映画「BAD LANDS バッド・ランズ」(大ヒット公開中)の初日舞台あいさつが9月29日(金)に開催され、安藤サクラ、山田涼介、生瀬勝久、宇崎竜童、吉原光夫、サリngROCK、原田眞人監督が登壇した。
第151回直木賞を受賞した「破門」や、「後妻業」などで人間を突き動かす欲望を描いてきた作家・黒川博行による傑作小説「勁草」を、「検察側の罪人」や「関ケ原」など数々の話題作を手掛けてきた名匠・原田眞人監督が映画化した本作。
主演は「ある男」で第46回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した安藤サクラ。原田監督作品は本作で初参加となる安藤が、本作では特殊詐欺を生業とする橋岡煉梨(ネリ)を怪演。そして、ネリの弟・矢代穣(ジョー)役には、「燃えよ剣」以来2度目の原田監督作品の参加となる山田涼介。満を持して、安藤との初共演を果たす。
さらに宇崎竜童、生瀬勝久、吉原光夫、江口のりこ、天童よしみ、大場泰正、淵上泰史、サリngROCKらが共演。日本映画界を牽引するキャストとスタッフが贈る、予測不可能なクライムサスペンスエンターテインメントとなっている。
このたび、初日舞台あいさつが開催され、安藤、山田、生瀬、宇崎、吉原、サリngROCK、原田監督が登壇。まず、安藤が「撮影からほぼ2年くらいたっていますが、ずっと自分の心の中にいたネリやジョーが、これからはたくさんの皆さまの頭の中で生き続けるのかなと思ってワクワクしております。今日はよろしくお願いいたします」とあいさつ。
山田は「初日に映画を見にきてくださって、本当にありがとうございます。ようやく皆さまにお届けできる日が来たんだなとうれしく思っております」、宇崎は「とても楽しくやらせていただきました。どうかご家族、お友達、先輩、後輩にこの映画がこんなに面白いんだということをお伝えいただいて、大ヒットすることを願っております」と語った。
生瀬は「今日から皆さんがインフルエンサーですので、感想を少なくとも5名に伝えてください。5人伝えたら私の方に連絡をください」、吉原は「この映画は一回じゃわからないと思いますので何回も見に来て、たくさん楽しんでください」、サリngROCKは「このような記念すべき日にもここに呼んでいただけてすごく光栄ですし、すごく不思議な気持ちでもあります」と。そして、原田監督は「いつかここで舞台あいさつができたらいいなというふうにずっと思っていたんです」と、念願がかなった喜びを明かした。
ついに公開初日を迎えた本作だが、既に続々と反響が届いているという。安藤は「先週大阪の方に行かせていただいたのですが、いち早くご覧になった皆さんに“めっちゃ面白かった!”と興奮気味な方が多くて。あと、この間の完成披露では天童よしみさんが前日にご覧になったということで『映画見終わって外に出たらもうネリの気分になって歩いてた』とおっしゃっていて。それを聞いて“よっしゃ”と。最高じゃないですか…!」、山田も「昨日かな。番組のスタッフさんが試写で映画を見てくださったみたいで。本当に面白くて、お世辞抜きで本当に良い映画だったねと伝えてくれました」と報告した。
そんな本作での撮影を振り返り、安藤は「私は今回が原田組初参戦でしたけど、その場で起こった奇跡みたいなのものを映画の中で生かしていく力をすごく感じました。ハラハラドキドキする後半のシーンには、特にいろんな奇跡があったね」と一同に呼びかける。山田は深くうなずき「本当に随所随所にアドリブを含んだシーンがあるんです。そして、ネリ姉(ねえ)がピンチに陥るシーンがあるんですけど、カバンが僕の目の前にあったので思いっきり投げつけようと思ったら、ネリ姉に当たっちゃって…。でも、そういったカットも使われていたりと、監督が現場でリアル感を大切にしてくださったので日々楽しかったです。“今日は何が生まれるんだろう…!”と」と語った。
生瀬も「イメージを固めるディレクターさんや監督さんが多い中、原田監督は“良いところ出したらそこを使うからね”っていう期待を役者に伝えてくれる方で。リハーサルよりも何かしら新しいものだったり、エネルギーを120にしたもの、もしくは抑えるところを抑えるとか。とにかく“OK”と言わせたいと、役者に思わせる監督だなって」と明かした。
