7ORDERの全国ツアー『7ORDER LIVE TOUR 2021-2022「Date with…….」』が2月26、27日に国立代々木競技場・第一体育館で開催された。昨年11月27日のTACHIKAWA STAGE GARDENを皮切りに、約3か月にわたり12都市で33公演行われたツアーのラスト、27日の夜公演をレポート。
ライブのコンセプトはタイトル通り「デート」。スクリーンに“デート”前のメンバーが一人一人が映し出された後「雨が始まりの合図」で7ORDERとファンの最高の1日がスタート。
「上のほう~!スタンドの一番後ろまで絶対楽しませるからな!」と安井謙太郎が力強く宣言し、1曲目から7人で全力で盛り上げていく。阿部顕嵐の「最高のデートにしてやるよ!」の言葉に続いて、2曲目は諸星翔希の伸びやかなサックスの音色から始まる「BOW!!」。真田佑馬のギター、森田美勇人のベース、萩谷慧悟のドラム、長妻怜央のキーボードと7人が楽しそうに勢いのあるサウンドと歌声を響かせる。
続く「SUMMER様様」では、歌う前に安井がリードしながら観客にダンスをレクチャー。みんなで一緒に踊り、会場が一体になった後は「青空と爆弾」。ひたすら客席をあおりながら盛り上げ、最後「せーの!」の掛け声に合わせ、観客と共に全員でジャンプして曲を締めた。
次は1日の中で昼をイメージするパートがスタート。『Cafe7』の映像が流れ、ステージ上にはカフェ風のセットが。マスター役の萩谷と阿部、諸星、長妻が登場し、「好きな子に告白するセリフを考える」という設定でスポーツにからめた告白をそれぞれ発表。
「今日の試合、俺がゴール決めたら付き合ってください!」(諸星)
「おまえ何言ってんだ、サッカーボールみたいな顔して。変われ変われっ!…今日の試合、誰かがスリーポイント決めたら俺と付き合ってくれ」(長妻)
「おまえが決めろ!変われ。…今日の試合、俺がホームラン打ったらひざまづいてにゃーにゃー言え」(阿部)
など、息の合った絶妙な掛け合いで楽しませた。
ガラリと雰囲気を変え、おしゃれなムードが漂う「Cafe latte」を披露したあとは、萩谷が演奏する「蛍の光」とともに「ただいまの時間をもちまして『Cafe7』は営業終了となります」と安井がアナウンスし、ステージの時間は夕方へ。
客席にペンライトの消灯をうながすと、森田がセンターステージに登場。スポットライトに照らされた椅子に座ったところから「Rest of my life」に合わせて華麗なコンテンポラリーダンスを披露。森田は力強くしなやかなダンスで高い表現力を見せ、メインステージでは6人が美しいハーモニーを奏で、会場を魅了した。
メンバーが花束を持ってしっとりと歌い上げた「もしも」、7人の仲の良さが存分に伝わる、楽しいムード全開の「Feel So Good」のあとはMCタイムへ。
ツアーを思い出しながら、北海道での“珍事件”の話題に。安井と阿部は前日の夜に北海道入りするため空港にいたが、荷物も預けているにもかかわらず飛行機に乗り遅れるという事態に。「何してたの!?」と聞かれた安井の「えっとね……うなぎ食ってました(笑)」の言葉にメンバーも会場も大笑い。ツアー中は雪が降ることも多かったそうで「“雪”が始まりの合図?」「始まっちゃう?」「バラードっぽい(笑)」など、7ORDERらしい自由なやりとりをしながら思い出を振り返った。
また、阿部がずっと気になっていたという「ライブの初日が好きか? ラストが好きか?」を観客にアンケート。ペンライトでラストを示す青が多く光り「そりゃそうだ~だってラストに来てるんだもん!(笑)」と会場とのやりとりを楽しんだ。
ここからは夜のパートへ。カフェから『Bar7』へ変わりスーツに着替えた真田、萩谷、諸星がパントマイムやダンス、ラストは組体操を披露。そのあとは阿部と長妻が登場して大人っぽい表情を見せた「カシス」、さらに「Make it true」「What you got」「&Y」のミックスメドレーを。
そして、映像の演出から世界観が作りこまれた「MONSTER」では、炎や赤い光の中、激しく迫力のあるダンスパフォーマンスで魅せた。
