高橋一生主演、飯豊まりえ共演の映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(5月26日(金)公開)の撮影がクランクアップを迎え、メイキング写真が到着した。
原作は、シリーズ累計発行部数1億2千万部超を誇る荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」から生まれた傑作スピンオフ「岸辺露伴は動かない」。相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を備えた人気マンガ家・岸辺露伴が遭遇する奇怪な事件に立ち向かう姿を描く。
2020年末より高橋一生を主演に迎え実写ドラマ化され、「実写化の理想形」「完成度が高すぎる」など、そのクオリティを多くの原作ファンが絶賛。さらに、一話完結型の構造が功を奏し、ドラマファンからも反響を呼んだ。このドラマシリーズの制作陣が再集結し、劇場長編映画化に挑む。
「岸辺露伴は動かない」のエピソードの一つで、2009年にフランス・ルーヴル美術館による国内外の漫画家とのコラボレーション企画「バンド・デシネプロジェクト」のために描き下ろされた荒木飛呂彦初となるフルカラーの読切作品「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」を原作に、ドラマから続投となる岸辺露伴役の高橋一生、露伴の担当編集者・泉京香役の飯豊まりえが出演。
昨秋から撮影が開始された本作は断続的に約半年にわたり、おなじみの岸辺露伴邸をはじめ、日本国内での趣深いロケ地の数々、そしてフランス・パリ市街地ではポン・デ・ザール(芸術橋)、シャンゼリゼ通り、エトワール凱旋門、アレクサンドル3世橋、サン=ルイ島、カルーゼル広場など世界的観光名所でも敢行。
そして3月某日、今回の物語一番の中枢であり、美術品3万5,000点近くが総面積6万600平方メートルという広大な展示場所で公開されている、世界最大級の美術館のパリ・ルーヴル美術館でクランクアップを迎えた。
露伴役の高橋、クセ者の露伴と唯一無二のコンビネーションを見せる京香役の飯豊、渡辺一貴監督がそれぞれに花束を抱えて、ルーヴル美術館をバックに撮影されたほほ笑ましい3ショットが到着。「岸辺露伴」の世界を作り上げてきた3人の表情からは、一つの集大成として、まさに“ルーヴルへ行く”が実現した達成感に胸いっぱいの様子がうかがえる。
あいにくの曇り空、気温1度といういてつく寒さの中で迎えた最後の撮影は、本作の鍵となる「黒い絵」を追ってはるばるパリにきた露伴と京香のシーン。行き交う車や工事の音に時折撮影を妨げられながらも圧巻の集中力で毅然とした演技を見せ、スタッフ全員が祈る思いで見守る中、 渡辺監督からのOKが出てついにクランクアップへ。
異国の地での撮影終了に誰もが安堵しながらも、終幕を惜しむ思いを隠せずに涙ぐむ人が続出。渡辺監督はチームをねぎらい、「パリでの露伴先生との旅はこれで終わりましたが、もっともっと旅を続けられるとうれしいです!」とコメント。日仏の岸辺露伴チームの思いが集結した、実にエモーショナルな瞬間となった。
さらに、本作から「岸辺露伴」ワールドに足を踏み入れ、日本国内で一足先に撮影を終えた、青年期の露伴が出会う謎めいた黒髪の女性・奈々瀬役の木村文乃と、その青年期の露伴を演じた長尾謙杜(なにわ男子)のクランクアップ写真も公開。
木村がクランクアップを迎えた現場は、「黒い絵」の秘密の鍵を握るミステリアスで艶やかな存在の奈々瀬役らしく、暗く妖しい謎めいた空間。美しい和装のたたずまいの奥に、秘めたる思いを抱える奈々瀬という難役を演じ切った充実感をにじませる。
一方の長尾は、若き露伴が奈々瀬と出会い、淡い気持ちを募らせていく舞台となる老舗旅館の一室でクランクアップ。最後の撮影は長尾単独でのシーンだったが、はかなくも密な間柄を演じた木村も祝福とねぎらいに駆け付け、大ファンである荒木飛呂彦作品への出演を果たしたとあって非常に晴れやかな笑顔を見せた。
どのカットも、撮影が終わることへの名残惜しさと現場の温かな雰囲気、そして何より作品の完成を俳優陣自身が待ち望むような、自信と手応えを感じるものばかり。約半年をかけた大規模な撮影も無事に全て終了した本作のさらなる続報にも注目だ。
作品情報
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」
2023年5月26日(金)ロードショー
出演:高橋一生、飯豊まりえ/長尾謙杜、安藤政信、美波/木村文乃
原作:荒木飛呂彦「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(集英社 ウルトラジャンプ愛蔵版コミックス 刊)
監督:渡辺一貴
脚本:小林靖子
音楽:菊地成孔/新音楽制作工房
人物デザイン監修・衣装デザイン:柘植伊佐夫
製作:『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』 製作委員会
制作プロダクション:アスミック・エース、NHKエンタープライズ、P.I.C.S.
配給:アスミック・エース
公式サイト:kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp
©2023「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」製作委員会 ©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社