映画「#マンホール」(読み:ハッシュタグ・マンホール/公開中)の大ヒット御礼舞台あいさつが2月25日(土)に開催され、主演の中島裕翔、奈緒、熊切和嘉監督が登壇した。
脚本家・岡田道尚によるオリジナル脚本で、熊切和嘉が監督を務める映画「#マンホール」。本作は第73回ベルリン国際映画祭において、エンターテインメント性や話題性、多様性のある特別作品「ベルリナーレ・スペシャル部門」に選出され、正式招待された。
主人公・川村俊介役を演じるのは、デビュー15周年を迎えたHey! Say! JUMPのメンバーで、「僕らのごはんは明日で待ってる」以来6年ぶりの映画主演となる中島裕翔。川村は“超”がつくほどのハイスペック男だが、結婚式前夜のサプライズパーティーの帰り道にマンホールに落ちてしまい、幸せの絶頂からどん底に転落することに。川村の元カノ・工藤舞役を奈緒、同期社員・加瀬悦郎役を永山絢斗が演じる。
このたび、大ヒット御礼舞台あいさつが開催され、中島、奈緒、熊切監督が登壇。まず、中島が作品の反響について「バラエティのスタッフさんなど、一緒にお仕事をしている方にも見てくださっている方が多くて、バラエティのときの僕とは違うことにすごく驚かれていたんですよ。“あんな映画だったんだ”、“めちゃくちゃ面白かったです”といろんな方に言っていただけて、すごくうれしいです」と語った。
そして話題は中島と熊切監督が現地を訪れたベルリン国際映画祭でのエピソードへ。中島は、Kino International(キノ インターナショナル)で行われた公式上映について「現地の方と一緒に映画を見るという機会はほとんど初めてでしたし、しかも自分の映画ということでやっぱり不安はあったんです。でも皆さんすごく感情豊かで。“ここで笑うんだ!”っていう発見がありましたし、監督と同じタイミングで笑っている方もいたので“監督の思うつぼだな”って思ったり」と振り返った。
熊切監督は「僕自身、本作にはブラックコメディの要素を込めたつもりでしたし、日本では結構ホラー的要素への反応が多かったんですけど、(現地の方は)わりと笑ってくれたんですよね。最後の方もドッとウケたのでうれしかったです」と。そんな中、奈緒は「以前の舞台あいさつで監督が『前にベルリンに行った時に鋭い質問がいっぱい飛んできて、今回はリベンジしたい』とおっしゃっていたので、今回リベンジができたのか聞きたいです!」と質問。
それを受けて、熊切監督は「気合を入れて行ったんですけど、あまり辛辣な質問はなかったんです」と残念そうに語るが、中島は「記者会見のとき、僕は柔和な感じでいこうかなと思っていたんですけど、監督の方を見たらすっごい顔をされていて…“俺は負けないぞ”という気持ちが伝わってきて。でも、それがどしっと構える監督のすごさだなと思いました」と。熊切監督は「僕らの前に記者会見をしたのがウィレム・デフォーだったんです(笑)」と明かした。
続いて、中島がベルリンで撮影した写真を紹介。まずはレッドカーペットでの中島と熊切監督の2ショットから。「両サイドにいたカメラマンの方に『こっち向いて!』と言われていたので、内心“すごいこっち向いてって言われているな”って(笑)」と中島。熊切監督が「中島君がやっぱりすてきでした」と絶賛すると、中島は「監督と2人でこの空気を作れて良かったなと思います。そして(レッドカーペットは)すごくきらびやかで昼間見る風景と違った色で、やっぱり華やかだなって思いました」と振り返った。
さらに、記者会見のフォトコールでの写真が続き、3枚目には料理に囲まれ満面の笑みを浮かべる中島の1ショットが登場。スクリーンに大きく映る自身の写真に、思わず「フリップとかで見せるのかなって思ったんですよ…こいつめっちゃ楽しんでるじゃん…!一泊3日の旅、楽しんでるじゃん!」と照れつつ、「2日目に皆さんとランチをしたときのご飯です。シュニッツェルというハムカツのようなものだったり、あとはメドレーソーセージと言っていろんなソーセージが入っているものがあるんです。ビールもいただいて、みんなで食べました。すごくおいしかったです!」と紹介。
また、「ボディーガードの方がいらっしゃったんですけど、終始“カレー味のソーセージがあってあの店が一番うまいんだ”みたいなことをおっしゃっていたんです。それがはやっているみたいなんですよ。そのお店にはいけなかったんですけど、このお店でもカレー味のソーセージが出て、それがすごくおいしかったです」と明かした。それを聞いた奈緒は「私はカレーが食べ物の中で一番好きなので、ベルリンに行けなかったことを悔しく思います」とうやましがった。
