坂口健太郎コメント
登場人物それぞれに、未山という像があり、どれも真実でどれもうそのような、彼が何者なのかをみんなで模索し、答えを導き出す旅をしているような不思議な体験でした。この作品ならではの世界観に浸ってもらえるとうれしいです。
齋藤飛鳥コメント
わかるような、わからないような
わかりたいようで、わかりたくないような。
曖昧で切なくて、美しい体験をさせていただきました。
見てくださる皆さんにも、そんな体験が待っていますように。
浅香航大コメント
とても不思議な作品でした。
正直、台本から仕上がりの想像がつかない映画で、出来上がった作品を見て泣いてしまうとは想像していませんでした。
伊藤ちひろ監督とは昔からの付き合いですが、伊藤さんの頭の中にこのようなものがあったなんて、驚きです。泣いてしまったと言いましたが、前向きに、この地球に生きている自分を愛してあげたくなるような映画でした。
磯村アメリコメント
スタッフさんとトランプしたり、ご飯食べに行ったり、カエルを見せてもらったり、みんながたくさん遊んでくれて、毎日楽しいお仕事でした! 未山君(坂口健太郎さん)はいつも抱っこしてくれて、牛を触らせてくれたり、隠れんぼしたりいつもいっぱい遊んでくれました! 未山君のおなかでお昼寝するシーンは本当に眠くなっちゃって、未山君って優しくて天使だなって思いました。
監督さんが、「美々がアメリで良かった」って言ってくれたのがうれしくて、アメリも美々になれてうれしかったです。
監督さん優しくて大好きになっちゃったから、バイバイが嫌で最後泣いちゃいました(笑)。
映画を見て、アメリは最後感動して泣いちゃいました。
楽しくお仕事できたから楽しくみんなで見てください♪
市川実日子コメント
光がきれいな初夏の長野で、撮影をしました。
口下手で繊細な心を持つ監督が、もっと冗舌な方だったら。このお話もこの映画も生まれていないんだろうなと感じています。
目に見えるもの、見えないもの。人の強さや優しさ、美しさ。言葉で形容しがたいものを、探し体感し続ける旅のようでした。公開を楽しみにしていただけたら、うれしいです。
伊藤ちひろ(監督・脚本・原案)コメント
これは坂口健太郎さんの持つ圧倒的な透明感に魅了されてできた作品です。
未山というキャラクターは、主人公でありながら、物語の中で最も謎に包まれた存在ですが、その神秘性や繊細さのような、そういった言葉にはなかなか表しづらい複雑さを、坂口さんはとても丁寧に表現してくださいました。
「サイド バイ サイド」というこの映画のタイトルは「隣にいる」という意味があります。自分の隣には今誰がいるのか、これまで誰が隣にいたか、人生を振り返ったらどんな人のいくつの横顔が浮かぶのか、そして誰にいてほしいと感じるのか。
距離感の取り方を意識する時代の中で、そういったことを、ふと考えます。
素晴らしい演者の方々の色鮮やかな感性の力により、その隣にいるさまざまな関係を豊かにつくっていくことができました。
行定勲(企画・プロデュース)コメント
脚本は、伊藤ちひろ監督ならではのマジックリアリズムを用いた世界観が面白く、重くなりがちな背景をおかしみを交えたユニークな表現で中和させる卓越したものだった。
坂口健太郎演じる主人公の未山君は、無口で透明感のある風貌とそのたたずまいだけで引きつけられる圧倒的な魅力があった。素晴らしいキャストによって作られていく澄んだ空気に相まって、長野の美しい自然にこだわって撮られたロケーションに癒やされる作品になったと思います。コロナ時代を生きる私たちの心に響く映画になることを切に願います。
作品情報
「サイド バイ サイド 隣にいる人」
2023年4月14日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
出演:坂口健太郎
齋藤飛鳥 、浅香航大、磯村アメリ
市川実日子
監督・脚本・原案:伊藤ちひろ
製作:「サイド バイ サイド」製作委員会
制作プロダクション:ザフール
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2023『サイド バイ サイド』製作委員会