真っ赤な世界から一転、青い光とスモークで幻想的な空間の中、安井があいさつ。
「今日はみんなの大切な時間を使ってこの場所に来てくれて、本当にありがとうございます。こういういろんなことが難しい世の中になって、エンターテインメントっていうのが必要なのかっていうのが結構いろんなところで話されたりとかして。いろいろ考えることもあったんですけど、やっぱりこうやってエンターテインメントが存在していられる理由っていうのが見に来てくれるみんな、なんですよね。こうやって33公演、僕らはもちろんステージの上で33回やるんだけど、きっと何回も来た人もいると思うし、1回しか来られなかった人、来たいけどあきらめるしかなかった人もたくさんいると思います。そんな中で最後まで走れたのはこうやって見に来てくれるみんなだし、あなたが見に来てくれるから、僕たちはこうやってステージに立てます。しかもこんな大きな会場で。代々木でこの7人の音が鳴るということが僕たちにとってはすごく大きいことでした。それをかなえてくれるのはいつもあなたです。そして、メンバーです。僕たち7人が突き進むことが、誰かの背中をちょっぴり押せたり、少しの勇気になったりすることを信じて、これからも僕たちは7人で突っ走っていきます。これからも応援よろしくお願いします」と話すと、会場から大きな拍手が送られた。
観客のペンライトの白い光によって作り出された満天の星空の世界の中で披露した「夢想人」は1人ずつ、言葉をかみしめるようにゆっくりと歌いつないでいく。
そして、アッパーチューン「agitate」「LIFE」と続き、熱く力強い演奏と歌声でラストスパート。全てのファンを楽しませようとするメンバー、そしてその気持ちに応えるようにファンは手を上げ、クラップを鳴らし、会場は一体感に包まれた。
アンコールの1曲目は阿部主演の映画「ツーアウトフルベース」(3月25日(金)公開)の主題歌で、3月30日(水)に発売される2ndシングル「レスポール」。スクリーンにメッセージ性のある印象的な歌詞が大きく映し出される中、阿部がギターをかき鳴らしながら熱唱した。2曲目は観客にアンケートをとり「What you got」に決定。会場が1つになって盛り上がった後、メンバーそれぞれがツアーへの思いを語った。
森田美勇人
「本当に開催してからここまで無事に来られたこと、実際は本当にダメなんじゃないかと思う瞬間もたくさんありながら、一丸となってここに集まってエネルギーを共有することができて本当にうれしかったです。またぜひ見にきてください。今日はありがとうございました!」
萩谷慧悟
「ありがとうございました!代々木第一体育館という、いろんな思い出がある場所にこうやって帰ってくることができて、ツアーが始まって3か月たちましたけど、ここでファイナルを迎えられたこと、そしてここまで走って無事に乗り切れたこと、そしてその間でみなさんと楽しい思い出をたくさんつくれたことが本当に心の底からうれしかったです。これからも引き続き7ORDER、みんな個人個人、ぜひともよろしくお願いします!本日はありがとうございました!」
諸星翔希
「今日はありがとうございました!やべー、ツアー終わっちゃうのが寂しいです。正直。マジで。僕たち7ORDERのメンバー、スタッフ含め見に来てくれるお客さんみんなで作ったツアーです。マジでありがとう!ここまで走らせてくれて。でも、もっとツアーやりたい!だからまたやらせてください!みんなが来てくれたらやれると思うから。今後も楽しみましょう。ありがとうございました!」
阿部顕嵐
「今日はありがとうございました!こうやってステージに立ってみんなに必要とされてると感じると、なんか生きてるなって心の底から思います。みんなが必要としてくれてるけど、俺もみんなを、いやあなたを必要としてるから。本当にいつもそばにいてくれてありがとうございます。そして支えてくれるスタッフさん。僕たちをステージ上でカッコよく輝かせてくれて本当にありがとうございます。本当に皆さん今日はありがとうございました!」
長妻怜央
