『金ロー』映画大好き・こがけんが「アダムス・ファミリー2」の見どころを語る

映画
2022年10月06日
「アダムス・ファミリー2」
「アダムス・ファミリー2」TM,®&©2022 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.

10月7日(金)の『金曜ロードショー』(日本テレビ系 午後9時~10時54分)は、お化け一家のホラーコメディー第2作「アダムス・ファミリー2」を放送。これに先立ち、映画大好き芸人・こがけんが本作の見どころを語った。

「アダムス・ファミリー」(1991年)の続編となる「アダムス・ファミリー2」(1993年)では、ゴメズとモーティシア夫妻に新たな家族が増える。飛び切りキュートな口ひげをはやした赤ちゃんはピューバートと名づけられ、フェスターは官能的なベビーシッターのデビーに熱を上げるが、ウェンズデーとパグズリーはデビーがこれまでに何人も夫を殺してきた殺人鬼で今度はフェスターを狙っている事に気がつく。しかし、デビーはまんまとフェスターと結婚し、アダムス家の未来がないと思われたとき、ウェンズデーは秘密の作戦に打って出る…。

こがけん コメント
こがけん
こがけん

シニカルなブラックユーモアが炸裂!あの奇妙キテレツなお化けファミリーが帰ってきました!とてもシンプルなお話なので、「1」を見ていなくても十分楽しめます!
1作目の公開から2年後の1993年に公開された本作品は、よりコメディ要素やエンタメ要素も増し、ファン納得、初見の人でも十分楽しめる作品です!

◆本作の魅力は…

まるで幽霊のように血の気のない顔色とゴシックファッションでおなじみ、不気味な洋館に暮らすアダムス一家。“邪悪なことや忌まわしく不気味なこと”は彼らにはマイナスどころかプラスの出来事という、外から見ると悪趣味と言われるような美意識を持つ人たちですが、本作は魔女の末裔である母モーティシアと人並みはずれた身体能力を持つ父ゴメズの間に、末っ子のピューバートが生まれるところから物語が始まります。
たとえアダムス一家といえど、赤ちゃんのいる家の中はてんやわんや。おまけに姉弟のウェンズデーとパグズリーは、古い迷信を信じるあまり、あの手この手でピューバートを排除しようとします。
そこで夫婦はベビーシッターに妖艶な美女デビーを雇うのですが、それが一家にとって、さらなるトラブルの種になるという話です。

この作品の魅力は何といっても、アダムス一家の絆の強さですね!彼らはとても強い絆で結ばれている仲の良い家族なんです。
ただ、今回その絆が揺るがされる出来事が起こります。一家は果たしてこのピンチを乗り越えられるのか…必見です。

◆注目のシーンは…

特に注目のシーンは<アダムス・ファミリーならではの行きすぎた兄弟(姉弟)喧嘩>ですね。
今回新たにアダムス家に加わった赤ちゃんのピューバート。もうかわいくてかわいくて!ポマードを使ってペッタリ整えたヘアースタイルに立派な眉毛と口髭、これが父親のゴメズにそっくりなんですよ。笑っちゃいますね。ただ、親の関心を独り占めする末っ子ピューバートの登場に、姉弟であるウェンズデーとパグズリーの心中は穏やかではありません。これは妹や弟ができた世の子供たちみんなが経験する“あるある”ですよね。そこで彼らがピューバートに対して取る行動が、完全にイタズラの域を超えてるんです…!オーマイガーですよ!
一方で、忘れてはいけないのが、ピューバートもアダムス家の子供だということ。彼も只者じゃないんですよ!この、ブラックジョークの効いたヒヤヒヤするやりとりも、アダムス一家ならではの醍醐味と言っていいかもしれません。

◆こがけんのさらなる“深読み”注目ポイント

さらにもう一つの見どころは、ウェンズデーたちが参加することになるサマーキャンプのシーン。今回アダムス一家に雇われたベビーシッターのデビー、彼女は強烈なキャラクターでもって一家の当主・フェスターに近づこうとするんですが、その過程で感の鋭いウェンズデーとパグズリーが邪魔になり、二人はサマーキャンプに放り込まれるのです。
そもそも無口で無表情、他人と協調するなんてありえない二人なのに、このキャンプではリーダーの言うことが絶対。素直さや協調性を強要され、できなければ罰を受けるというシビアな環境なんです。
しばらく我慢してやり過ごしていた二人ですが、それで終わるはずがないですよね。このサマーキャンプに蔓延する“皆が明るくハツラツとしてなければいけない”という、見方を変えれば個性を排除するようなやり方を、猛烈に皮肉る描写はかなり痛快です。本編でぜひお楽しみください。

本作はフェスターとデビーの物語、ウェンズデーとパグズリー姉弟のサマーキャンプでの物語という2本の軸があるんです。この2つが交互に語られることで間伸びしないテンポの良い展開になってるんですね。とても良い演出です。

そして、手首より先の“ハンド”というキャラクター。前作を含め要所で要所で実に活躍するんですね!実はファミリーの中で一番仕事ができるとも言われています(笑)。今回もとても重要な活躍をしますので、楽しみにしててください。
なお、フェスターを演じているのは、なんとあの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクを演じる、クリストファー・ロイドなんですね!目を見開く演技は彼ならではです。

それと母親役のモーティシアですが、常に、目の辺りに照明が当たってるんです。どんな状況でも当たってて笑っちゃうんですよ。ぜひ気にして観てみてください。

番組情報

『金曜ロードショー』
「アダムス・ファミリー2」(1993・米)
日本テレビ系
10月7日(金)午後9時~10時54分

監督:バリー・ソネンフェルド

出演:
モーティシア…アンジェリカ・ヒューストン(沢田敏子)
ゴメズ…ラウル・ジュリア(池田勝)
フェスター…クリストファー・ロイド(青野武)
デビー…ジョーン・キューザック(小宮和枝)
ウェンズデー…クリスティーナ・リッチ(小林優子)
パグズリー…ジミー・ワークマン(亀井芳子)
ジョエル・グリッカー…デヴィッド・クラムホルツ(田中真弓)
グラニー…キャロル・ケイン(京田尚子)

TM,®&©2022 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.

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