12月2日(金)公開の大泉洋主演映画「月の満ち欠け」から、現場レポートとメイキング写真が到着した。
本作は、2017年に第157回直木賞を受賞し、累計発行部数56万部を超える佐藤正午によるベストセラー小説「月の満ち欠け」(岩波書店刊)を実写映画化。現代を生きる、愛する妻子を亡くした男性・小山内と、27年前にある女性と許されざる恋をした男性・三角。無関係だった彼らの人生が、“瑠璃”という名の女性の存在で交錯し、壮大なラブストーリーを展開していく。
大泉が主人公の小山内堅を演じ、小山内の娘と同じ名前を持つ謎の女性・正木瑠璃役に有村架純。ソロでの映画初出演となるSnow Manの目黒蓮が正木瑠璃と許されざる恋に落ちる大学生・三角哲彦、柴咲コウが小山内の妻・梢を演じる。また正木瑠璃の夫・竜之介役で田中圭、小山内にある事実を伝える、娘の親友・緑坂ゆい役で伊藤沙莉も出演する。
監督は「余命1ヶ月の花嫁」「ストロボ・エッジ」の廣木隆一、脚本は「映画 ビリギャル」「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」の橋本裕志が務める。
2021年の11月から12月にわたり撮影された本作。とある一軒家スタジオで行われたのは、小山内と妻・梢が18歳になった娘・瑠璃(菊池日菜子)の誕生日を親友のゆいと共に祝うシーン。ゆいがホームビデオカメラで撮影し、小山内が梢とのなれ初めを語る場面では「本当にカメラ回ってる?」などと大泉が細かいアドリブを放ち、柴咲らも笑顔に。家族の幸せな愛に満ちあふれた日常の1コマを切り取ったシーンということもあり、終始にぎやかな雰囲気で撮影は進んだ。
しかし直後、小山内は梢と瑠璃を交通事故で失い、不幸のどん底に叩き落とされることに。そのため大泉は「僕がこんな笑顔でいられるのも今日までですよ」と苦笑いし、「この後どうなるかを知っているだけに、赤ちゃんの瑠璃を抱いているシーンから既に切なかったです」と心境を語る。
いっぽう、柴咲は「梢は柔和で愛情深い人。しかし物腰の柔らかさの中にも、ブレない信念や強さが潜んでいる人という印象を感じたので、そういった部分を大切に演じました」と夫を愛し続けた梢の役作りで意識した点を明かした。
映画「青天の霹靂」でも共演経験のある大泉と柴咲。映画「騙し絵の牙」でも大泉とタッグを組んだプロデューサーの新垣弘隆は「お二人の相性の良さは分かっていましたし、並んだ姿を想像すると理想的な小山内夫妻そのものだと思いました。普段はおちゃめで柔和な雰囲気でいながら、内面に秘めた思いや意志の強さがある梢は柴咲さんにマッチすると感じました。お二人の夫婦としての説得力は予想以上でした」と太鼓判を押す。
別の日の現場では、妻と娘を失った失意を表現するため、短期間で自主的な減量を敢行した大泉の姿が。げっそりした頬にシミや白髪などを付け足し、55歳の小山内を作り上げていく。「普段は老けてみられるのはうれしくありませんが、今回ばかりはスタッフに“大泉さん、老けましたねぇ”と言われるのがうれしいです(笑)」と、大泉も仕上がりに満足した様子。
新垣プロデューサーは「大泉さんは皆さんがよくご存知の明るいポジティブな一面をお持ちですが、今回の小山内は幸せのピークから一気に突き落とされるキャラクター。光と影、その深みや落差を魅力的に演じ分けられるのは大泉さんしかいないと思いました。ベストオブベストなキャスティングでした」と自信をのぞかせている。
STORY
仕事も家庭も順調だった小山内堅(大泉洋)の日常は、愛する妻・梢(柴咲コウ)と娘・瑠璃(菊池日菜子)を不慮の事故で失ったことで一変してしまう。深い悲しみに沈む小山内のもとを、三角哲彦(目黒蓮)という男が訪ねてくる。そして事故の日、小山内の娘が面識のないはずの自分に会いに来ようとしていたこと、彼女はかつて自分が狂おしいほどに愛した“瑠璃”という女性(有村架純)の生まれ変わりだったのではないかと、三角は告げる。それは「生まれ変わっても、あなたに逢いたい」という強い想いが起こした、あまりにも切なすぎる愛の奇跡だった…。
作品情報
「月の満ち欠け」
2022年12月2日(金)全国公開
主演:大泉洋
出演:有村架純、目黒蓮(Snow Man)、伊藤沙莉/田中圭、柴咲コウ
菊池日菜子、小山紗愛、阿部久令亜、尾杉麻友・寛一郎、波岡一喜、安藤玉恵、丘みつ子
原作:佐藤正午「月の満ち欠け」(岩波書店刊)
監督:廣木隆一
脚本:橋本裕志
音楽:FUKUSHIGE MARI
劇中曲:John Lennon「Woman」(ユニバーサル ミュージック)
製作:「月の満ち欠け」製作委員会
配給:松竹株式会社
©2022「月の満ち欠け」製作委員会
公式HP:movies.shochiku.co.jp/tsuki-michikake/
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