草彅剛が主演を務める映画「碁盤斬り」(2024年5月公開)に、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼らの出演が決定。コメントも到着した。
主演は、「ミッドナイトスワン」で第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した草彅剛。第42回日本アカデミー賞優秀監督賞受賞の「孤狼の血」など映画界で高い評価を受け、本作が自身初の時代劇となる白石和彌監督がタッグを組み、古典落語をベースにした物語を紡いでいく。
冤罪事件を起こした浪人・柳田格之進(草彅剛)は藩を追われ、娘とともに貧乏長屋で今日の米にも困る暮らしをしている。落ちぶれても武士の誇りを捨てておらず、とりわけたしなむ囲碁にもその実直な人柄が表れ、正々堂々とうそ偽りない勝負を心掛けている。
あるきっかけで明かされた真実に、格之進は激高し敵討ちを決意する。だがそれは、父娘が引き裂かれることを意味していた。武士としての誇りを賭け、愛する者のために復讐を誓う、「冤罪」がテーマの感動のヒューマンドラマが誕生した。
このたび、本作の追加キャストが解禁。格之進の一人娘・お絹役に清原果耶、萬屋の手代・弥吉役に中川大志、彦根藩の藩士の梶木左門役に奥野瑛太、萬屋の番頭・徳次郎役に音尾琢真、町の親分の長兵衛役に市村正親、格之進と因縁のある武士・柴田兵庫に斎藤工、半蔵松葉の大女将・お庚役に小泉今日子、萬屋の亭主・萬屋源兵衛役に國村隼と、そうそうたる顔ぶれが集結した。
清原、中川、奥野、音尾、市村、斎藤、小泉、國村らのコメントは下記に掲載。
コメント
清原果耶(お絹役)
いつか草彅さんとご一緒したいと抱いていた思いが今作でかなったことを撮影が終わった今でもうれしく思っています。
現場で私が緊張していると「お絹ちゃんは僕の娘だから」と草彅さんが声をかけてくださいました。
草彅さん演じる格之進の娘であるお絹は、父を敬い、自分のやるべきことへまい進できる素直な女の子です。
格之進とお絹の確かな絆に触れながら育んだ時間は、何にも変えがたい温かなものでした。
そうそうたるキャストの皆さまの背中を追いかけながら、白石監督をはじめとするスタッフの皆さまと紡いだ日々が、たくさんの方々に届きますよう願っています。
中川大志(弥吉役)
白石監督とはいつかご一緒したいと、常々いろいろなところで口にしていました。
そんな白石組の初めての時代劇作品に参加できることに興奮しました。
ささいなことなのに、大人になったからなのか、組織の中にいるからなのか、素直に言い出せない。そんなキッカケが気付けば飛躍して自分だけでは収まりのつかないことになってしまっている。
落語の噺がベースの今作は、現代人のわれわれにも共感できるポイントがたくさんある、身近なところで起こり得るストーリーです。
監督が、先人へのリスペクトを持って作り上げた今作は、世界のお客さまにも見ていただきたい、日本の時代劇になると思います。
奥野瑛太(梶木左門役)
梶木左門役をやらせていただきました奥野瑛太です。
これだけの豪華なメンバーに囲まれて時代劇に参加できたこと大変うれしく思います。ことに草彅さんは、物心ついた頃からブラウン管を通して拝見しておりましたので、今回現場で自らが梶木左門として執拗に柳田様(草彅さん)の背中を追いかけていることに若干の違和感とかなりの興奮を覚えました。比喩的な意味でも物理的にも、劇中ではかなり背中を追いかけていると思います。 その都度、気配や色を変えていく背中を。 それはそれは心地のよい広い背中でした。
歴史上これほど武士の背中を見た人はいないのではないかと思うくらい堪能させていただきました。ありがとうございました。
音尾琢真(徳次郎役)
私としましては、いつもお世話になっている白石和彌監督の、時代劇という新たなチャレンジにまたご一緒させていただけるということだけでも幸せであるのに、草彅剛さんとシーンを共にできるという光栄極まりない日々でございました。
撮影中はカメラや照明などのセッティング中にずっと立ったまま待っておられる姿を拝見し、私なんぞは、ただだらしなく座って着物が着崩れていくさまが情けなく思えた記憶がございます。
初めて現場を共にする共演者の方がどのように演技を仕上げていくのかを見ているのが趣味と言える私なのですが、草彅さんは瞬発力がすさまじく、用意したものにこだわらずに撮影現場であらゆる物事を感じ取って空間に溶け込んでいくというスタイルと見受けられました。
研ぎ澄まされた感性と経験のなせる技であると感服した次第です。
映画「碁盤斬り」どうぞよろしくお願い致します。
市村正親(長兵衛役)
白石監督の映画をいろいろ見ていて、白石監督がどういう監督さんか知るためにも映画に参加させていただきました。
とてもいい人で、非常に気が合うので本当に楽しかったです。
今後、市村が演じる役が必要だなと思ったらどんどんお声をかけてくださいね笑
草彅君はドラマで一緒になったこともあるけれど、映画では2度目の共演です。
「ホテルビーナス」のときは全編韓国語でしたが、今回は日本語だったので楽だったね笑
草彅君の芝居を間近に見ながら、芝居をし、作品に参加できたのは楽しかったし、光栄でうれしかったです。
完成を心より楽しみにしております。
斎藤工(柴田兵庫役)
混沌とした現代と、厳しくもはかない本作の世界を生きる人々とが、どこか力強く入り混じる瞬間が幾度もありました。
そして、現場でお会いした剛さんは、草彅剛ではなく、柳田格之進そのもので、静かに鳥肌が立ちました。
「碁盤斬り」は、白石和彌監督ならではの、エグみと深みを含んだ美しい時代劇になっていると思います。
同時に、草彅剛さんの新たな表題作に参加できたことを、心から光栄に思います。
小泉今日子(お庚役)
美しくて、優しい、そして迫力のある世界。
既視感のない時代劇になっていると思います。
私も完成が楽しみでなりません。
芸歴は長いのに京都の撮影所が初体験の私でした。
ようやく映画俳優に仲間入りできたような気分です。
國村隼(萬屋源兵衛役)
私はこの映画に関わる以前は全く知らなかった囲碁の世界でした。
撮影が進むうち、最も興味をそそられていったのが「碁敵(ごがたき)」という言葉。
ひとつの盤面上に展開する実人生をもかけた勝負の世界。
その囲碁の世界で得るものは、友情ともまたライバルとも違う、人生において特別な人と出会ってしまうこと。
この映画「碁盤斬り」はまさにそのことを描いています。
そして私は草彅剛さんと出会った、ということですね。
作品情報
「碁盤斬り」
2024年5月 TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー
出演:草彅剛 / 清原果耶 中川大志 奥野瑛太 音尾琢真 / 市村正親 / 斎藤工 小泉今日子 / 國村隼
監督:白石和彌(「孤狼の血」「孤狼の血 LEVEL2」「死刑にいたる病」)
脚本:加藤正人(「日本沈没」「凪待ち」)
配給:キノフィルムズ