稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香らが出演する映画「正欲」(11月10日(金)公開)より、予告映像&本ビジュアルが解禁。また主題歌を担当するVaundyからコメントが到着した。
原作は、「桐島、部活やめるってよ」(2009)で第22回小説すばる新人賞を受賞、「何者」(2013)で直木賞作家となった朝井リョウが2021年、作家生活10周年として書き上げ、第34回柴田錬三郎賞を受賞した渾身の一作。
家庭環境、性的指向、容姿など、さまざまに異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマをあぶり出していく物語だ。そんな衝撃作を、監督・岸善幸×脚本・港岳彦により、ある種のラブストーリーとして映画化する。
検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜役に稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役に新垣結衣。
両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道には、磯村勇斗。そして佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也、東野絢香は大也と同じ大学に通う神戸八重子を演じる。
このたび、本作の30秒予告が解禁。映像は、「自分がどういう人間か、人に説明できなくて息ができなくなったことってありますか?」と夏月が啓喜に問いかけるシーンから始まる。正義で世界を測る検事の啓喜は「社会の“バグ”は本当にいるの。悪魔みたいなやつがいるんだよ!」と語り、そのせりふとともに登場人物たちの意味深で印象的な表情が次々と映し出される。
「あんたが想像もできないような人間はこの世界にたくさんいるんだよ」と語る大也。「誰にもバレないように、無事に死ぬために生きてるって感じ」とつぶやく佳道。検事の啓喜は一体何と対峙していくのだろうか。
家庭環境や指向、見た目など、さまざまに異なる5人。違う場所、違う人生、違う境遇で生きていて、まったく接点がないように見える彼らの距離が少しずつ近づいていき、予想もできなかった“ある事件”をきっかけに交差する。
「生きるために必死だった道のりをありえないって簡単に片付けられたこと、ありますか?」と、問いかける夏月。そして、水浸しのベッドに横たわる夏月の画とともに映し出されるタイトル「正欲」。その言葉の意図するものとは。交差した彼らの人生はその後どこに向かうのか。
併せて、本作の本ビジュアルも解禁。何か遠くを静かに見つめる啓喜と、無言で前後に並びバスに揺られる夏月と佳道、そして「観る前の自分には戻れない」のコピーが印象的な一枚となっている。
また、本作の主題歌を、若者を中心に幅広い世代で絶大な人気を誇るVaundyが担当することが決定。Vaundyが映画主題歌を手掛けるのは、本作が初となる。
主題歌となった「呼吸のように」(SDR)は、Vaundyが書きためていた未発表楽曲。映画の世界観に合うものをVaundyが選び、提供する。まるで書き下ろしたかのように映画世界を端的に凝縮した、かけがえのない人とのつながりを歌うその楽曲は、深い余韻を本作の最後に響かせる。
Vaundyのコメントは下記に掲載。
Vaundy コメント
自由でいることの窮屈さや、共鳴を求めてしまう心の寂しさが描かれているこの映画ですが、必ずしも共感をしなくてもいい、できないのもいいのかもしれない、と僕は感じました。
生きるということは息を吸うということ。
少しでも長く君と同じ空気を吸っていたいのさ、というシンプルな想いをこの曲に込めています。
自分の中に溶けていくような音楽になるよう心がけたので、映画館で最後まで浸ってもらえたらうれしいです。
「正欲」30秒予告映像
作品情報
「正欲」
2023年11月10日(金)、全国ロードショー
出演:稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香
監督・編集:岸善幸
原作:朝井リョウ「正欲」(新潮文庫刊)
脚本:港岳彦
音楽:岩代太郎
主題歌:Vaundy「呼吸のように」(SDR)
制作:テレビマンユニオン
製作幹事:murmur
配給:ビターズ・エンド
特報映像:https://youtu.be/e60sMJ172hc
公式HP:bitters.co.jp/seiyoku
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