田辺桃子、小出薫、森田想が映画「愚鈍の微笑み」でトリプル主演 森の中で過ごす少女たちを通して反戦を描く 監督・脚本は宇賀那健一

映画
2023年08月24日
映画「愚鈍の微笑み」©春巻号

映画「愚鈍の微笑み」(2023年国内劇場公開予定)で、田辺桃子、小出薫、森田想がトリプル主演を務めることが決定。3名と監督・脚本の宇賀那健一からコメントが到着した。

映画「サラバ静寂」「転がるビー玉」「異物 -完全版-」「Love Will Tear Us Apart」などの作品で独自の世界観を生み出し、海外でも注目を集める宇賀那健一監督の最新作となる本作は、反戦をテーマに描いたファンタジー映画。マナ、ナナミ、ユカの幼なじみ3人が森の中の小屋でいつもと変わらない日常を過ごす中、ある選択をしていく…という物語だ。

しっかり者のマナは「ラーゲリより愛を込めて」「とんび」などの田辺桃子、ルーズなナナミを「異物-完全版-」の小出薫、天然で明るいユカを「アイスと雨音」「わたしの見ている世界が全て」などの森田想が演じている。

本作について、田辺は「異質で、コミカルで切なくて、ずっと見ていたいような瞬間を詰め込んだ60分」、小出は「仲間たちや家族とおいしいものを食べながら笑い合う時間が急にいとおしすぎるものに感じました」と。

森田も「迫られている焦燥感の中、少女たちがため込んだ想いも、物語に乗せられたと思います」と、それぞれの形でコメントを寄せている。脚本も手掛けた宇賀那監督は「それこそが私たちにできる唯一の抵抗なのかもしれない。この映画が誰かの心に触れられたらいいなと思っています」と強い想いを語った。田辺、小出、森田、宇賀那監督によるコメント全文は以下を参照。

田辺桃子 コメント

「愚鈍の微笑み」のこの世界感とキャラクターたちの個性的で心地よい時の流れに自分も溶け込んで参加できたことを本当にうれしく思います。以前、宇賀那組の「異物 -完全版-」でご一緒した薫さんと、友人の想と共演できたのもご縁を感じました。私が演じさせていただいた「マナ」は真面目で、冷静に考えながら周りの人を前向きに引っ張っていく性格で、3人のバランスをとる役割でもあり、私もマナの前向きさにせりふを言いながら背中を押されていました。
異質で、コミカルで切なくて、ずっと見ていたいような瞬間を詰め込んだ60分、ぜひ楽しんでもらえたらうれしいです。

小出薫 コメント

ある日、突然日常が変わる。それを何かや誰かによって本当に突然奪われてしまったとしたら、そこに湧いてくる感情は怒り? 悲しみ? それとも憎しみ? 最初に脚本を読ませていただいた時、宇賀那監督の真っすぐなまなざしに胸がキュッと締め付けられました。仲間たちや家族とおいしいものを食べながら笑い合う時間が急にいとおしすぎるものに感じました。
きっと、大事な人に伝えたいことはどんな時代でも、いつだって同じな気がします。そんなことを思いました。

森田想 コメント

ユカ役を演じました、森田想です。撮影のある2日間、役と同化すると自然と現実離れした気持ちで、時間というものが惜しくなる瞬間がありました。迫られている焦燥感の中、少女たちがため込んだ想いも、物語に乗せられたと思います。唯一無二な宇賀那さんワールドに参加できたことも、桃子ちゃんと薫さんと手を取り合った時間も、とてもうれしい出来事でした。公開が楽しみです。ぜひご期待ください。

監督・脚本 宇賀那健一 コメント

地震もパンデミックも戦争も、少し前までは自分に降りかかることのない出来事だと思っていた。でも、そんな訳がない。
私たちは全てが起こり得る可能性を持った中、綱渡りで生きているのだ。それでも私たちは、たとえそれに気づいた後でも何も気づかないふりをして、あえて薄ら笑いを浮かべながらくだらない会話を繰り出す日常を続ける。
それこそが私たちにできる唯一の抵抗なのかもしれない。この映画が誰かの心に触れられたらいいなと思っています。

番組情報

映画「愚鈍の微笑み」
2023年国内劇場公開予定

キャスト:田辺桃子、小出薫、森田想 ほか

監督/脚本:宇賀那健一

製作/制作/配給:春巻号

©春巻号

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