松村北斗(山添孝俊 役)コメント
実はお話を頂いたのは結構前だったので、やっと動きだした今、とてもうれしく思っています。まず原作を読ませていただいた時に、すてきな物語と文章の面白さであっという間に読み終えてしまったのですが、脚本では新たな要素が加わり、でも本作の持つ温かさはもちろん変わらずにそこにあって、あらためてすごい脚本だなと感じながら演じました。そして今回、藤沢さんを演じられた上白石さんとは再共演となります。山添君と藤沢さんは、形容しがたい特別な関係性で難しい部分もありましたが、上白石さん演じる藤沢さんの存在があったからこそ、とても自然に山添君の日常に溶け込むことができました。三宅監督とはたくさん会話させていただいたことが印象に残っています。とても心地の良い距離感で接してくださるので、毎日現場に行って撮影するのが本当に楽しみで撮影が終わる時は寂しい気持ちでいっぱいでした。未来に希望が持てるような作品をお届けしたいと思いますので楽しみにしていてください。
上白石萌音(藤沢美紗 役)コメント
「夜明けのすべて」は元から大好きな小説でしたが、撮影現場は小説がそのまま現実になったかのような空気感でした。三宅監督の深く心強い全方位への愛、松村さんの悔しいくらいすてきなお芝居、隅々までこだわり抜かれた現場。これ以上ないほどぜいたくな環境で、緻密な会話を重ねながら藤沢さんを演じた日々でした。できることならタイムスリップしたいくらいです。公開を楽しみにお待ちいただけるとうれしいです。
監督:三宅唱 コメント
この場を借りて、かけがえのない小説の映画化を許可していただいた瀬尾まいこさんに心より御礼申し上げます。ありがとうございました。撮影現場では、山添君と藤沢さんを演じる二人の真摯な姿から、生きることの切なさやおかしさやまだ言葉にならないものを受け取り、いつしか気持ちのいいエネルギーまでもらいました。それらは必ずや映画館のスクリーンを通して多くの方にも伝わるはずだと信じています。幅広い年代の、ユニークという言葉には収まらない役者たちとともに、またタフで軽やかなスタッフたちとともに、真剣に悩みながら、時にはなんとか笑いを堪えながら、この時代に新たな挑戦ができたことを光栄に思います。この物語を必要としているはずのさまざまな方たちに届けられるよう、スタッフ一同、完成に向けて大切に進めていきます。
原作:瀬尾まいこ コメント
数年前突然パニック障害になり、楽しみが不安に変わる日々がやってきました。うまくいかないことが多い中、それでも、助けてくれる誰かがいて、明日を待ち遠しく感じることができています。
「夜明けのすべて」は、そんな中できあがった作品で、楽しんで書いている普段とは違い、ゆっくりと立ち止まりながらも書き進めていった物語です。映画化され、物語の世界に触れられることをうれしく思います。また、見ていただいた方にとってほのかな光がちりばめられた温かいものになればいいなと楽しみです。
作品情報
「夜明けのすべて」
2024年2月 ロードショー
出演:松村北斗、上白石萌音
原作:瀬尾まいこ「夜明けのすべて」(水鈴社 刊)
監督:三宅唱
脚本:和田清人、三宅唱
製作:『夜明けのすべて』 製作委員会
企画・制作:ホリプロ
制作プロダクション:ザフール
配給:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース
公式サイト:yoakenosubete-movie.asmik-ace.co.jp
Twitter:@yoakenosubete
Instagram:@yoakenosubete_movie
©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
©瀬尾まいこ『夜明けのすべて』水鈴社刊