貫地谷しほりと和田正人が、認知症の夫と家族の9年間の軌跡を描いた映画「オレンジ・ランプ」(2023年公開)にダブル主演することが分かった。
本作は実話を基にしており、実際に39歳のときに若年性アルツハイマー型認知症と診断されながらも、現在も働きながら普段通りの生活を送っている丹野智文さんが企画協力。映画「村の写真集」「しあわせのかおり」の三原光尋が監督を務める。
カーディーラーの夫・只野晃一(和田正人)や2人の娘と仲良く暮らす真央(貫地谷しほり)。晃一はトップセールスマンとして活躍する一方、休日には仲間とフットサルを楽しむなど、充実した日々を送っていた。だがある日を境に客やスタッフの名前を忘れるなど、少しずつ晃一の体に異変が。
検査の結果、若年性アルツハイマー型認知症だと判明。真央は何でもやってあげようとするが、晃一は不安に押しつぶされそうになり、日ごとに元気がなくなる。しかし、あることをきっかけに真央や晃一の意識が変わり始め、彼ら家族を取り巻く職場や地域の人々の意識も変わっていく。
2017年の公開以降、現在も各地で上映されている映画「ケアニン 〜あなたで良かった〜」をはじめ、「ピア〜まちをつなぐもの〜」(2019)、「ケアニン〜こころに咲く花〜」(2020)と、やさしい眼差しで認知症・介護の世界を描き続ける製作陣の最新作となる本作。
今回は、”認知症になっても安心して暮らせる町”をテーマに、認知症と診断されながらも、夫婦で工夫しながら前向きに生きていく姿を描く。
企画協力:丹野智文さん コメント
今回、私のことが映画になるのはうれしさと恥ずかしさが入り混じった気持ちです。
私の役を和田正人さん、そして妻の役の貫地谷しほりさん、2人とも優しい雰囲気で聞いたときにはよかったと思いました。
この映画を通して、認知症と診断されてからの葛藤や周りの人たちの関わりから認知症と診断されても笑顔で前向きに過ごすことができることを知ってもらえると思います。なぜ、9年経っても笑顔で認知症の啓発活動ができているのか、これから認知症の人に接するヒントになると思います。
ぜひ、多くの人たちに見てもらいたい映画です。
作品情報
『オレンジ・ランプ』
2023年公開
出演:貫地谷しほり、和田正人
監督:三原光尋
企画・原作・プロデュース:山国秀幸
脚本:金杉弘子、山国秀幸
企画協力:丹野智文
協力:日本認知症本人ワーキンググループ、認知症の人と家族の会、日本在宅ケアアライアンス、認知症サポーターキャラバン、日本認知症ケア学会、日本老年看護学会、日本老年精神医学会、全国認知症地域支援推進員連絡会
©2022 『オレンジ・ランプ』製作委員会
公式HP:www.orange-lamp.com/