松井玲奈主演の映画「緑のざわめき-Saga Saga-」が2023年秋に公開されることが決定し、場面写真解禁とともにコメントが届いた。
女優を辞め生まれ故郷の九州に移住しようと福岡にやってきた、主人公の小山田響子(松井)。物語のバトンはやがて、響子をストーカーする女性、佐賀の集落に暮らす少女という、響子の2人の異母妹へ。賑やかに旅行を楽しむ女性グループが交わり、軽やかな会話劇をすり抜けながら、物語は思いもよらない方向へと進んでいく。
監督は、「浜辺のゲーム」(2019)で第14回大阪アジアン映画祭コンペティション部門に選出された新進気鋭の夏都愛未。福岡と佐賀を舞台に女性と自然、性と聖と俗など、新たな視点から「女性たちの物語」を描く。他キャストは随時発表を予定。松井玲奈、夏都夏未監督のコメントは下記に掲載。
主演・松井玲奈 コメント
「緑のざわめき」はバラバラに生活をしていた異母姉妹の三人が、引き寄せられるように出会い、関わりを持つ物語になっています。
脚本をいただきどこか寂しげな雰囲気のある響子に惹かれ、この不思議な生い立ちの三姉妹に出逢いたいと感じました。
ファミリー・ツリーという言葉があるように、家族のつながりは木の枝や、その先に付く葉のように広がりを見せていきます。家族とは何か、血のつながりとはなんなのか、彼女たちが形の曖昧なファミリー・ツリーに引き寄せられる様は、人間味にあふれています。そのいとおしい瞬間を、夏都監督が佐賀の緑豊かな景色と共に映像にとじ込めてくださいました。
監督・夏都愛未 コメント
4年ほど企画を温め、撮影に挑んだ作品です。
東京での生活に疲れ、生まれ故郷の九州に戻った元女優の主人公が、これまで知らなかった事実と向き合いながらも、同じく自分の居場所を見つけようと人知れずもがく女性たちに出会い、彼女たちと邂逅し、静かに連帯していく物語です。主人公を演じる松井玲奈さんの姿を通して、都市と田舎を行き来する旅をしているような作品になっていると思います。
STORY
小山田響子(28)は東京の忙しい環境に疲れ、生まれ故郷である九州・佐賀県嬉野市に近い福岡県で仕事を探そうとする。だが20代後半、元女優の就職活動はなかなかうまく進まない。そんな響子を、異母妹の本橋菜穂子(24)はひそかにストーキングしていた。ある日、菜穂子は偶然を装って響子と接触を。響子の手帳から盗んだ情報を通し、もう1人の異母妹、小暮杏奈(18)と電話の声を通じてつながりを持つ。まるで葉脈のように交差し、ざわめく生き別れの三姉妹。やがて血縁と運命を超えて性(サガ)が共鳴する。
作品情報
「緑のざわめき-Saga Saga-」
2023年秋公開
出演:松井玲奈 ほか
監督・脚本:夏都愛未
プロデューサー:江守徹、杉山晴香
エグゼクティグプロデューサー:小野光輔
コプロデューサー:松林うらら、夏都愛未
企画:和エンタテインメント
配給:SDP
製作:「緑のざわめき」製作委員会
©Saga Saga Film Partners