稲垣吾郎、新垣結衣が出演する映画「正欲」の公開日が、11月10日(金)に決定。ティザービジュアル、特報映像、追加キャストが解禁された。
本作は家庭環境、性的指向、容姿など、”選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていく推進力となるのは何かをあぶり出していく衝撃的なストーリー。「桐島、部活やめるってよ」(2009)で第22回小説すばる新人賞を受賞、「何者」(2013)で直木賞作家となった朝井リョウが2021年、作家生活10周年として書き上げた渾身の一作で、第34回柴田錬三郎賞を受賞した。
朝井自身が「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語るとおり、各方面に大きな反響を呼び、「この衝撃は読んでみないと分からない」「もう読む前の自分には戻れない」と、今も続々と読者が増え続けている。
監督・岸善幸、脚本・港岳彦で、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を出演者として迎え、2022年9月から10月にかけて撮影を行われた本作。今回解禁されたティザービジュアルでは、「正欲」というタイトルが大きく示されており、「(ab)normal desire」という映画「正欲」の英題がパッションピンク色の手書き風文字で強調。あえて( )でくくられた「ab」が意味するものとは何なのかが気になるつくりになっている。
併せて解禁された特報映像でも、本作のタイトルが大きく強調され、「正」という文字が最初に示された後、稲垣、新垣、磯村、佐藤、東野それぞれの表情が大きく映し出されていく。「欲」という文字が次に示されると、「それでも私が、私たちが抱えている欲望は、あって良いものだと思いたい」という新垣が演じる桐生夏月のせりふとともに、再度キャストの表情が次々と描写。切迫感、安堵、疑問、不安…それぞれの役柄が心に秘めた想いを感じさせる。
さらに追加キャストも発表に。山田真歩が演じるのは、不登校になった息子との距離をつかめずにいる啓喜(稲垣)に対し、徐々に気持ちが離れていく妻・寺井由美。啓喜とともに検察庁に勤める事務官・越川秀己役に宇野祥平、夏月と佳道(磯村)の中学の同級生・西山修役に渡辺大知。
夏月と同じ商業施設で働き、夏月を気に掛ける妊婦の女性・那須沙保里役に徳永えり、ある日をきっかけに、佳道と大也(佐藤)と秘密を共有するようになる小学校の非常勤講師・矢田部陽平役に岩瀬亮。さらに大也の所属するダンスサークルのリーダーとして、サークルのみならず大学内でも信頼を得ている高見優芽役で坂東希、夏月と佳道の中学時代の担任教師役で山本浩司が共演する。
作品情報
「正欲」
2023年11月10日(金)、TOHOシネマズ日比谷 ほか全国ロードショー
出演:稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香
原作:朝井リョウ「正欲」(新潮文庫刊)
監督:岸善幸
脚本:港岳彦
制作:テレビマンユニオン
製作幹事:murmur
配給:ビターズ・エンド
© 2021 朝井リョウ/新潮社 © 2023「正欲」製作委員会