」と語った。
最後に伊藤は「映画復帰作という形で携わらせていただきました。賛否があるのは覚悟をしていますし、公開するにあたり怖い部分もありますが、自分があのタイミングでできる最大の力は出し切ったつもりです。自信を持ってお届けできると思っています」と思いを明かした。
映画情報
映画「冬薔薇(ふゆそうび)」
2022年6月3日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
出演:伊藤健太郎、小林薫、余貴美子
眞木蔵人、永山絢斗、毎熊克哉、坂東龍汰、河合優実、佐久本宝、和田光沙、笠松伴助
伊武雅刀、石橋蓮司
脚本・監督:阪本順治
配給:キノフィルムズ 製作:木下グループ
HP:https://www.fuyusoubi.jp/
Twitter:https://twitter.com/FUYUSOUBI_jp
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