続いて登場したのは、映画祭のスタチューとの一枚。中島は「インスタライブをやったところに、EFM(European Film Market)というマーケットの会場があったのですが、その前にベルリンベアのスタチューもあって。これぞ映画祭を象徴するものだと思ったので、ぜひ撮りたいなと…監督も携帯で僕のことをすっごく撮ってくれました(笑)」と。
ベルリンでの写真の数々を見て、奈緒は「こんな修学旅行のような写真を見せていただけると思ってなかっていなかったのですごい安心しました」とほほ笑み、中島も「男子って馬鹿ですね」と笑顔に。奈緒は「それがいい」と称賛した。
そんな本作は世界各国での公開配給も続々と決定。イベント当日の時点で韓国、台湾、香港、マカオ、メキシコ、ブラジル、チリ、アルゼンチン、ペルーなど、70の国と地域での配給が決まっている。中島は「世界にこの映画が広がっていくんだなと思うとワクワクしますね。マンホールが怖くなる世界が増えていくのがちょっと楽しみです(笑)」と期待を膨らませた。
そしてこれまで「この結末、つぶやき厳禁」と銘打ち、映画を見た観客とのみ結末を共有し“共犯関係”を結んできた本作だが、このイベントで3つの秘密が解禁に。1つ目は、イベントにも登壇し、本作のヒロインとしてすっかりなじみのある奈緒だが、実は出演は音声と写真一枚のみであるということ。
奈緒は「やっと言えるよ〜!」と安堵の表情を浮かべつつ、「一番最初に収録した番宣が『KinKi Kidsのブンブブーン』だったんですけど、そのときが中島さんと初めましてで。だけど、あたかも一緒に撮影してきた感じの空気を作らせていただいたんです(笑)。それからは“出れば出るほど、みんな私が出演していると思ってくれる!”と、すごく楽しく番宣させてもらいました」と明かした。
2つ目は、黒木華が出演していること。黒木はひそかに、テレビでもオンエアされている告知映像に声のみで登場していた。そんな黒木からメッセージが到着。「ワンシチュエーションものの映画は好きで、この作品の脚本も面白く読ませていただきました。熊切さんはほんわかした雰囲気で、お芝居を楽しそうに見てくださるところが印象的で優しい方でした。中島さんとは以前に舞台『ウェンディ&ピーターパン』で共演しているのですが、すごく真面目で紳士的な方だったのでこの役をどのように演じるのか楽しみでした。今回も変わらずバキバキの体ですごかったです。先が読めない面白い作品になっているのでハラハラしながら見ていただき、驚いてくれたらうれしいです」とのメッセージに、中島は「うれしいです!ありがとうございます」と喜んだ。
そして、3つ目は中島自ら「実は僕、1人2役でした。川村ともう1人…これまたちょっと難儀だったんですけど、すごく楽しく演じさせていただきました。(言うことができて)ようやくちょっと心が軽くなります(笑)」と明かした。
最後に、熊切監督が「公開から2週間という短い期間で、こんなに大勢の方に見ていただけて本当に感無量です」、奈緒は「私は自分が客席で映画を見ているとき、新しい体験ができるとすごく幸せな気持ちになるので、この仕事を始めたときに誰かがそういう気持ちになれる作品に自分も出会えたらいいなと思っていて。本作はまさに新しい体験を皆さんに体感していただいて、その場に立ち会えるというすごく幸せな時間をいただけた映画でした。皆さん本当に見てくださってありがとうございます」と。
そして、中島が「世界でも、そして日本国内でもいろんな方に見ていただけていることを本当にありがたく思います。この作品は自分が役者の面においてやっていきたいことや参加したいことなど、やりたいことの全てが詰まっているような映画なんです。それを皆さんに楽しんでいただけていることがすごくありがたいですし、僕はこの『#マンホール』を作ってきたチームが好きなので、これからもこの作品を愛してほしいなと思っています」と語り、イベントを締めくくった。
15秒CM
作品情報
「#マンホール」(読み:ハッシュタグ・マンホール)
大ヒット全国公開中
出演:中島裕翔、奈緒、永山絢斗 ほか
監督:熊切和嘉
原案・脚本:岡田道尚
制作プロダクション:ツインズジャパン
製作幹事・配給:ギャガ
公式サイト:gaga.ne.jp/manhole/
公式Twitter:twitter.com/manhole_movie
公式Instagram:instagram.com/manhole_movie/
公式TikTok:tiktok.com/@manhole_movie
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