また、姉弟役を演じた安藤と山田に「もし再び共演するとしたらどんな役柄、作品がいい?」という質問も。すると「あまりにもジョーがジョーでいるから、それを更新したくない気持ちも今はまだあって」と熱く語る安藤。そんな思いを山田は感じていたようで「今日はジョーっぽく髪をくるくるとしてみたんですけど、バスで会ったときに安藤さんが『あっジョーだ、久しぶりだな。なんか落ち着くな』と言ってくださったんです。すごくうれしかったですね」と。
「だから今はちょっと考えられない…もう一回この作品をやりたい」と続ける安藤に、原田監督は「前日譚をやろうか。2人の子供の頃を描いて、15歳と13歳を演じてもらって」と提案。しかし、10代を演じることに戸惑った安藤は「嫌です!」ときっぱり。山田も「13に見えるなら頑張りますよ…でもきつい気がします!(笑)」と笑った。
一方、原田監督は「この2人とはこれからもずっとお付き合いしていきたいなと。2人だけでなく皆さんと、アンサンブルで考えているんですけど。でも、今2人とやってみたいなと思うのはやはり時代劇ですよね… 忍者もの! 2人とも身が軽いので、サクラはくノ一にすごくいいし、涼介も絶対うまいよね」と。山田は「僕、忍者うまいと思います!」と満面の笑みでアピールした。
そして、トークテーマは「最近ハラハラドキドキしたこと」へ。サリngROCKは「もうすぐ大阪で演劇の公演が初日を迎えようとしているんですけど、演出と音響&照明の操作をやるので、うまくできるのかなというのと、お客さんがちゃんと入ってくれるのかなと」、吉原は「子供を英語教室へ連れて行かなくちゃいけなくて、マップに案内をお願いしたんです。でも、引っ越したばかりな上に“絶対にこの道通ったらあかんやろ”みたいな道を指示してきて。避けても戻そうとするので、永遠に英語教室に着かなくて」と語った。
生瀬は「2時間前からトイレに行きたかったんですけど、(イベントの)最後までもつかな。巻きで…」、宇崎は「最近新しい情報が(頭に)入ってこないんです。ここに上がる前にご説明いただいたんですけど、上がってからずっと“次は何を聞かれるんだろう…”“聞かれたらどう答えよう”と。今でも答えはありません」、山田は「最近すごくホラー映画を見ていまして。3日前に見た海外の映画がほんっとうに怖くて。それはドキドキして眠れなかったです」と明かした。
安藤は「どうしても思い浮かばなくて。皆さんもないと言っているし…と思っていたら皆さんすごく出ているので今ドキドキしています(笑)。(山田が)『困ったら俺に振ってくれれば大丈夫』とか言っていたのに。どうにもならなさそうです(笑)」、原田監督は「スポーツ観戦でのハラハラドキドキが連日続いています。例えばこの間の女子バレーのブラジル戦。ハラハラドキドキ+怒り心頭もあったかもしれません(笑)」と語った。
最後に、安藤が「けさ、家族から“今日の満月は願い事がかなうんだって”と教えてもらいました。だから、この映画がたくさんの方に届くようにお願いごとをしようと思っています。あと、この映画は“劇場で観られてラッキー”な映画、そして前頭葉が崩れても、心や感覚に残ってしまう映画だと思っています。今日が初日です、ハラハラドキドキですが、私はとってもハッピーです。たくさんの方に届くようにぜひ皆さんも今日の満月にお願いをしてください。また劇場でお会いできることを楽しみにしております」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
作品情報
「BAD LANDS バッド・ランズ」
大ヒット公開中
出演:安藤サクラ、山田涼介
生瀬勝久、吉原光夫、大場泰正、淵上泰史、縄田カノン、前田航基
鴨鈴女、山村憲之介、田原靖子、山田蟲男、伊藤公一、福重友、齋賀正和、杉林健生、永島知洋
サリngROCK、天童よしみ/江口のりこ/宇崎竜童
監督・脚本・プロデュース:原田眞人
原作:黒川博行『勁草』(徳間文庫刊)
音楽:土屋玲子
配給:東映/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
映画公式HP:https://bad-lands-movie.jp/
映画公式X(旧Twitter):@bad_lands_movie
映画公式Instagram:@bad_lands_movie
©2023「BAD LANDS」製作委員会