宮沢氷魚(高崎暦・日高暦役)コメント
◆原作や脚本を読んで、魅力を感じたところを教えてください。
パラレルワールドをテーマにした物語に惹かれました。僕も、自分が自分じゃない世界線や違うワールドにいる自分とどんなふうに交わるのかとか、自分が今生きている毎日がすべてなのかと考えることが普段から結構多くて。それを自分の中でうまく整理したり、納得のいく説明ができずにいたのですが、原作と脚本を読んだ時に「こういう捉え方、理解の仕方がある」とすっと落とし込むことができました。暦、栞、和音の3人を軸に、彼らがどのように自分たちの人生を歩んでいくのかが見どころだと思いました。原作も脚本も気づけば何度も読み返すほど⾯⽩かったです。
◆「僕愛」「君愛」それぞれの暦の印象を教えてください。
人は育った環境によって、性格や考え⽅も変わってきます。どちらも暦ではあるので、ベースは変わらないのですが、別の道を選び、違う人生を送る2人の暦の演じ方、表現の仕方はすごく悩みましたが、すばらしい画と台本、このふたつを信じて、演じました。演じ分けたというよりも、物語の流れに身を任せていれば、自然に変化が出てくることに気づき、作り込むよりも、一つひとつのシーンを大事に丁寧に演じることを心がけました。物語の流れに任せることで、⾃然と2人の暦にたどり着くという不思議な感覚がありました。
◆アフレコはいかがでしたか? 難しかった点、⼯夫した点などを教えてください。
声優は初めてでしたが、まず、最初に驚いたのは、映像に合わせてせりふを言うことの難しさです。普段、アニメを観ているときにはその難しさや大変さに全く気づかなかったので、声優さんのすごさをあらためて知った気がします。
あとは、台本をめくるときに音を立てないように、最後のページの最後の行を覚えてめくるとか、めくった先のページの1行目を覚えておいて、台本を見なくてもしゃべれるようにするとか、そういう工夫はできるようになりました。紙のめくり方のテクニックも身についた気がします(笑)。
橋本愛(瀧川和音役)コメント
◆オファーを受けた時とアフレコを終えた今で、気持ち変化はありましたか?
初めてではないのですが、アニメーション映画の声のお仕事をずっとやりたかったので、「夢がかなった!」という気持ちになりました。本当にありがたい、と思うと同時に、緊張もかなりしましたし、いろんな世界の和音の心を理解して、体に入れる作業は新鮮でした。収録が始まり、監督やスタッフのみなさんから「すごくすてきだね」とおっしゃっていただき、本当に救われました。何より、私自身が楽しく演じられたことが一番うれしかったです。
◆具体的に準備をしたことはありましたか?
物語にはいろいろな世界の和音が登場するので、どの時間軸でどの和音を描いているのかを整理するところから始めました。役作りの軸は普段と変わらずでしたが、無意識下の意識のような深い部分で、全ての和⾳がつながっているということは、常に頭の中に据え置いてアフレコに臨みました。
◆アフレコの難しかった点、⼯夫した点など教えてください。
監督、スタッフのみなさんが、長い時間をかけて作り続けてきた作品なので、みなさんの中にある和音の声のイメージと、私が和音の魂や精神を反映して演じた声とのイメージがすれ違うこともあり、擦り合わせることがとても難しかったです。その過程で、「もっと理系の女性みたいな感じ」とか「ちょっと硬い感じ」などの方向性に関しては、その声に辿り着くためのロジックがなかなか⾒つけられなくて、苦戦しました。あらためて、声のお仕事をされている方々って本当にすごいなと、尊敬の気持ちがより一層強くなりました。
蒔田彩珠(佐藤栞役)コメント
◆オファーを受けた時の率直なお気持ちをお聞かせください。
以前、声優のお仕事をさせていただいたときに、また違う作品をやってみたいと思っていたのでとてもうれしかったです。その時は小学生役だったので、大人の役もやってみたいという気持ちもあって、アフレコが始まるのを楽しみにしていました。
◆アフレコと原作や脚本から感じる「栞」印象の違いはありましたか?
声を入れるまでは妹のような感じで暦君に甘えている印象があったのですが、実際に演じてみると、暦君に心配かけないように自分の中で気持ちを抑えて、明るく振る舞っているところも感じられ、寂しさやつらさが伝わってきました。
◆アフレコで難しかった点、⼯夫した点などを教えてください。
暦役の宮沢さんと掛け合いができたので、感情の入れ方などは自然に調節することができました。とてもやりやすくてありがたかったです。先にいただいた映像を観ながら、家で何度も何度も練習して、気合を入れてアフレコに挑みました。
◆監督から「栞」の演じ方についてリクエストはありましたか?
監督の指示は的確ですごく分かりやすかったです。お芝居はいいけれど口が合っていない、表情が変わった時にはどのように声に変化をつければいいのかなど、観る人に伝わるようにどう演じるのが良いのか、丁寧にアドバイスしていただきました。
「僕が愛したすべての君へ」特報
「君を愛したひとりの僕へ」特報
作品情報
「僕が愛したすべての君へ」(略称「僕愛」)
2022年10月7日(金)全国公開
配給:東映
キャスト:宮沢氷魚、橋本愛
原作:「僕が愛したすべての君へ」乙野四方字(ハヤカワ文庫刊)
監督:松本淳(「閃光のナイトレイド」、『劇場版Infini-T Force/ガッチャマンさらば友よ』)
脚本:坂口理子(『かぐや姫の物語』、『フォルトゥナの瞳』)
キャラクター原案:shimano
制作:BAKKEN RECORD
「君を愛したひとりの僕へ」(略称「君愛」)
2022年10月7日(金)全国公開
配給:東映
キャスト:宮沢氷魚、蒔田彩珠
原作:「君を愛したひとりの僕へ」乙野四方字(ハヤカワ文庫刊)
監督:カサヰケンイチ(「バクマン。」、「のだめカンタービレ」、「わがまま☆フェアリーミルモでポン!」)
脚本:坂口理子(『かぐや姫の物語』、『フォルトゥナの瞳』)
キャラクター原案:shimano
制作:トムス・エンタテインメント
公式HP:https://bokuaikimiai.jp
「僕が愛したすべての君へ」公式Twitter:@bokuai_movie
「君を愛したひとりの僕へ」公式Twitter:@kimiai_movie
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©2022 「僕愛」「君愛」製作委員会