森七菜×奥平大兼W主演で「君は放課後インソムニア」実写映画化 不眠症の高校生たちの青春ストーリー 監督は池田千尋

映画
2022年09月08日
「君は放課後インソムニア」©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会

森七菜、奥平大兼がW主演を務める映画「君は放課後インソムニア」が2023年に公開決定し、2人のコメントが到着した。

2019年より「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載中のオジロマコトによる同名漫画を実写映画化。「東南角部屋二階の女」(2008)や『大豆田とわ子と三人の元夫』(2021)の池田千尋が監督を務める。

本作は、石川県七尾市を舞台に、不眠症に悩む高校生・中見丸太が、文化祭の準備を抜け出して入った物置になっている天文台で、同じく不眠症の曲伊咲と出会うことから始まる青春ストーリー。2019年に放送されたNHKの情報番組で「大人だってキュンキュン心が潤う青春漫画」と大絶賛され、KANA-BOONのフロントマン・谷口鮪やケンドーコバヤシもテレビ番組でお薦めの青春漫画として紹介するなど、各方面から熱いまなざしが注がれる注目の作品だ。

2023年に放映予定のTVアニメ版は、ライデンフィルムが制作。若手気鋭の池田ユウキが監督を担当し、既にアニメファンからは放送を待ち望む声が高まっている。

本作でW主演を務めるのは、森七菜と奥平大兼。2019年の大ヒットアニメーション映画「天気の子」(新海誠監督)でヒロイン・天野陽菜の声を、是枝裕和監督が総合演出・脚本を担当したNetflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』(2022)で主演を務める森が、不眠症に悩む女子高生・曲伊咲を演じる。

そして「MOTHER マザー」(2020/大森立嗣監督)で第44回日本アカデミー賞新人俳優賞、第63回ブルーリボン賞新人賞など新人賞を総なめし、第72回ベルリン国際映画祭でアムネスティ国際映画賞を受賞した「マイスモールランド」(2022/川和田恵真監督)にも出演した奥平が、同じく眠れない夜を過ごし、偶然にも天文台で伊咲と出会う男子高生・中見丸太役で、自身初となる映画主演を務める。

撮影は、物語の舞台でもある石川県七尾市を中心に敢行。幾分早く訪れた夏空と、海や山に囲まれた土地に流れる空気感の中、初々しさと芯の強さを兼ね備えた若き才能が池田監督演出の下、細かく揺れ動く主人公の心情を体現している。

森は、本作への出演について「中見や伊咲をはじめとする魅力的なキャラクターが過ごす時間は自分にとって憧れや理想のようなもので学生時代からずっとファンでした。お話を頂いた時は驚きと、撮影が待ち遠しくてたまりませんでしたが、石川県七尾市での1か月は想像をはるかに超える魅力的な毎日でした」と。

奥平は「自分の学生生活では体験できなかったことを撮影を通して体験でき、他のキャストの皆さんもほんとにそのキャラクターが存在してるかのようにピッタリで、お芝居するのも楽しかったです」と撮影を振り返った。

森七菜 コメント

中見や伊咲をはじめとする魅力的なキャラクターが過ごす時間は自分にとって憧れや理想のようなもので学生時代からずっとファンでした。もしこの作品を実写化するなら絶対参加したい、という気持ちが当時からありました。お話を頂いた時は驚きと、撮影が待ち遠しくてたまりませんでしたが、石川県七尾市での1か月は想像をはるかに超える魅力的な毎日でした。とにかく景色が美しく、キャストの皆さんは漫画から飛び出てきたようで、私にはまぶしすぎました。あの子たちが歩いた道を、みんなでたどってきました。とにかく原作を大切に抱いて進んだ1か月でした。16歳のちっぽけな輝きが大きなオーラをまとう、そんな瞬間を感じていただけると思います。

