重岡大毅が主演を務める映画「ある閉ざされた雪の山荘で」(全国大ヒット公開中)より、大阪・名古屋・北海道舞台あいさつレポートが到着した。
本作は、国民的作家・東野圭吾が1992年に発表した「ある閉ざされた雪の山荘で」の実写映画化作品。登場人物が全員役者であり、彼らが挑む新作舞台の主役の座をかけたオーディションの最終選考が“大雪で外部との接触が断たれた山荘”という架空の密室空間で行われる設定で、書籍発売当時大きな話題となった。
ところが映像化については、トリックや人物描写の複雑さから不可能と長年思われていたことに加え、東野自身も「想像もしていなかった」と語るように今回の実写映画化の仕上がりに不安を覚えていたことを明かしている。しかし試写での鑑賞後「それは全く杞憂でした」と言い切り、映画の完成度の高さを絶賛。原作者も「見事」と唸るサスペンス・エンターテインメントが誕生した。
主人公・久我和幸を演じるのは重岡大毅。数多くの映画やドラマに出演し、確かな演技力を発揮。映画単独初主演となる本作では、オーディションに参加する俳優の7人の中で唯一、異なる劇団から参加した“部外者”である久我を熱演。原作からはキャラクター性が異なる主人公を“重岡ならでは”の表現に落とし込み、見事に演じ切った。
さらに、共演には、中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵、そして間宮祥太朗。今をときめく同世代の人気俳優たちが大集結した。彼らは、同じ劇団に所属する役者たちを演じ、一癖も二癖もあるキャラクターたちを好演している。
そして、メガホンを取ったのは、2012年の監督・脚本作「荒川アンダーザブリッジ」で注目を集めて以降、「ステップ」(20)、「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」(21)などさまざまなジャンルの話題作を手掛けてきた飯塚健。密室内で仕掛けられた複雑なトリック、疑心暗鬼に陥っていく登場人物たちの心情、後半にかけて怒涛の展開を見せる本作を高いクオリティで描き切り、原作者の東野にも「トリッキーな世界観を完璧に成立させている」と言わしめた。
そんな本作は1月12日(金)に公開を迎え、週末3日間(1月12日~14日)で2.19億円の興行収入を記録し、実写邦画第1位となるスタートを切った。10~50代まで幅広い年齢層の観客が劇場に詰めかけ、各地の劇場では満席回が続出。平日も好調な興行となっており、大作ひしめく中動員1位を記録する劇場も出ている盛況ぶりだ。
このたび、大阪、名古屋、北海道でそれぞれ開催された舞台あいさつのイベントのレポートが到着。撮影の裏話だけでなく、大阪に凱旋した重岡と中条の爆笑トークがさく裂し、地方ならではのイベントの様子が明らかとなった。
1月13日に全キャスト登壇の公開記念舞台あいさつを実施した後、「SDGs推進 TGC しずおか 2024」にサプライズ登場した重岡、間宮、中条が14日に大阪・TOHOシネマズなんばとTOHOシネマズ梅田に登壇。前日に「SDGs推進 TGC しずおか 2024」で“TGCクイーン”中条のランウェイを見た重岡は「どうやったら大人の色気出るんやろな?」と舞台あいさつの前から大人の色気に興味津々。「色気を獲得したい」と今年の抱負を語ったものの、間宮から「色気がある主演俳優の舞台あいさつ」っていうテーマでやってみたら、と提案された重岡は「そんなん無理や!俺の良さ全部なくなる!」と即答し、早くも“いつも通り”の爆笑を誘ってイベントがスタート。
大阪に凱旋した重岡と中条が地元トークを繰り広げる中、大阪出身ではないが阪神タイガースの大ファンとして知られる間宮が、昨年の阪神タイガース優勝の時に、ニュースに映った人物の声が重岡に似ていたエピソードを披露。あまりにも似ていたようで、重岡はニュースのモノマネも披露し「あの時、マネージャーからも『重岡さんじゃないですよね?』」と確認の連絡が入るほどそっくりだったと明かしつつも、疑惑を否定。中条からは「やりそうだもんね(笑)」と言われると、慌てて「やらへんよ!」とツッコんでいた。
