伊藤沙莉が主演を務める映画「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」が、2023年全国公開決定。伊藤と共演の竹野内豊らキャスト陣と、本作を手掛ける内田英治、片山慎三の両監督からコメントが到着した。
本作は、歌舞伎町を舞台に「ミッドナイトスワン」の内田監督と「岬の兄妹」「さがす」の片山監督がタッグを組んだオリジナル作品。2人が6つのストーリーを分業し、1本の映画として創り上げていくというコラボレーションスタイルの意欲作で、次々と巻き起こる予測不能な出来事、それぞれのストーリーが複雑に絡み合い、やがて1本の線として繋がっていく異色エンタメが誕生した。
主演の伊藤が演じるのは、主人公の「カールモール」のバーテンダー兼探偵・マリコ。そして竹野内がマリコの恋人で、自称伊賀麻績新陰服部流を継承した忍者・MASAYA役で共演する。
さらにバーの常連客の落ちぶれヤクザ・戸塚六平役の北村有起哉、宇宙人を連れて追手から逃亡している科学者・天本秀樹役の宇野祥平、常連客で売れないホストに熱を上げるキャバ嬢・絢香役の久保史緒里(乃木坂46)、キャバ嬢を追い掛け回す歌舞伎町のシリアルキラー・南部役の松浦祐也、一攫千金を夢見る歌舞伎町の売れないホスト・星矢役の高野洸ら豪華キャストが勢ぞろいした。また主題歌は、Da-iCEの「ハイボールブギ」に決定。
新宿ゴールデン街、三番街にある小さなバー「カールモール」のカウンターに立つ女・マリコ(伊藤)。日々バーテンとして常連の相手をしているが、実は“探偵稼業”というもう1つの顔を持っていた。ある日とある組織から「歌舞伎町に紛れ込んだ宇宙人を探してくれ」という依頼を受け、恋人の自称忍者・MASAYA(竹野内)の協力のもと、宇宙人に迫っていく…というストーリーだ。
今回の発表に際して、主演の伊藤は「マリコを軸に置きつつ、なかなか色濃いキャストさまたちが織りなすなかなか色濃い群像劇なので、ポップコーン片手に楽しく観ていただけたらうれしいです!」とメッセージを寄せる。
共演の竹野内は「多種多様で独特な文化が入り交ざる新宿の街を舞台に、主演の伊藤沙莉さんと個性豊かな役者たちが、六つに分かれたオムニバスの中で奇想天外な人間模様を映し出します。所々で描写が交差して行く脚本は面白かったです」と振り返った。両名のコメント全文及びその他のコメントは、次ページに掲載。
キャストコメント
伊藤沙莉
マイダディ内田英治監督との久々のお仕事ということでとにかく楽しみでした。そして『全裸監督』でお世話になりつつもずっと監督としてご一緒させていただきたかった片山慎三監督も加わり、台本が来る前から撮影が待ち遠しい気持ちでいっぱいでした。お二人が共に手掛ける作品はどんなものになるんだろうとワクワクしていましたが、台本を頂いて私の中ではとても新しい構成でしたし、初めての世界観に緊張すら覚えましたがそこにとても面白みを感じました。
撮影自体は日数が少なかったこともありあっという間すぎて終わってしまった時、正直もっとやっていたいと思いました。でもそれぞれの監督のそれぞれの魅力を改めて知り、感じることができた日々でした。マリコを軸に置きつつ、なかなか色濃いキャストさまたちが織りなすなかなか色濃い群像劇なので、ポップコーン片手に楽しく観ていただけたらうれしいです!