「本日はどうもありがとうございました!いやー、本当にあっという間だなぁっていうのを感じますね。なんか、最後の感じがしないのはやっぱ皆さんの笑顔のおかげかなっていうのはあらためて思いますね。スタッフさんとかもすごい疲れてるだろうにすごい笑顔で……(涙ぐむ)あいさつしてくれるんですよ。絶対…疲れてるのにねぇ、皆さん朝早かったりするのにもう…。いや、本当にみなさんのおかげだなと。僕は最近アーティストさんのライブを見させていただくことが多いんですけど、(この場に)なんでもない自分が立たせていただけているのは皆さんのおかげだなと思います。なのでこれからも笑顔を大切にやっていきたいと思います!ということで今日は終わってしまいますが、これからもどんどん続けていけるように頑張っていきたいなと思いますので、よろしくお願いします!ありがとうございました!」
真田佑馬
「皆さん今日は本当にありがとうございました!本当にみんなのことが大好きです。それは今見に来てくれてるみんなもそうだし、スタッフさんもそうだし、メンバーもそうだし。こんなに、こんなにみんなのことが好きってことがあるのだろうかって思うくらい大好きです。それはきっとみんなのおかげだと思ってます。この会場でこのマイクを持って歌えてることが本当に幸せです。ちっちゃいころの自分に言い聞かせてあげたいなって思います。皆さん、ここまで連れてきてくれて本当にありがとうございました!そしてこれからも一緒に笑顔でいろんな景色を見ていきましょう!」
安井謙太郎
「本当にありがとうございました!ここまで完走できたことが本当に感謝でしかないです。もちろん見に来てくれた皆さん、来ないっていう選択をしてくれたみんな、そして今見えてる以外にもすっごい数のスタッフさんが僕ら7人のために動いてくれています。すごいことだなとあらためて思います。全ての人に感謝です。ありがとうございます。そしてこれでツアーは終わりますが、次また会える時までいろんなことがあると思うけど、みんなどうか心も体も元気で笑顔でいてください。また必ず会いましょう!本日はありがとうございました!」
メンバーがステージを去った後も拍手は鳴りやまず、再びアンコールを求める手拍子に応えて登場した7人は「Lonely night」を披露。その直後、「Feel So Good」をBGMにツアーの裏側を収めたメンバーの映像がモニターに流れはじめ、「え?」「おっと、これ知らねーな…俺ら」「なんだ?」と驚くメンバー。打ち合わせやリハーサル中の真剣な表情、楽しそうな様子など、ツアーの思い出の写真が次々と映し出され、7人はセンターステージに座って、声を上げて笑いながら見つめていた。このファン&スタッフからの粋なサプライズに、7人は「やられた!」「感動しました。ありがとうございます!」と感謝し、充実感に満ちた晴れやかな笑顔でステージを後にした。
7人がファンとスタッフ、たくさんの味方と共に作り上げ、走り切った33公演。ライブ中、メンバーは何度も「あなた」とファンに呼びかけていた。一人一人の「あなた」のために。そんな思いが真っすぐに心に届く、多幸感にあふれたライブとなった。
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『7ORDER LIVE TOUR 2021-2022「Date with…….」』
会場:国立代々木競技場・第一体育館
2022年2月27日夜公演
<SET LIST>
01. 雨が始まりの合図
02. BOW!!
03. SUMMER様様
04. 青空と爆弾
05. Cafe latte
06. Rest of my life
07. もしも
08. Feel So Good
09. カシス
10. Make it true~What you got~&Y
11. MONSTER
12. 夢想人
13. agitate
14. LIFE
<アンコール>
15. レスポール
16. What you got
<ダブルアンコール>
17. Lonely night
Photo:Yoshika Horita