重岡と中条のほかに同じ大阪出身の西野や、滋賀出身の堀田と、関西人も多かったことでかなりにぎやかな撮影現場になっていたようで、一人で冷静だったという間宮は「2人がまさに2トップだった。とにかく明るかった」というと「楽しかった!」と2人も声をそろえるなど、シリアスな展開の物語ながらも和気あいあいの現場だったことを明かしていた。
翌日15日には、重岡と岡山天音が名古屋・ミッドランドスクエアシネマに登場。本編ではバチバチする関係だったが、現場では特に仲の良かった2人。さらに、先日放送された『アナザースカイ』出演の際に名古屋を訪れたばかりという岡山だが、デビュー作の撮影地となった名古屋の印象を聞かれると「僕にとってのアナザースカイです!」と強調。一方で名古屋にはライブでよく訪れるという重岡も、ライブ後に行くお店やサウナの話、そして名古屋メシトークなど、お互いに“名古屋愛”を披露していた。
撮影中のエピソードを聞かれると、岡山が「結構大変だった…」とポツリ。「初対面で重岡さんに抱っことかされて…成人してから抱っこされたことなくて、ほんとに怖かった…」と明かすと重岡は大爆笑。さらにステージ上でも重岡が岡山を抱っこ。岡山は「“ダコハラ(抱っこハラスメント)”だよ!親に見せられないって!恥ずかしすぎて失っちゃいけないものを失った気がするな…」とぼやきつつも、2人は会場を大いに沸かせていた。
そして、最終日には北海道・TOHOシネマズすすきので実施された舞台あいさつに重岡が登場。この日は雪の影響で高速道路が通行止めだったと言いつつも「おかげでセイコーマートをたくさん見つけました!」と明かすと、会場からは笑いとともに大きな拍手が。全国行脚となった舞台あいさつの最後の会場となった北海道では、過去に札幌滞在中に銭湯に行ったりラーメンを食べたりしながら曲を作ったエピソードを披露。まだ札幌でライブをやったことがないという重岡は「いつか札幌ドームでやりたい気持ちがあるので、もし北海道で今回の主題歌『FICTION』を歌ったら、今日の舞台あいさつのことを思い出すかもしれない」と想い入れの強さを明かした。
一方で、キャスト陣の中の良さも注目されているが、本作の設定と同じように「4日間誰かと一緒に山荘に閉じ込められるとしたら?」と聞かれると「気を使わない相手がいいなと思うんですけど…健康的な方がいいので、タフそうだなという意味では間宮さんかな」と、撮影現場ではキャッチボールをして親睦を深めた間宮の名前を挙げつつ「でも間宮さんに『ご飯よこせ』って言われたら負けちゃうので、そういう意味では戸塚君かなあ」と悩み、同世代の役者が集結した本作ならではの仲の良さを感じさせていた。あらためて初の単独主演作品として、東京のみならず大阪、名古屋、北海道と各所を訪れたことに感謝しながらも名残惜しさを感じつつ、イベントは大きな拍手に包まれて終了した。
作品情報
「ある閉ざされた雪の山荘で」
全国大ヒット公開中
出演:重岡大毅
中条あやみ、岡山天音、西野七瀬
堀田真由、戸塚純貴、森川葵
間宮祥太朗
原作:東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」(講談社文庫)
監督:飯塚健
脚本:加藤良太、飯塚健
音楽:海田庄吾
主題歌:「FICTION」(WEST.)
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
制作プロダクション:ファインエンターテイメント
公式サイト:https://happinet-phantom.com/tozayuki/
X/Instagram/TikTok:@tozayuki_movie
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