【ネタバレあり】斎藤工、山本耕史扮するメフィラスの説得力に「内側でのアクティングに攻防が」「シン・ウルトラマン」

映画
2022年05月25日
「シン・ウルトラマン」左から)早見あかり、有岡大貴、長澤まさみ、斎藤工、西島秀俊、山本耕史、樋口真嗣監督

映画「シン・ウルトラマン」(全国公開中)の大ヒット御礼舞台あいさつが、5月25日(水)に開催。斎藤工、長澤まさみ、西島秀俊、有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、早見あかり、山本耕史、樋口真嗣監督が登壇した。

昭和41年(1966年)の放送開始以来、日本のみならず海外でも100を超える地域で放送され、今なお根強い人気を誇るキャラクター・ウルトラマン。

この度、「ウルトラマン」の企画・発想の原点に立ち還りながら、現代日本を舞台に、未だ誰も見たことのない“ウルトラマン”が初めて降着した世界を描く最新作「シン・ウルトラマン」が制作された。

そんな本作の“ウルトラ大ヒット”を記念して、大ヒット御礼舞台あいさつが5月25日(水)に開催。ウルトラマンになる男・神永新二役の斎藤工、神永の相棒・浅見弘子役の長澤まさみ、禍特対の班長・田村君男役の西島秀俊、禍特対のメンバー・滝明久役の有岡大貴と船縁由美役の早見あかり、メフィラス役の山本耕史、樋口真嗣監督が登壇した。

「シン・ウルトラマン」斎藤工

まず、斎藤が「朝から『シン・ウルトラマン』をキメてくださり、ありがとうございます。“朝トラマン”最高ですよね。 今日1日が皆さんにとって豊かな1日になることを願っております」とあいさつを。

続けて「普段メールで済ませる方が、電話をかけて本作の感想を伝えてくださったことなんかもあって。それほど興奮を共有したかったんだなと。僕自身もその気持ちが分かります。どこか童心を取り戻したような感覚があるんですよね」と。

西島も「映画を見に行くというアクションが、本作をきっかけに少し増えているんじゃないかなと感じました」と語る。早見は「『夜遅いから連絡しようか迷ったんだけど、これはせずにはいられなかった』と言って感想が送られてきたり、『グッズが売り切れで買えなかった』という話も聞くので、すごく盛り上がってるんだなと実感しています」と反響の大きさを伝えた。

ネタバレに関して厳しく言われているという一同。そんな中、イベントをもって解禁されたのが、長澤演じる浅見が巨大化するというシーンだ。長澤は「1人グリーンバックの中で地味に撮影していました。巨人のまま道路に倒れるシーンでは『なるべく動かずに倒れて』という指示を受けたのですが、結構難しいんです」と。

そんな話を受け、樋口監督も「あのシーンは初代・ウルトラマンのオマージュとして、全く同じ場所で描きました。でも、やっぱり60年もの間に街路樹がものすごい増えてしまっていて。切ってもらうわけにもいかないので、結構大変でした(笑)」と苦労話も披露。

「シン・ウルトラマン」長澤まさみ

そして話題は、公開されて以来、大きな反響を集めている外星人・メフィラスへ。演じている山本は「クランクインした日に公園のシーンを撮ったんですけど、『ブランコの前にある柵からスッと降り立って、人間にはできないことをやったらどうですか』と提案をしたら『なるべく人間に馴染んでいる感じにしたいので、それはなしで』と言われたんです」。

「僕の中では少し地面から浮いているようなイメージを持っていたので、どこまでやっていいのかをお尋ねするとやはり『人間側に寄せてください』と。でも、内面にトリッキーな印象があるので、(その塩梅が)良いバランスを作ったと思います。余計な動きをしないということも意識していました」と明かす。

同じく外星人の神永を演じた斎藤は「メフィラスの言葉の説得力に合点がいくことが多くあり、自分の感情がそれらを飲み込んでしまうんです…僕が演じた神永も外星人なので、感情を平らにしてなるべく響かないようにしていました。内側でのアクティングに攻防がありましたね」と。

続けて「神永はメフィラスとはまた違ったタイプの外星人なので、フィギュアのようなイメージで、序盤は特に、神永の肉体を上手くコントロールできてない感じを表現していきました」と語った。

「シン・ウルトラマン」山本耕史

さらに、イベントでは劇中のメフィラスの発言にちなみ、一同が「〇〇 私の好きな言葉です」を発表していくひと幕も。山本は「『プロテイン』。最初は16キロのダンベルと言おうと思ったんですけど、ちょっと説明くさいなと。やっぱりこれに限りますね」。

早見は「『ありがとう』。誰が聞いても嫌な気持ちにならないじゃないですか。常にちゃんと言わなきゃって意識しています」。有岡は「『ご自由にお取りください』。小さいころ、お母さんが行く銀行の窓口に飴があって、それを楽しみにいつもついて行っていました」。

「シン・ウルトラマン」有岡大貴

長澤は「『滋味』。食べものを食べた時に言って、噛み締めたいんです。いい言葉だなと思って。最近はたけのこを食べました」。斎藤は「『年をとってやっちゃいけないことは、説教と昔話と自慢話』。高田純次さんの名言ですね。僕も40になったので、この言葉を胸に生きていこうと思っています」。

西島は「『スイーツは別腹』。現場でも食べていました。ちょっとみんな太っていたよね。(有岡に『防護服にお菓子をあてて香りを嗅いでましたよ』と暴露されると)本当に嗅げるんですよ」。樋口監督は「『無塩バター』。コロナ禍で時間が余った時にお菓子作りをしていたんですけど、無塩バターが重要なんですよね。塩分が入ってないバターを使うことでより味わいが増すんです」と思い思いに披露していった。

「シン・ウルトラマン」左から)山本耕史、西島秀俊、樋口真嗣監督

最後に、斎藤が「この作品を受け取り、育ててくださってありがとうございます。子供たちに希望を持ってほしいという円谷さんの願いから生まれたのが『ウルトラマン』です。そんな思いのバトンを受け取った本作が、かつて子供だった皆さん、そして未来を築いていくお子さんたちに映画体験として末永く届いていくことを心から願っております」と。

「混沌とした時代ではありますが、そんな今だからこそ『ウルトラマン』という概念が必要な存在なのではないかと思います。ウルトラマンの『君たち人類の全てに期待する』という言葉を胸に、僕自身も明日から希望を持って生きていきたいです。本日はありがとうございました」とあいさつし、イベントは締めくくられた。

映画「シン・ウルトラマン」は全国公開中。

この記事の写真

作品情報

「シン・ウルトラマン」
全国公開中

出演:斎藤工、長澤まさみ、西島秀俊、有岡大貴、早見あかり、田中哲司
山本耕史、岩松了、嶋田久作、益岡徹、長塚圭史、山崎一、和田聰宏
企画・脚本:庵野秀明
監督:樋口真嗣
音楽:宮内國郎、鷺巣詩郎
制作:円谷プロダクション 東宝 カラー
制作プロダクション:TOHO スタジオ シネバザール
配給:東宝

公式サイト:https://shin-ultraman.jp/
公式Twitter:https://twitter.com/shin_ultraman

©2021「シン・ウルトラマン」制作委員会
©円谷プロ

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