6月7日(金)より3週連続で『金曜ロードショー』(日本テレビ系 午後9時~)では、トム・クルーズ主演、パラマウント映画の「ミッション:インポッシブル」シリーズの第1作~第3作が放送される。
「ミッション・インポッシブル」のオリジナルは、1960年代~70年代にかけてテレビ放送されたスパイアクションドラマ(邦題:『スパイ大作戦』)。ラロ・シフリンによる誰もが知っている有名なテーマ曲と、「例によって、君、もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。」という非情な指令のフレーズなどで、日本でも大人気を博した。
このテレビシリーズの続編として1996年に第1作が映画化、トム・クルーズが主人公のイーサン・ハントを演じ、“ミッション:インポッシブル(実行不可能な指令)”に挑む大人気シリーズに成長。これまで、7作が公開され、全世界興行収入41億ドル(約6,390億円/1ドル=150円換算)を記録している。
また本シリーズでは、トム・クルーズ自身が、第1作からプロデューサーを務めることで、妥協を許さない、常識を超えたアクションシーンとなっており、中でもスタントマンを使わず、トム・クルーズ本人が危険なアクションに挑む「ノースタントアクション」は毎回大きな話題に。これらの映画はパラマウント・グローバル・コンテンツ・ディストリビューションによって配給されている。
第1週の6月7日(金)は、記念すべきシリーズ第1作「ミッション:インポッシブル」。テレビシリーズ『ミッション・インポッシブル』(邦題:『スパイ大作戦』)の大ファンだった、トム・クルーズが、映画の大スクリーンで続編を製作することを立案。トム・クルーズが初めてプロデューサーに挑戦し、彼の製作上のパートナーであるポーラ・ワグナーとともに92年にパラマウント映画内に設立した“クルーズ/ワグナー・プロダクションズ”の記念すべき第1回作品として、1996年に公開。興行収入は全世界で4.5億ドル(約675億円)を超え、世界中で社会現象を生む大ヒット作となった。
テーマ曲には、テレビシリーズで有名なラロ・シフリン作曲の「Theme From Mission: Impossible」。テレビシリーズで第2シーズンから、IMF(Impossible Missions Force/不可能作戦部隊)のリーダーを務めた、“ジム・フェルプス”が本作でも登場、テレビシリーズでおなじみの「おはよう、フェルプス君~」で始まる、当局からの指令のシーンが再現される。
また、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントがCIAのメイン・コンピューター室に侵入する有名なワイヤーアクションは、今でもさまざまな映画やドラマでオマージュされるほどの象徴的なシーンとなっている。そして、最高時速300km以上で疾走するロンドン―パリを結ぶ超高速鉄道「TGV」の屋根で繰り広げられる手に汗握るバトルシーンも本作のクライマックスとなっている。
監督は、「キャリー」(1976年)、「ミッドナイトクロス」(1981年)などのホラー、サスペンス映画や、アル・パチーノ主演の「スカーフェイス」(1983年)、ケビン・コスナー、ロバート・デ・ニーロ、ショーン・コネリーらが出演したアル・カポネの最期を描いた超大作「アンタッチャブル」(1987年)などのギャング映画を得意とする、ブライアン・デ・パルマ。共同脚本には、「ジュラシック・パーク」(1993年)、「スパイダーマン」(2002年)、「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」(2008年)のデイビッド・コープと、ロマン・ポランスキー監督の「チャイナタウン」(1974年)で、アカデミー賞とゴールデングローブ賞の脚本賞を受賞したロバート・タウン。共演は、「帰郷」(1978年)でアカデミー賞主演男優賞を受賞したジョン・ヴォイト。「グラン・ブルー」(1988年)、「レオン」(1994年)のジャン・レノなど。
2週目の6月14日(金)は、第2作「ミッション:インポッシブル2」。全世界興行収入で5億4,500万ドルを突破し2000年No.1の大ヒットを記録。日本国内でも102億円の興行収入でその年のNo.1ヒット作品となった。本作では悪に転じた元エージェントが、恐ろしい生物兵器-殺人ウイルス“キメラ”を強奪。イーサンは、殺人ウイルス兵器の使用を阻止するべく、首謀者を追って世界各地を飛び回る。
