吉岡里帆主演で川上未映子の小説が初映画化 アートディレクター・千原徹也が初監督「アイスクリームフィーバー」23年夏公開

映画
2022年12月20日
© 2023「アイスクリームフィーバー」製作委員会

吉岡里帆主演、モトーラ世理奈、詩羽(水曜日のカンパネラ)、松本まりかが共演を務める映画「アイスクリームフィーバー」が、2023年夏にTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開されることが決定した。

原作は川上未映子による短編集「愛の夢とか」(講談社刊)内の収録作「アイスクリーム熱」。近年、ナタリー・ポートマンからも熱い支持を受け、国内外問わず女性の圧倒的共感を得る川上にとって初の映画化作品となる。

監督は広告、ファッション、TVドラマ、企業ブランディングなどさまざまなフィールドで活躍するアートディレクター・千原徹也。「映画制作をデザインする」と題し、長年の夢だった「映画を作ること」をアートディレクターの視点から構築し、従来の映画製作のやり方にとらわれない手法で企画立案。本作で監督デビューを果たすことになった。

アイスクリーム店のアルバイト・常田菜摘役で主演を務めるのは映画「ハケンアニメ!」、Disney+配信作品『ガンニバル』など、話題作への出演が相次ぐ吉岡里帆。

アイスクリーム店の常連客の作家・橋本佐保を演じるのは、ファッションモデルとして活躍する一方、「風の電話」「異動辞令は音楽隊!」などの作品で繊細な存在感を放つモトーラ世理奈。菜摘のアルバイトの後輩・桑島貴子役で、音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」のボーカル・詩羽が映画デビューを飾る。

そして、アイスクリーム店の近所の銭湯に通う、仕事が生きがいの高嶋優役には「ぜんぶ、ボクのせい」「夜、鳥たちが啼く」など気鋭の監督作品への出演が絶えない松本まりか。

映画、TV、音楽、ファッションなど日本のエンターテイメント業界を牽引する魅力的な女優4人のアンサンブルにより、10代から30代の女性4人の“想い”と“人生”が交錯する、新感覚なラブストーリーを展開していく。吉岡らキャスト陣と千原監督のコメントは下記に掲載。

コメント

吉岡里帆

アイデアが止まらないアートディレクター千原徹也さんの記念すべき初監督作品ということで、新しい試みたっぷりの面白い現場でした!
モトーラ世理奈ちゃんとたくさん笑い合ったのが一番の思い出。仲良しのスタッフさんや共演者の方も多く、クランクインからチームワークばっちりで改めて参加できて良かったなと感じました。
アートに特化している座組みなこともあり、美術や衣装、細やかな世界観の表現にも注目していただきたいです。アイスクリームが食べたくなりますよ。

モトーラ世理奈

千原徹也さんからこの映画のお話を聞いたのは、一昨年「東京デザインが生まれる日」でご一緒した時でした。千原さんの”作る”思いがこもった映画です。私もその一部となれてとてもうれしいです。アイスクリームの冷たくて甘い、きゅ〜っとした気持ちになります。ぜひアイスクリームも食べに行くワクワクした気持ちで見に行ってほしいです。お楽しみに!

詩羽(水曜日のカンパネラ)

映画「アイスクリームフィーバー」に桑島貴子役で出演させていただきます、水曜日のカンパネラの詩羽です。
「今度映画撮るから詩羽も出てくださいよ〜」と(千原さんらしい)ラフなお誘いをしていただき、気づいた時にはクランクイン、そしてクランクアップをしていました。
私が演じた貴子は、アイスクリーム屋でアルバイトをする10代後半のまだ怖いものを知らない少女。でも実は”何も知らない”わけではなくて、知っているけど分かっているけど分からないフリをするのが上手で、笑ってごまかすのが得意な少女なんじゃないかなと思っています。私も無敵だと思っていたあのキラキラした学生時代にたくさんの壁にぶつかってきた身だったので、どこかで本心ではなかったりごまかして人一倍自分と対話をする貴子にとても共感する部分が多く、撮影中は演じるというよりも感じたままに貴子として過ごす日々を送ることができました。
千原さんの初監督作品である映画に、私も初演技として参加することができてすごく幸せです。映画の中では初めてのダンスにも挑戦させていただきました。
「アイスクリームフィーバー」を通し、わたし詩羽の新たな一面をたくさん感じて楽しんでいただけたらうれしいです。

松本まりか

こんな自由な発想で作る映画、参加しないなんて選択肢があるでしょうか?

千原さんからあふれ続ける、多様多彩なアイデアクリエイティブ、そして情熱。台本に記された監督の、この作品への突き刺さるような序文を読み、もうすでに心は決まっていました。

これまでの概念を壊し
新しく面白い挑戦をしよう
演技とはいえない演技を楽しもう
転んだっていいじゃん
分からないものを否定するのではなく
楽しもう

ファッションとデザインと映画

映画を越えて広がっていく景色

「異物こそ愛ス」

SHIBUYAのニューカルチャーがここからまたひとつ誕生するんじゃないかと、わくわくしながら絶賛撮影中です♪
お楽しみに〜

千原徹也監督

「映画制作をデザインする」と題し、企画を立てたのは、もう3年半前のことです。
夢だった映画監督をデザインという視点から構築し、スタッフ、キャスト、制作方法、宣伝方法まで今までにないやり方を目指して、できた映画です。

内容も、感じたことのない異色のラブストーリーになっています。
複雑に絡み合う時間軸や心情は、少々難解かもしれませんがそれぞれの解釈で楽しんでいただけたらと思います。

僕は、デザインの力で映画は変わると思っています。
たくさんの人の力でここまできました。
公開が本当に楽しみです。

作品情報

「アイスクリームフィーバー」
2023年夏 TOHOシネマズ 日比谷 ほか全国ロードショー

吉岡里帆
モトーラ世理奈 詩羽(水曜日のカンパネラ)/松本まりか

監督:千原徹也
原案:川上未映子「アイスクリーム熱」(『愛の夢とか』講談社刊収録)
エグゼクティブプロデューサー:千原徹也、山本正典、木滝和幸
プロデューサー:勝俣円、塚原元彦 宣伝プロデューサー:小口心平
脚本:清水匡 音楽:田中知之 撮影:今城純
制作:れもんらいふ 制作協力:DASH、doors  配給:パルコ

© 2023「アイスクリームフィーバー」製作委員会

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