二宮和也「根拠のない言葉に救われることもある。辞めないでよかった」映画「ラーゲリより愛を込めて」完成披露

映画
2022年11月09日

映画「ラーゲリより愛を込めて」完成披露

二宮和也が主演を務める映画「ラーゲリより愛を込めて」(129日(金)より全国公開)のスノーカーペットセレモニー&完成披露舞台あいさつが行われ、二宮和也、北川景子、松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕、瀬々敬久監督が登壇した。 

第二次世界大戦終了後、約60万人の日本人がシベリアの強制収容所・ラーゲリに不当に抑留された事実を元に描かれた本作。残酷な日々に誰もが絶望する状況下においても、生きることへの希望を捨てず、帰国を信じて仲間を励まし続けた実在の人物・山本幡男を二宮が演じている。その妻・モジミを北川景子、山本と同じく抑留者となった男たちを松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕が熱演している。

映画の公開を約1か月後に控え、豪華キャスト&監督が一堂に会したこの日。舞台あいさつ前に行われた“スノーカーペットセレモニー”では、ラーゲリの雪景色をイメージしたスモークバブルに二宮も「すごいですよね!」と感心。中島は階段を下りる際、ドレス姿の北川に手を差し伸べてエスコートしていた。

映画上映前の観客を前にした舞台あいさつで二宮は、先日東京国際映画祭で瀬々監督と2人で登壇した舞台あいさつに触れ「今日は全員そろってホッとしています。周りを見渡していても楽しい日になりました」と笑顔を浮かべていた。さらに二宮は豪華な俳優陣が出演していることについて、「一生見られないのかなと思うぐらい、一枚画にこの人たちが収まってるのがぜいたくなこと」とコメント。そんな二宮について、瀬々監督は「最初に『(山本を)ヒーローとしてやるのではなく、1人の人間として表現したい』と言っていて。それがずっと映画を貫いています。あと、笑顔がチャーミングです」とアピールした。

松坂が「これだけの人たちが出演する作品に出ると決まって、武者震いがしました」と語る一方、中島は「俳優界のアベンジャーズというか。自分がいていいのかと思うぐらいスターぞろいなので、その中で僕はスパイダーマン的なポジションなのかなと頑張りました」と中島らしい表現で出演の喜びをコメント。すると瀬々監督が「一番若手の、“アベンジャーズに入ったぞ!”っていう…」とアシスト。さらに桐谷も「アイアンマンとしては…」と乗っかり、安田も「アベンジャーズを作ったなんらかの博士としては…」と連携プレーで観客の笑いを誘った。

チームワーク抜群の男性陣に対し、北川は「ラーゲリ(収容所)の撮影を見学に行きたいといったのですが、二宮さんに『来ない方がいい』と言われたんです」と撮影時のエピソードを披露。これに二宮は「(北川が来ると)みんな変な気合が入っちゃうから(笑)」と冗談めかしつつ「危ないから」と真意を明かし、北川も「完成作を見たら、それぐらい死ぬ気でやっているということがスクリーンから伝わって来ました」と応じた。

映画にちなんだ“希望を与えてくれた言葉や人”の話題では、それぞれが心温まるエピソードを披露する中、最後にコメントする流れになっていた二宮が「そっちの方向かぁ~って思って、方向転換してます(笑)」と再考する一幕も。そんな中、北川が「“DGDG”って言葉があるんですけど…」と話し出すと、誰の言葉か察した観客やキャストから笑いが。「自分の作品を見て感動できるのかなと思ったり、演技に不安になることがあって。見てもらうんですね、夫(DAIGO)に。そうすると『DAIGO大号泣、DGDG』って。そう言ってもらえるだけで、これで良かったなって思います」とほほ笑ましいエピソードを披露した。

そして二宮は「事務所の偉い人に言われた『来年からは忙しくなるぞ!』ですね。8年ぐらいずっと言われ続けて、34年はなかなか忙しくならなくて『何言ってんだ?』と思ってたけど(笑)。8年目ぐらいでようやく忙しくなれました」とにっこり。「根拠のない言葉ですけど、頑張ろうと思えた。意味のない言葉で救われることもある。辞めないでよかったです」と若手のころを振り返っていた。

映画「ラーゲリより愛を込めて」
129日(金)より全国東宝系にて公開

出演:二宮和也、北川景子、松坂桃李、中島健人、寺尾聰、桐谷健太、安田顕ほか
監督:瀬々敬久

公式HP:https://lageri-movie.jp/

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