監督は、アクション表現の独特の映像美から「バイオレンスの詩人」とも呼ばれ、クエンティン・タランティーノ監督やマーティン・スコセッシ監督からもリスペクトされるアクション映画の巨匠、ジョン・ウー。前作よりも大幅に盛り込まれたアクションシーンは、ジョン・ウー監督ならではのこだわりを見せる本作最大の見どころとなっている。脚本は、前作で共同脚本を担当したロバート・タウンが今回は単独で担当。
イーサンの相棒を務めるスゴ腕の女泥棒・ナイア役には、かつてトム・クルーズと「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(1994年)で共演し、後に「クラッシュ」(2004年)で英国アカデミー賞・助演女優賞を受賞するタンディ・ニュートン。殺人ウイルス“キメラ”の奪還を命じるIMFのイーサンの上司、スワンベックには、「羊たちの沈黙」(1991年)でレクター博士を演じ、アカデミー賞主演男優賞を受賞した名優、アンソニー・ホプキンス。前作でもイーサンと手を組んだ天才ハッカー、ルーサーを演じるヴィング・レイムスは本作でも引き続き出演する。
冒頭のアメリカ、デッドホースポイント州立公園でセーフティ・ネットを使わず、高さ30メートル以上の断崖絶壁に腕だけでぶら下がるという、見ている方が目がくらみそうな超危険なフリークライミングのシーンや、ヘリコプターからビルに潜入するために屋上の天窓にダイビングするスリル満点のシーン、クライマックスの2台の大型バイクでバトルを繰り返しながら疾走するシーンなど、スタントマンを使わない、「ノンスタントアクション」シーンは、トム・クルーズ自らがプロデューサーを務める本シリーズだからこそ実現できたもの。本作での文字通り命を懸けたトム・クルーズのアクションシーンは必見だ。
3週目の6月21日(金)は、第3作「ミッション:インポッシブル3」。第一線から退いて、諜報機関IMFの教官になっていたイーサン・ハントが、かつての教え子が拉致されたことをきっかけに、現役に復帰する。本作では、イーサンとの結婚を控えた婚約者・ジュリアも登場。イーサンは、彼女や親族には自分は交通局の職員だと身分を偽っていたが、敵にその存在を知られてしまったジュリアは誘拐され、人質として敵のアジトに連れていかれてしまう。最愛の人に迫る命の危機の前にイーサンはどう立ち向かうのか。
本作もトム・クルーズ自らが挑む「ノンスタントアクション」が満載。イーサンが橋の上で敵の戦闘機やヘリコプターから攻撃を受け、爆風に吹き飛ばされて他の車に叩きつけられたり、転がってきた大型トラックの下部をすり抜けるシーンは、緻密に計算されたシークエンスによって実現できたスタント。一歩間違えればただの怪我では済まない超危険なシーン。また、上海の摩天楼を舞台に、敵のアジトに潜入するため、隣の高層ビルから振り子の原理で飛び移るワイヤーアクションでは、高層ビルの斜面を滑落していくイーサンの姿も。
監督はアメリカの大人気シリーズのスパイアクションドラマ『エイリアス』の製作総指揮を務めたJ・J・エイブラムス。『エイリアス』の大ファンであったトム・クルーズが、本作の監督に抜てき。後に「スター・ウォーズ」シリーズの第7作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」と、シリーズ最終章の第9作「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」の監督という大役を務めるJ・J・エイブラムスにとって本作が初監督作となった。さらに、本作では共同脚本も務め、次回作「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」から第6作の「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」までは、トム・クルーズと共に製作に名を連ねている。
本作のヴィラン、凶悪なブラックマーケット商人のオーウェン・デイヴィアン役には、「カポーティ」(2005年)でアカデミー賞・主演男優賞とゴールデングローブ賞の主演男優賞を受賞した後2014年に急逝した名優、フィリップ・シーモア・ホフマン。イーサンの上司、セオドア・ブラッセル局長役には「マトリックス」シリーズ(1999年~2003年)のモーフィアス役のローレンス・フィッシュバーン。
番組情報
『金曜ロードショー』
「ミッション:インポッシブル」
日本テレビ系
2024年6月7日(金)午後9時~11時09分
「ミッション:インポッシブル2」
日本テレビ系
2024年6月14日(金)午後9時~11時29分
「ミッション:インポッシブル3」
日本テレビ系
2024年6月21日(金)午後9時~11時29分
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