齊藤工が監督を務める、窪田正孝主演の映画「スイート・マイホーム」が2023年9月に公開することが決定。併せて第2弾出演キャストも発表された。
2018年に「第13回小説現代新人賞」を受賞した注目の女性作家・神津凛子のデビュー作「スイート・マイホーム」を映画化した本作。メガホンを取るのは、俳優業の傍らで20代から映像製作にも積極的に携わり、齊藤工名義での初長編監督作「blank13」(18)では国内外の映画祭で8冠を獲得した齊藤工。
「フードフロア:Life in a Box」(20)では、AACA2020(アジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード)にて、日本人初の最優秀監督賞を受賞したほか、劇場体験が難しい被災地や途上国の子供たちに映画を届ける移動映画館「cinéma bird」の主宰や全国のミニシアターを俳優主導で支援するプラットフォーム「ミニシアターパーク」を立ち上げるなどマルチに活動している。
齊藤監督とタッグを組み主演を務めるのは、連続ドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理』(16)でバディ役としても共演した窪田正孝。「劇場版ラジエーションハウス」(2022)「決戦は日曜日」(2022)などの話題作で主役を演じ、「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」で主演を務めることも話題になっている窪田が、奇妙な事件に巻き込まれていく主人公・清沢賢二を演じる。『火村英生の推理』以降、いつか共に作品を作ることを約束してきた2人が監督と俳優として相まみえ、これまでに見たことのない化学反応を創出していく。
物語の舞台は冬が厳しい長野。スポーツインストラクターの清沢賢二(窪田)は「まほうの家」と謳われた一軒のモデルハウスに心を奪われる。寒がりの妻と娘のために、たった一台のエアコンで家中を隅々まで暖められるというその家を建てる決心をする賢二。新居が完成し、家族に2人目の娘も加わって、一家は幸せの絶頂にいた。
ところが、その家に越した直後から奇妙な出来事が起こり始める。まとわりつくような何かの気配。赤ん坊の瞳に映るおそろしい影。地下に捕らわれ、泣き叫ぶ娘。次第に明かされる、秘められた過去。「家」を取り巻く恐怖の連鎖は家族だけに留まらず、関係者の怪死などに波及し始め、そして予想を超えた衝撃の結末に向けて加速していく。
このたび、蓮佛美沙子、奈緒、窪塚洋介、中島歩、里々佳、松角洋平、根岸季衣ら第2弾出演キャストが解禁。撮影時に齊藤監督が撮影した雰囲気のあるモノクロのポートレート写真も共に公開された。誰がどのような役どころを演じるのかなど、今後の続報が期待されるものとなっている。第2弾出演キャストのコメントは以下に掲載。
蓮佛美沙子 コメント
あたたかで幸せな、自分にとって最も安全な場所。そこに冷たく湿った違和感が生まれた時、人は何を疑い、何を信じるのか。得体の知れない恐怖の正体を探し求めるミステリースリラーでありながら、人間の業を描いた物語でもあると思っています。闇深いラストに向かって役を創っていく過程は、本当に本当に楽しかったです。真実の裏に秘められた衝撃を、ぜひ劇場で堪能してください。
奈緒 コメント
念願の齊藤組に参加できてとても幸せです。
“マイホーム”という希望のある響きと予想のつかない結末にドキドキと手に汗をにぎり、気が付いた時には得体の知れない恐怖がすぐ側まで迫っていました。このお家、のぞくと危険…お楽しみに。
窪塚洋介 コメント
怖い話を撮っていたわけですが、齊藤監督の演出の仕方がとても心地よかったのと、あまり演じたことのない役柄が楽しかったことを覚えています。夢のマイホーム、世界で1番スイートな場所となるはずが、まさかこんな展開が待っているなんて…衝撃のラストに向けてどうぞお怖がりください。
中島歩 コメント
豪華なキャストと憧れのスタッフと仕事ができて鼻高々でした。監督には俳優として新しい面を引き出してもらい感謝しております。皆さまにご覧いただけるのを楽しみにしております。
里々佳 コメント
この脚本を読んで、心がほっこりとする「スイート・マイホーム」という題名に反して、薄気味悪い展開にすぐに引き込まれる自分がいました。人間の幸せに対する果てしない憧れというものをとても考えさせられる作品です。最も安心出来るはずの家や大切な家族が、徐々に「なにか」に飲み込まれていく恐怖。ぜひご覧ください。
松角洋平 コメント
齊藤組に参加させていただき、具現化するとなるとなかなか難解なシーンがありましたが、齊藤監督は俳優もやられていることもあり、演出用語が分かりやすく、気持ちがとても作りやすかったです。常にどこか一抹の不安やストレスを感じながら作品を拝見しました。人間の怖さ、住環境の不安定なことへの恐怖、利便性追求の落とし穴など現代社会に潜む危険性を浮き彫りにしたサスペンスホーミーホラーだと思いました。人によって恐怖というものは各々違いがありますが、もしも貴方の安らぐはずの家が不気味だったらと想像してご覧いただければと思います。
根岸季衣 コメント
齊藤工監督とは以前連続ドラマで親子をやったことがあるので、立派に成長した息子と一緒に仕事してるような喜びがありました。撮影現場でも感じたことですが、しっかり腰の座った作品に仕上がっていると思いました。穏やかな中に情熱が静かに燃えている感じ。
監督が緩やかに仕掛けてくるわなに、どうぞ浸ってください。
作品情報
「スイート・マイホーム」
2023年9月全国公開
出演:窪田正孝、蓮佛美沙子、奈緒、中島歩、里々佳、松角洋平、根岸季衣、窪塚洋介
監督:齊藤工
原作:神津凛子「スイート・マイホーム」(講談社文庫)
脚本:倉持裕
製作幹事・配給:日活、東京テアトル
制作プロダクション:日活、ジャンゴフィルム
企画協力:フラミンゴ
公式HP:https://sweetmyhome.jp/
公式Twitter:@sweetmyhome_jp
©2023『スイート・マイホーム』製作委員会
©神津凛子/講談社