10月20日(金)の『金曜ロードショー』(日本テレビ系 午後9時~)は、小松菜奈と坂口健太郎がW主演を務める「余命10年」が地上波初放送される。
切なすぎる小説としてSNSなどで反響が広がり続け、ベストセラーを記録している小説を、小松菜奈と坂口健太郎のW主演で映画化した「余命10年」。RADWIMPSが劇伴を実写映画で初めて手がけたことでも注目された。
昨年3月に公開されると瞬く間に話題になり、「“また観たい”って初めて思った作品。全てが素晴らしかった…」「人の命と心に真摯に向き合う、実直で深い一人一人の感情を体験しました」など感動の口コミが続々。さらにロングラン上映にもなり、興行収入は30億円を超える大ヒットを記録した。
二十歳で難病を発症し、余命10年となった茉莉役に小松菜奈。茉莉と恋に落ち、その運命を大きく変える和人を演じたのは坂口健太郎。小説の文庫化・映像化を待たずして亡くなった著者の想いを引き継ぎ、2人の「10年」の物語を全身全霊で演じている。
茉莉は“余命10年”という現実から生きることに執着しないため、恋はしないと決めていたものの、中学生時代の同級生、和人と再会し彼女の運命は変わっていく。自分が病に侵されていることは隠しながら、楽しい思い出を重ねていく茉莉。和人は、生きることに迷い、死にたいとさえ考えていたが、茉莉との出会いに生きる希望を見つけ、新たな一歩を踏み出す。ひとつの映画を通して、それぞれの視点から描かれる物語にも注目だ。
難病を抱える茉莉に接し、新たな思いを持つのは、和人だけではない。友人・家族たちも「大切な人たちとの日々」の素晴らしさに気づかされる。そんなそれぞれ2人の友人役に山田裕貴と奈緒。茉莉の家族に黒木華、松重豊、原日出子。さらに田中哲司、リリー・フランキー、井口理(King Gnu)など、豪華俳優陣が集結した。
そして藤井道人監督がこの映画でこだわったのは“四季を通して撮影する”こと。約1年かけて行われた撮影では、春・夏・秋・冬の四季の移り変わりとともに2人の過ごした時間をとらえ、茉莉と和人の過ごした楽しくも切ない時間を丁寧に描きたかったとのこと。
また、桜やイチョウなど季節を象徴する植物はもちろん、茉莉の家の中に飾られている花も毎旬変わっていて、その中に心情や願いを込めるなど、こだわりが詰まった映像になっている。
放送当日、X(旧Twitter)では、映画の製作スタッフから寄せられた撮影中の裏話や映画トリビアを紹介。例えば、象徴的な桜は、CGでなく本物。撮影予定日に満開予報だったものの、満開一歩手前だったため、その撮影を3日後にし、その日は撮影を延期したそう。
イチョウの葉も本物。なんと3トンの葉を集めてずっと倉庫に保管しており、このシーンでクランクアップ。久しぶりにみんなが集まったので、撮影が終わってもスタッフキャスト全員でイチョウの葉を拾ったりして、なかなか誰も帰らなかったというエピソードも。
番組情報
『金曜ロードショー』
「余命10年」
日本テレビ系
2023年10月20日(金)午後9時~11時14分
©2022映画「余命10年」製作委員会