竹野内豊
今後の日本映画界で個性的な活躍がさらに期待される監督2人のオリジナル作、それを聞いただけでわくわくしました。多種多様で独特な文化が入り交ざる新宿の街を舞台に、主演の伊藤沙莉さんと個性豊かな役者たちが、六つに分かれたオムニバスの中で奇想天外な人間模様を映し出します。所々で描写が交差して行く脚本は面白かったです。夜の撮影は、身体の芯まで冷えて皆さん大変だったと思いますが、アットホームな現場で楽しい時間を過ごす事が出来ました。私自身も完成が楽しみです。
北村有起哉
いま勢いのある同世代監督とようやくご一緒できて、とてもうれしかったです。よくこんな場所探してきたなぁ、と感心するくらい1つひとつのロケシーンにこだわりを強く感じて、完成したこの映画がどんなディープで猥雑な世界観に仕上がっているのかとっても楽しみにしております。
宇野祥平
あまり出会うことのできない脚本で面白かったです。しかも監督は内田英治さんと片山慎三さんのお二人で、主演の伊藤沙莉さんはじめ、スタッフ、キャストの皆さんと共に、愛すべき、ちょっと変な映画に参加できて大変うれしく思いました。
久保史緒里(乃木坂46)
新宿の地で、夢を見て、愛を覚え、人の温かさを知り、そして全てを現実に奪われ。ただ生きるってこんなにも難しいんだと感じながらの撮影は、本当に貴重な経験でした。新宿って本当にいろんな人がいて、すれ違う全員にそれぞれの人生があって、それをのぞき見するかのように台本を読み進めていく時間が、恐ろしくもありながら、非常に楽しかったです。素直にいい子で生きることが全てじゃないと、新宿の地に教えてもらえた気がします。ぜひ劇場に足をお運びいただけたらうれしいです。
松浦祐也
「探偵マリコ」はアカデミー賞監督の内田さんと、ブッチギリで勢いのある片山さんが共同監督という、なんとも豪華な組み合わせの映画となりました。つまり、みんなが好きなカレーにティラミスを混ぜちゃった的な映画なわけです。いいですよね! みんなが好きなモンをイッショクタにしちまえって発想が。さらに伊藤沙莉さん、竹野内豊さん、北村有起哉さん、宇野祥平さんはじめ、素晴らしい俳優やスタッフが集結しました。さあ、皆さま、お腹を空かせてご賞味くださいませ!
高野洸
僕としては久しぶりの映画作品ということでワクワクしていました。そして脚本を読んだ時、さらに昂りました。ちっちゃい頃から宇宙人に興味があったので惹かれていき、歌舞伎町で起きているというのがどこかリアルに感じてしまい、堪らなく好きでした。公開が楽しみです。
スタッフコメント
内田英治監督
片山監督とコラボしました。やりたいことを自由に、ごった煮させた映画です。撮影していて楽しかったし、出来上がりもちょっと変な作品となりました。みなさん、お楽しみに。
片山慎三監督
ある日内田監督から連絡が来た。一緒に短編をやらないか? というもので複数の監督で物語をリレー方式でやりたいと。面白そうだなと思い、短編ということもあり軽い気持ちで快諾させていただいた。
いろいろ話していると面白いアイデアが出てきて、結局、内田監督と2人でのバトンのつなぎあいになって、尺も長編になったけど、笑える、いい意味でバカバカしい、現代に必要な要素が盛りだくさんの映画が出来上がったと思ってます。忍者、FBI、宇宙人、マジックミラー号、出てきます。皆さん、ぜひお楽しみください!
作品情報
「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」
2023年全国公開
<キャスト&スタッフ>
出演:伊藤沙莉
北村有起哉、宇野祥平、久保史緒里(乃木坂46)、松浦祐也
高野洸、中原果南、島田桃依、伊島空、黒石高大
真宮葉月、阿部顕嵐、鈴木聖奈、石田佳央
竹野内豊
監督:内田英治、片山慎三
脚本:山田能龍、内田英治、片山慎三
音楽:小林洋平
プロデューサー:菅谷英智、藤井宏二、尾関玄
製作:「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」製作委員会(東映ビデオ S-SIZE Alba Libertas 吉野石膏)
制作プロダクション:Libertas
配給:東映ビデオ
公式サイト:detective-mariko-movie.jp
公式Twitter:@detectiveMariko
©2023「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」製作委員会