福原遥と水上恒司がW主演を務める映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(12月8日(金)公開)より、本予告と本ビジュアルが解禁。また、主題歌を担当する福山雅治と、福原、水上からコメントが到着した。
原作は、シリーズ累計発行部数70万部突破となった汐見夏衛によるベストセラー「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(スターツ出版文庫)。「初めて本を読んで泣いた」「号泣してやばい」「同じ世代の人たちに読んでほしい」など、SNSで10代を中心にSNSで話題となった作品を、福原遥と水上恒司をW主演に迎えて映画化する。
このたび、本作の主題歌が、福山雅治による書き下ろし新曲「想望」(そうぼう)に決定。「想望」とは、「慕い仰ぐこと。心に思い描いて待つこと。」という意味。実際に本編を見た福山が登場人物たちに思いをはせ、映画に寄り添って書き上げた壮大なバラードとなっている。
今回の発表にあたり福山は「福原さん水上さんたち20代の俳優をはじめとする出演者全員が表現する1945年の夏。あの日々に思いをはせた誠実なお芝居に胸を打たれました。本作は、運命がもたらす喜びと苦しみを教えてくれています。時代というあらがえない濁流の中にのみ込まれる一滴の水のように出会った百合(福原遥)と彰(水上恒司)の運命。人々の日常を破壊する戦争という行為が、何度も繰り返されてきた時代の果てである現在。その2023年に産み落とされた今作に寄せて『いま、日々を生きていることの幸せ』を歌で描きたいと思いました。毎日帰るべき場所へ帰れることの幸せを。世代や時代を超えて、この映画が多くの人に触れてもらえることを願います」とコメント。
また、福原は「感動して胸がぎゅっとなりました。百合や彰、特攻隊のみんなの気持ちが繊細に描かれていて、この作品を通して伝えたいことが全て詰まっているような気がします。この曲を聴きながら撮影をしたかったです」。
水上は「百合と出会い、引かれ、少しずつ気持ちが変わっていく彰の心情…その全てがこの曲に描かれているような気がしました。『想望』をきっかけに、多くの方にこの映画をご覧いただき、作品に込めた思いが伝わることを願っています」と。
原作者の汐見夏衛は「物語は百合たち送り出す側の目線で語られますが、『想望』は彰たち送り出される側の目線で歌われていて、聴くほどに旅立つ彼らの思いが胸に迫り苦しいほどでした。最後には、何の屈託もなく空をきれいだと思えることの尊さ、何の疑いもなく明日を信じられる幸せを感じると共に、それは決して手離してはいけない、大切に守らなければあっけなく壊れてしまうものなのだというメッセージが胸に響きました。今だからこそ全ての人に聴いてほしい楽曲です」と感動のコメント。
成田洋一監督は「この映画の本質を見抜いていただきました」、西麻美プロデューサーは「百合と彰のことだけでなく、当時を生きた全ての人の思いがこもっているような気がしました。それほど素晴らしい楽曲を主題歌に迎えられたこと、ただただ光栄です」と喜びの声を寄せている。
併せて、解禁となった予告編は、現代に生きる女子高生・百合が1945年の日本にタイムスリップするところから始まる。暑さに倒れそうだった百合を助けてくれたのは、彰だった。それから事あるごとに彰に助けられ、その優しさにどんどん引かれ、初めての恋をする百合。連れてこられた美しい百合の丘をバックに、福山の主題歌「想望」が入る。
「あたらしい夏 百合薫る丘 去年は君を まだ知らなかった」という恋の始まりを予感させる歌詞が、戦時下の緊迫した空気を少し和らげる。だが、彼は特攻隊員で、間もなく出撃する身だということを知らされる。「戦争に意味があるのか」「どんな意味があるのか言ってみてよ!」と警官に食ってかかる百合をきっかけに、幸せな瞬間は一転する。
日常に迫りくるB29の襲来と燃える街並みが映し出され、「泣かないで 君よ幸せであれ」というサビが入り、この恋はただの幸せなものではなく、切なく悲しい未来を予感させるものだということを暗示させる。
勤労奉仕の女子学生・千代(出口夏希)からほのかな恋心を寄せられる石丸(伊藤健太郎)、愛する婚約者を地元に置いてきた板倉(嶋﨑斗亜)、去年の冬に生まれた娘と会わないまま出征する寺岡(上川周作)、陸軍家系に生まれたことで家の名誉のために特攻に行くしかないと信じている加藤(小野塚勇人)、そんな彼らを見守る鶴屋食堂の女将・ツル(松坂慶子)。
そして出撃の時を迎える彰と、百合へと書かれた手紙。「愛する誰かとともに生きたい」という、今では当たり前の願いを胸に持ってる生きる登場人物の表情と、彼らに寄り添った主題歌が、胸を打ち、涙を誘う予告編となっている。