奥平大兼 コメント

まず一番最初にこのお話を聞いて台本を読んだとき、僕が演じる中見丸太だけでなく、登場人物全員に引かれるものがありました。物語の雰囲気も色があって、とてもお芝居するのが楽しそうだなと思っていました。そしてクランクインして石川県の七尾市にお邪魔させていただいて、地域の皆さんがとても優しく、温かくて、すぐに七尾市が好きになりました。自分の学生生活では体験できなかったことを撮影を通して体験でき、他のキャストの皆さんもほんとにそのキャラクターが存在してるかのようにピッタリで、お芝居するのも楽しかったです。2023年にはアニメも放送されるということで、“君ソム”の世界を漫画、アニメ、そして実写映画とそれぞれの良さを楽しんでいただけたらうれしいです。

池田千尋監督 コメント

この夏、七尾市という海沿いの街で、伊咲と丸太と共に生きました。森七菜さんと奥平大兼君は、私の想像など軽々と超えて大きく膨らみ、伊咲と丸太として生きた時間をカメラに焼き付けてくれました。原作に感じた、今この瞬間にしかない奇跡のようなものが、二人が体現することで本当になっていく。そんな日々から生まれた映画です。世界へつながる扉を開こうと、もがき駆け抜けた伊咲と丸太の物語が、多くの人へとさらにつながり開いていくことを願います。

原作・オジロマコト コメント

実写映画化に際して、伊咲役の森七菜さんは、写真集を拝見して「伊咲がいる!」と思ったほどイメージぴったりで。勝手ながら、実写化するなら伊咲は森さんしかいない、とずっと思っていたので夢がかなった気持ちです。奥平大兼さんは、以前から出演作を拝見していました。それが本当に素晴らしくて、今回丸太役をやってくださると聞いてとてもうれしかったです。漫画と同じく舞台は石川県、撮影は七尾市で行われました。漫画で描き切れない美しい能登の風景と、森さん奥平さんという瑞々しいお二人をスクリーンで観るのがとても楽しみです。

寺田悠輔プロデューサー コメント

3年程前、会社の同僚に薦められて原作の第1集を読みました。最後、伊咲と丸太が眠りに落ちていくシーンの静かな美しさに魅了されたのをはっきりと覚えています。そんなきっかけで出会った「君ソム」ですが、このたびご縁があって実写映画をお預かりすることになりました。そして僕に原作を教えてくれた同僚は今、「君ソム」アニメのプロデューサーを担当しています。今回、実写映画は原作の舞台となっている石川県の七尾市で撮影させていただきましたが、街の空気感、キャストの息遣い、スタッフの目線が混じり合ったすてきな映像が撮れたと思っています。来年、この作品の世界が広がり、より多くの方に知っていただけるよう、今回の映像化と精いっぱい向き合わせていただきます。

ストーリー

石川県七尾市。九曜高校1年の中見丸太は不眠症に悩んでいた。そんなある日、学校の使われていない天文台を見つける。決めた、ここ俺の場所にしよう。だがそこには先客がいた。同じクラスの曲伊咲。「昼休みとかここに来てこっそり寝てるの。わたしだけの、秘密の場所」なんと伊咲も、丸太と同じように不眠症に悩んでいた。クラスではろくに話したこともないけれど、不眠症という秘密でつながった二人は、休み時間や放課後になると天文台で一緒に昼寝していくようになる。さらに二人は、眠ることのできない退屈な夜、街を散歩するように。「こんな景色が見られるなら、眠れないのも悪くはないね」
しかし、そんな二人が天文台を勝手に使っていたことがばれてしまい、天文台が立ち入り禁止の危機に迫られる。 寂しい表情を見せる伊咲に丸太は決意する。「俺が天文部の部員になればここにいられますか」 伊咲との居場所を守るためにー。

作品情報

「君は放課後インソムニア」
2023年全国ロードショー

原作:オジロマコト「君は放課後インソムニア」(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中/単行本1~9集発売中。最新10集9月12日発売予定)
監督:池田千尋
出演:森七菜、奥平大兼
企画・制作:ユナイテッドプロダクションズ
配給:ポニーキャニオン

公式サイト:kimisomu-movie.com
公式twitter:@kimisomu_movie

©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会

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