松山ケンイチ主演の「川っぺりムコリッタ」(9月16日全国公開)から、川っぺりのゴミ山での演奏シーンが解禁された。
主演に松山ケンイチ、共演にムロツヨシ、満島ひかり、吉岡秀隆ら実力派豪華キャストが集結した本作。「かもめ食堂」「彼らが本気で編むときは、」を手掛けた荻上直子監督による完全オリジナル脚本で贈る、新しい「つながり」の物語だ。荻上ワールドおなじみの「おいしい食」と共にある、「ささやかなシアワセ」の瞬間をユーモアいっぱいに描く。
「ひっそりと暮らしたい」と無一文のような状態で、川べりの古いアパート“ハイツムコリッタ”に引っ越してきた孤独な男・山田(松山ケンイチ)。図々しいほど距離感が近い隣の部屋の島田(ムロツヨシ)、夫に先立たれた大家の南(満島ひかり)、墓石の販売員の溝口(吉岡秀隆)といったさまざまな事情を抱えた住人たちと出会い、山田の心は少しずつほぐされていく。
今回解禁されたのは、土手に無造作に積み重なった家電や家具のゴミ山で、溝口の息子・溝口洋一(北村光授)とホームレスの男(知久寿焼)がピアニカとギターで奏でる演奏シーン。
その音色に釣られた山田がぼんやり立ち止まり、2人を見つめていた。時折、ホームレスの男が溝口の息子に目を向け、息を合わせた穏やかなメロディーを奏でる、その様子をただ眺め、ゴミ山に座り静かに聞き入っている山田の後ろ姿が映し出される。
演奏が終わると、「いい曲だね」と2人に声をかける山田。心が優しく包まれるような心地よさを感じる映像になっている。演奏にあたって泣きながらピアニカの練習に励んだ北村の練習の成果にも注目だ。
動画
「川っぺりムコリッタ」演奏シーン本編映像
あらすじ
築50年の「ハイツムコリッタ」で暮らし始めた孤独な山田。底抜けに明るい住人たちと出会い、ささやかなシアワセに気づき始める…。
山田(松山ケンイチ)は、北陸の小さな街で、小さな塩辛工場で働き口を見つけ、社長から紹介された「ハイツムコリッタ」という古い安アパートで暮らし始める。無一文に近い状態でやってきた山田のささやかな楽しみは、風呂上がりの良く冷えた牛乳と、炊き立ての白いごはん。ある日、隣の部屋の住人・島田(ムロツヨシ)が風呂を貸してほしいと上がり込んできた日から、山田の静かな日々は一変する。
できるだけ人と関わらず、ひっそりと生きたいと思っていた山田だったが、夫を亡くした大家の南(満島ひかり)、息子と二人暮らしで墓石を販売する溝口(吉岡秀隆)といった、ハイツムコリッタの住人たちと関わりを持ってしまい…。図々しいけど、温かいアパートの住人たちに囲まれて、山田の心は少しずつほぐされていく―。
作品情報
「川っぺりムコリッタ」
2022年9月16日(金)全国ロードショー
松山ケンイチ
ムロツヨシ、満島ひかり
江口のりこ、黒田大輔、知久寿焼、北村光授、松島羽那
柄本佑、田中美佐子/薬師丸ひろ子
笹野高史/緒形直人
吉岡秀隆
監督・脚本:荻上直子
配給:KADOKAWA
©2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会