4月28日(金)公開の劇場版「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の完成披露舞台あいさつが4月11日に開催され、主演の鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみ、要潤、佐野勇斗、ジェシー(SixTONES)らが登壇した。
本作の舞台は、救命救急のプロフェッショナルチーム「TOKYO MER」。“MER”とは、モバイル・エマージェンシー・ルームの略称だ。最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で、危険極まりない重大事故・災害・事件の現場に駆け付け、負傷者にいち早く救命処置を施す都知事直轄の医療チームとなる彼らに課されたミッションは、“1人も死者を出さないこと”。
ドラマ版では、自らの危険を顧みず患者の命を救うため、立てこもり事件やトンネル崩落事故、また爆破テロの現場に果敢に飛び込んでいく「TOKYO MER」メンバーの姿が描かれた。そんな熱いチームワークで結ばれた彼らの姿と衝撃的なストーリー展開に、多くのファンから続編や映画化を期待する声が上がっていたが、今回はその熱い要望を受け、満を持しての映画化となる。
そんな本作の完成披露舞台あいさつが4月11日に開催され、主演の鈴木亮平らメインキャスト10名と松木彩監督が大歓声に包まれながら登壇。本作について、鈴木は「この作品は自分にとって特別な作品。新型コロナのパンデミックが起こっていたときに、プロデューサーの方々が、危険に自ら飛び込んで人を助けている医療従事者の方々を救いたいと作ったドラマなんです」と。
「ただ、ドラマのテーマが“死者ゼロ”ということで、このある種、希望的な物語が果たして皆さんに受け入れられるのだろうかと。当時は感染者数が爆発的に増えていて、実際に命の危機にさらされている人たちもいる中で、この物語がどう受け止められるのだろうと不安だったんです」と当時の思いを明かす。
しかし、第1話放送後から医療従事者をはじめ多くの人々から称賛の声が鈴木のもとに寄せられたと言い、「いろんな人にエールを与えられているのだな、というのをそのとき初めて直に感じられて、その瞬間から『TOKYO MER』は僕の中で特別なものになりました」と感慨深く当時を振り返った。
そして、賀来は「ドラマの放送が始まって一番うれしかったのは、子供たちが見てくれてるということ。血も出るし、災害のシーンも多いので怖いんじゃないかなと思っていたのですが、子供たちは“ヒーローもの”として見ているようだ、と。そんなつもりでやっていなかったので驚いたのですが、それが幅広い層に受け入れられた要因なのかなと思っております」と魅力を分析。
そんな中、菜々緒は「(ドラマは)本当に大変な撮影が日々続いていたので正直、続編は本当にやりたくないなと思うくらいキツかったのですが(笑)、このメンバーとだったらできると信じて頑張りました」と告白。鈴木もすかさず「気持ちは分かる!(笑)」と同調しつつ、「でも、楽しかったよね!?」と周囲に問いかける。
さらに、通常は手元の動きなどを本物の医師が務めるオペシーンだが、鈴木が「自分でやる」と言い出したことから他のキャスト陣も自分たちでやることになったそうで…。「亮平さんは走りだしたら止まらない」「リアルなオペの動画を見なくちゃいけなくなった!」などの不満(?)がぼっ発。菜々緒が「私たちが手元も全部やっていますので、オペシーンも注目してご覧ください!」と見どころをアピールし、その場を収めた。
また、本作は劇場版からメインキャストにジェシーが加入したことも大きな話題に。ジェシーは「僕でいいのかなと不安もありましたが、皆さん優しく、医師役も初めてでしたのでとても勉強になりました。本当に感動できる作品ですし、きっと“明日も頑張って生きていこう”と感じていただける思います。そして、困っている人がいたら助けにいこうと思っていただけたら」と真摯に思いを語る。
そんなジェシーに対し、鈴木は「平均身長がまた上がりましたね(笑)。でもジェシー君がチームに飛び込んできてくれて、恐れずにみんなと話して一気に溶け込んでくれたので、僕らとしてもすごく助かりました。映画を見ていただければ分かると思うのですが、ジェシー君の頑張りもあって最高の作品になったと思います」とその立ち振る舞いを絶賛した。
最後は、鈴木が「この作品は初っ端からフルスロットルです。ドラマの放送は2年前ですが、 始まったら10数秒であのころの『MER』に一気に引っ張り込まれると思います。映画館でみんなで一緒に見ることでしか、そして大画面でしか味わえない興奮があると思いますので、存分に楽しんでいってください」と観客に呼びかけ、大盛況の中で会見は締めくくられた。
作品情報
劇場版「TOKYO MER~走る緊急救命室~」
2023年4月28日(金)全国公開
公式HP:https://tokyomer-movie.jp/