同じく解禁となったビジュアルは、この作品にとって最も印象的な場面である百合の丘で、2人が見つめ合い、彰から百合へ“百合の花”を手渡している印象的なものとなっている。「あなたと一緒に生きたい」という百合の希望、「君のために生きたい」という彰の決意が新たなキャッチコピーとして追加され、お互いをいとしく大切に思いながらも、交わることのない未来が暗示される。
他キャスト6名の場面写真も解禁され、笑顔や切ない表情、真剣な表情など、この時代を懸命に生きた日々の一瞬が切り取られている。福山、福原、水上、スタッフ陣のコメント全文は下記に掲載。
コメント
原作・汐見夏衛
物語は百合たち送り出す側の目線で語られますが、「想望」は彰たち送り出される側の目線で歌われていて、聴くほどに旅立つ彼らの思いが胸に迫り苦しいほどでした。最後には、何の屈託もなく空をきれいだと思えることの尊さ、何の疑いもなく明日を信じられる幸せを感じると共に、それは決して手離してはいけない、大切に守らなければあっけなく壊れてしまうものなのだというメッセージが胸に響きました。今だからこそ全ての人に聴いてほしい楽曲です。
成田洋一監督
初めて楽曲を聞いた時に感極まったのと同時に驚きもありました。この映画の本質を見抜いていただいてたからです。戦争の悲惨さはなにか。それは、夢や希望を打ち砕くだけでなく、それ以上に「なんでもない日常」を奪い去ることなのです。
西麻美プロデューサー
この映画は戦争というどうしようもない出来事によって引き裂かれてしまう、男女2人の切ないラブストーリーです。戦争、平和ということに思いのある方にぜひ主題歌をと思ったとき、福山さんしか浮かびませんでした。ご快諾いただき初めて「想望」を聴いたとき、百合と彰のことだけでなく、当時を生きた全ての人の思いがこもっているような気がしました。それほど素晴らしい楽曲を主題歌に迎えられたこと、ただただ光栄です。皆さま、映画だけでなく、主題歌もぜひ楽しみになさってください。
福原遥
「想望」を初めて聴かせていただいた時、感動して胸がぎゅっとなりました。
百合や彰、特攻隊のみんなの気持ちが繊細に描かれていて、この作品を通して伝えたいことが全て詰まっているような気がします。この曲を聴きながら撮影をしたかったです。
本当にすてきな曲をありがとうございました。
水上恒司
まさか福山さんが曲を書いてくださるとは思ってもいませんでした。
初めて聴かせていただいた時、撮影当時のことを一気に思い出しました。僕が演じた彰という役は20歳の特攻隊員です。大人びているとはいえ、特攻に行くことに怖さもあったのではないかと思います。百合と出会い、引かれ、少しずつ気持ちが変わっていく彰の心情…その全てがこの曲に描かれているような気がしました。「想望」をきっかけに、多くの方にこの映画をご覧いただき、作品に込めた思いが伝わることを願っています。
福山雅治 コメント
福原さん水上さんたち20代の俳優をはじめとする出演者全員が表現する1945年の夏。
あの日々に思いをはせた誠実なお芝居に胸を打たれました。
本作は、運命がもたらす喜びと苦しみを教えてくれています。
時代というあらがえない濁流の中にのみ込まれる一滴の水のように出会った百合と彰の運命。
人々の日常を破壊する戦争という行為が、何度も繰り返されてきた時代の果てである現在。
その2023年に産み落とされた今作に寄せて「いま、日々を生きていることの幸せ」を歌で描きたいと思いました。
毎日帰るべき場所へ帰れることの幸せを。
世代や時代を超えて、この映画が多くの人に触れてもらえることを願います。
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」本予告映像
作品情報
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
2023年12月8日(金)全国公開
原作:汐見夏衛『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(スターツ出版文庫)
主演:福原遥、水上恒司
出 演:伊藤健太郎、嶋﨑斗亜、上川周作、小野塚勇人、出口夏希
坪倉由幸、津田寛治、天寿光希、中嶋朋子/松坂慶子
主題歌:福山雅治「想望」(アミューズ/Polydor Records)
監督:成田洋一
脚本:山浦雅大 成田洋一
製作:映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会
配給:松竹
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©2023「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会