映画「キリエのうた」(10月13日(金)全国公開)が、第28回釜山国際映画祭A Window on Asian Cinema部門招待作品として上映されることが決定し、岩井俊二監督からコメントが到着。また、新たな場面写真が解禁された。
監督・岩井俊二×音楽・小林武史で奏でる音楽映画「キリエのうた」。主演に抜てきされたのは、2023年6月に惜しまれながらも解散した、楽器を持たないパンクバンド「BiSH」のメンバーで、現在はソロとして活動中のアイナ・ジ・エンド。映画初主演を飾るアイナは主題歌を歌唱するほか、劇中曲として6曲を制作。劇中でさまざまな歌を歌い、圧巻のパフォーマンスを披露する。
松村北斗(SixTONES)、黒木華、広瀬すずといった豪華俳優陣がメインキャストとして出演することでも注目を集めている本作で描かれるのは、壮絶な運命と無二の歌声を宿したキリエの音楽がつなぐ13年に及ぶ壮大な愛の物語。降りかかる苦難に翻弄される男女4人の人生が、切なくもドラマティックに交錯していく。
このたび、本作が第28回釜山国際映画祭A Window on Asian Cinema部門にて招待作品として上映されることが決定。釜山国際映画はアジア最大級の映画祭の一つとして注目を集めており、過去の同部門招待作品として「そして父になる」「永い言い訳」「湯を沸かすほどの熱い愛」といった日本を代表する作品が上映された。
ほかにも、一昨年には瀬々敬久監督「護られなかった者たちへ」、そして昨年はカンヌ国際映画祭にてカメラドール特別賞を受賞した早川千絵監督「PLAN 75」などの話題作が上映。アジア圏で絶大な人気を誇る岩井監督の最新作となる本作の海外初上映に注目が集まる。
併せて本作の場面写真も公開。到着した場面写真はキリエ(路花/アイナ)、夏彦(松村)、イッコ(真緒里/広瀬)ら3人が無邪気にギターを楽しむ様子や、キリエとイッコの出会い、路上ライブをするキリエのほか、教師のフミ(黒木)や、ギタリストの風琴(村上虹郎)、謎の少女イワン(矢山花)の姿を捉えたものになっている。
岩井俊二監督 コメント
実は、釜山国際映画祭には、個人的に深いご縁を感じています。僕の映画監督としてのキャリアが始まったのが1995年、映画祭が始まったのが1996年で、勝手ながらどこか双子のような想いを抱いています。これまでもたくさんの作品を上映していただいた、そんな僕のホームのような釜山国際映画祭で、このたび、新作「キリエのうた」を上映していただくことになりました。アイナ・ジ・エンドさん、松村北斗さん、黒木華さん、広瀬すずさんという素晴らしい才能と共に撮影をした日々は、とても瑞々しく、いつまでも続いてほしいと思えるような至福の時間でした。
そんな最高の仲間たちと作りあげたひさしぶりの音楽映画を、まず最初に釜山で上映していただけることを大変うれしく思っています。この作品が、そしてアイナさんの歌が、釜山の観客の皆さんにどう響くのか、今からとても楽しみです。
作品情報
「キリエのうた」
2023年10月13日(金)より全国公開
出演:アイナ・ジ・エンド 松村北斗 黒木華 / 広瀬すず
村上虹郎 松浦祐也 笠原秀幸 粗品(霜降り明星) 矢山花 七尾旅人 ロバートキャンベル 大塚愛 安藤裕子 鈴木慶一 水越けいこ
江口洋介 吉瀬美智子 樋口真嗣 奥菜恵 浅田美代子 石井竜也 豊原功補 松本まりか 北村有起哉
原作・脚本・監督:岩井俊二 「キリエのうた」(文春文庫刊)
音楽:小林武史
主題歌:「キリエ・憐れみの讃歌」Kyrie (avex trax)
企画・プロデュース:紀伊宗之(「孤狼の血」シリーズ「シン・仮面ライダー」「リボルバー・リリー」他)
製作プロダクション:ロックウェルアイズ
配給:東映
©2023 Kyrie Film Band