現在活動休止中のAAAが2020年に開催予定だったデビュー15周年を記念したツアー『AAA DOME TOUR 15th ANNIVERSARYthanx AAA lot-』の最終公演が、12月25日(土)に札幌ドームで行われた。
今回のツアーは、デビュー15周年を記念したグループ史上最大規模となる6大ドームツアーで、11月20日(土)のメットライフドームを皮切りにスタート。現在ソロとして各々のメンバーが活躍する中、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりAAAのドームツアーを今年以降に見送っていたため、今回のドームツアーに限りメンバーが再集結した。
ライブは、5人がシルエットで登場する「One Night Animal」からスタート。黒のシックな衣装で再集結したAAAは、最新曲「BAD LOVE」からデビュー曲「BLOOD on FIRE」までエネルギッシュかつパワフル、そして、活動休止中とは思えないほど息のぴったりなパフォーマンスを披露。西島隆弘は「会いたかった人どれだけいる? 2年間待っていてくれた人どれだけいる? AAAも会いたかったぞ」と久々にファンと会えた喜びを伝えた。
2ブロック目では、AAAが初めて『NHK紅白歌合戦』出場を果たした「逢いたい理由」でエモーショナルな歌声を響かせ、「HORIZON」「NEW」ではトロッコからファンに手を振ったり、アイコンタクトしたりとハッピーな空気に。ドームという大きな会場を感じさせないくらい、一人一人のファンに丁寧に明るく感謝を伝えた。
また「Flavor of kiss」「唇からロマンチカ」では、メンバー全員が30代ならではの大人なセクシーさを感じさせるパフォーマンスでファンを魅了。バラードブロックでは宇野実彩子を中心に、日高光啓&與真司郎と「風に薫る夏の記憶」、西島&末吉秀太と「ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女」を熱唱。宇野を中心に切ないバラードを各ユニットでしっとりと歌い上げた。
続く「Miss you」では、5人がおそろいの花柄の衣装に身を包み、LEDに雪の結晶が映し出される演出で、会場を一気にスノードームへと変化させた。そしてAAAの代表曲「恋音と雨空」へと続き、会場は切ない雰囲気に包まれた。
「Eighth Wonder」から「DEJAVU」までのアッパー曲ブロックでは、ロックライブのような熱いパフォーマンスで、会場は一つに。歓声を出せなくても、メンバーとファンの一体感で会場は熱気に満ちあふれていた。
本編最後は「さよならの前に」で歌をつなぎながら、肩を組み花道を歩くメンバーたち。與、宇野の目には涙があふれつつ、本編は終了を迎えた。
オープニングと転換の映像は、大人気ドラマ『おっさんずラブ』の山本大輔監督が手掛けており、ある時代に映画館に集まった5人の姿からスタート。時代が巡ってもそれぞれの場所で同じ曲や想いを持っているという、まさに今回のツアーのテーマを象徴した物語が展開された。
アンコールでは「“Q”」「Perfect」「ミカンセイ」など、ファンに人気の超レア曲を披露し、会場からは大きな拍手が送られた。日高は「今日で一つの歴史が終わります。過去は誰が何を言っても残り続けるものなので、もしも君がこの先の未来で不安になったり悩んだりしたらいつでも過去を振り返ってください。そこにはいつでも僕たちがいます。また会いましょう」とファンに語りかけ、「WAY OF GLORY」を熱唱。
そして、西島は「15年と1年、AAAを愛してくれてありがとうございました。関わってくれた全てのスタッフ、今日来てくれた皆さん、そして日本中世界中で応援してくれている皆さん本当に本当にありがとうございました!」と感謝を伝え、ツアーは幕を閉じた。
AAAオフィシャルHP:https://avex.jp/aaa/