竹内涼真×横浜流星W主演映画「アキラとあきら」の初日舞台あいさつが8月26日に開催。竹内と横浜をはじめ、髙橋海人（King & Prince）、児嶋一哉、ユースケ・サンタマリア、江口洋介、三木孝浩監督が登壇した。
骨太なストーリーと多彩な感情表現で、世代問わず多くのファンを魅了する池井戸潤の作品の中で、対照的な宿命を背負った2人の若者が、情熱と信念を武器に現代に立ち向かう感動巨編として注目を集める「アキラとあきら」を映画化した本作。
幼くして過酷な運命に翻弄されてきた山崎瑛（アキラ）役を竹内涼真が、大企業の御曹司ながら次期社長の椅子を拒絶し、血縁のしがらみに抗い続ける階堂彬（あきら）役を横浜流星が演じる。
そしてこのたび、本作の初日舞台あいさつが8月26日に開催され、竹内と横浜、髙橋海人、児嶋一哉、ユースケ・サンタマリア、江口洋介、三木孝浩監督が登壇した。
まず、撮影時に印象に残ったことについて、竹内は「流星君と一緒のところだと、雨のシーンです。スコールみたいな雨が降っていても、山崎は絶対に傘を差さない。皆さん、なんで山崎は傘を差さないんだろうって思いませんでした？（笑）」と問いかけつつ、「あのシーンでの階堂との気持ちのぶつかり合いが印象的でしたし、待ち時間に流星君と濃い話ができた」と振り返る。
また、山崎の上司役を演じる江口との共演も楽しみにしていたようで、「小さいころからずっと江口さんを見ていて、特に『ランチの女王』は4周はしているんじゃないかなと。なので、キャストが決まった時に『江口さんと共演できる！』と思ったんですけど、冷たくされるシーンが多くて、もうちょっと絡みたかったなという思いもあります（笑）」と切ない表情を浮かべた。
対する横浜は、「階堂チームは張り詰めたシーンが多かったのですが、ユースケさんのマシンガントークのおかげで現場はすごく和やかでした」と。ユースケと共に彬の叔父役を演じる児嶋からも「みんな緊張している中、ユースケさんが初日からふざけまくっていたんです。大ベテランはカッコいいな、余裕あるんだなと思っていたら、本番で普通にNGを出していて（笑）」とタレコミが飛び出した。
なお、彬の弟・龍馬役を演じた髙橋は、ユースケに加えて児嶋もクセが強かったという。「シリアスなシーンの合間に3人で『ワンピース』の話したりしたよね。嫌だったの？」と児嶋から問われると、「嫌ではなかったんですけど、役にどう戻ったらいいかな…と正直思っていました（笑）」と。
「僕はあまり切り替えが得意ではないので、お兄ちゃんにキレるシーンの前とかは『クソ…クソ…』と気持ちを作っていたのですが、そんな時に『なぁ海人！ 今日サッカーどっちが勝つと思う!?』みたいな感じでくるんです（笑）。この作品で、お2人には“切り替える力”を付けていただきました」と笑顔を見せた。
劇中のお薦めシーンに話題が及ぶと、竹内は「階堂家で集まっている時に、『どうせ兄貴なんだろ！』みたいな感じで龍馬が出ていくシーン」と。「次男だからと差別される、そういう兄弟のもどかしさがすごくリアルで、試写を見た時にすごく心が苦しくなった」と振り返る。
いっぽう、横浜は「全部です」と前置きしつつ、「作品のことを何も考えないで言うなら、竹原（慎二）さんが出られているシーン。格闘家として、本当に好きです」と。格闘技を得意とする自身ならではの目線で、「緊張をほぐすために、池の鯉にたくさんエサをあげてらっしゃって…」と竹原の撮影時のエピソードを熱く語っていた。
続けて、イベントはフリップを用いたトークコーナーへ。劇中で企業への融資を巡り、「情熱」を持って仕事に奔走する銀行員たちの姿になぞらえ、「融資をしたいほど、情熱を注いでいること」を答えていくことに。
まず、横浜は「僕にはこれしかない。これがなくなったら自分じゃない」と「芝居」を。竹内は「僕、池井戸さんの作品が3作目なんです。本当にご縁があるなと思いますし、素晴らしい原作の中の1人を演じさせていただけて本当に誇り。この『アキラとあきら』もまたひとつ僕の宝物になりました」と、池井戸の名前である「潤」を挙げた。
髙橋は「最近飼い始めて、生活が整った」という「ベタ」、江口は「サーフィンも好きですし、撮影期間が長かったりするとデジタルデトックスも兼ねて行く」と「海」。ユースケは「どんなに疲れていても湯船に浸かる」と「お風呂」と回答していく中、児嶋のフリップには名前が「大嶋」と印刷されているハプニングが。
それにツッコみつつも、「このご時世で、バラエティ番組もアクリル板が置かれていることが多いので、『大嶋』と言われたのか『児嶋』だったのか聞こえにくいことがある」と悩みをぽつり。「あらためて『児嶋だよ！』とツッコむことに集中していきたい」と意気込みをのぞかせた。
最後に、横浜は「皆さんが（この作品を見て）感じたことをSNSでつぶやいたり、お友達に言ったりして、この作品を大きくしていただけるとうれしいです。山崎と階堂の生き方を通じて、仕事を頑張っている方や何かに情熱を注いでいる方にエールを送れたらいいなと思っています。皆さんの心に残り、大好きな作品になることを祈っています」とメッセージを。
竹内も「また新たに池井戸さん原作のすてきな映画ができたんじゃないかなと思います。毎日、一生懸命働いている方々へのエールというか、人それぞれ抱えているものもあると思うんですけど、1人の人間としてどう生きていけば幸せになれるのか、そんなことを考えられる映画になっているんじゃないかなと思います」とアピールし、イベントは締めくくられた。
作品情報
「アキラとあきら」
全国公開中
出演：竹内涼真 横浜流星
髙橋海人（King & Prince） 上白石萌歌／児嶋一哉 満島真之介 塚地武雅 宇野祥平
戸田菜穂 野間口徹 杉本哲太 酒井美紀 山寺宏一 津田寛治
徳重聡 矢島健一 馬渕英里何 山内圭哉 山村紅葉 竹原慎二 アキラ100％
奥田瑛二 石丸幹二 ユースケ・サンタマリア 江口洋介
原作：池井戸潤「アキラとあきら」（集英社文庫刊）
監督：三木孝浩
公式HP：https://akira-to-akira-movie.toho.co.jp/
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