GENERATIONS from EXILE TRIBEの約2年ぶりとなる全国ツアー「GENERATIONS LIVE TOUR 2022 “WONDER SQUARE”」に先駆け、3月11日から13日まで、東京ドームでEXILEら総勢16組64名が出演し3DAYSの“開幕祭”が開催された。
“開幕祭”は、3月26日(土)から長野よりスタートする全国ツアー「GENERATIONS LIVE TOUR 2022 “WONDER SQUARE”」と何が違うのか。それは、本編後のアンコールでメンバー自身が出演交渉をしたアーティストとのコラボ祭りが、「東京ドームスペシャルセットリスト」として日替わりで追加されるところだ。3日間にわたって行われた、華やかな“開幕祭”のレポートをお届けする。
Day1
「スペシャルセットリスト」初日のトップバッターは、ボーカルの数原龍友がオファーしたSPiCYSOLが登場。ファンであることを公言し、数原が「THE FIRST TAKE」に出演した際にもSPiCYSOLのKENNYにギター&コーラスをオファーしている。そこでも共演した数原作詞の「Beautiful Sunset」を、SPiCYSOLが奏でる多彩なアレンジで披露。SPiCYSOLの楽曲「Coral」では、数原とKENNYがアカペラでの美しいハーモニーを響かせた。
続いて登場したのは、桜の花を胸につけたボーカルの片寄涼太。東日本大震災が起きた3月11日にツアー初日を迎えるにあたり、俳優の斎藤工に共演をオファーし、片寄が主演を務めた短編映画「COYOTE」でカバーした斎藤の「サクライロ」を共に歌った。
「サクライロ」は、2012年に震災復興に向けたプロジェクトのために斎藤がリリースした楽曲。斎藤は「僕は東京ドームの器じゃない」と笑ったが、「震災を経験した僕らは、人の手でいさかいを起こしてはいけないことを知っている。音楽が心の薬となって海の向こうまで届くと信じている」と遠い地へ想いを馳せた。
スペシャルのトリを飾ったのは、リーダーでもありEXILEのメンバーでもある白濱亜嵐がオファーしたEXILE。その登場に、歓声を上げられない中、静かなどよめきがおこった。EXILE20周年でGENERATIONSがトリビュートした「SUPER SHINE」から「Choo Choo TRAIN」まで5曲をコラボ。
EXILEのリーダーであるAKIRAは、「DREAMERS(GENERATIONSのファンネーム)の皆さん、最高です!」とファンを盛り上げると、EXILE SHOKICHIは「最高のツアーにしてください!」とエールを。そんなEXILEメンバーたちに数原は「このご恩はひとりずつプライベートで、一生かけてお返しします」と宣言して、笑いを誘う。
1時間のスペシャルを含め、4時間という大ボリュームとなった“開幕祭”。待ちに待った2年ぶりのツアー初日、本番直前の気合入れで白濱が言葉に詰まって涙したと明かした数原は「この日のために辛い日々があった。GENERATIONSの7人とスタッフでツアーを駆け抜ける。この2年で多くを学びました。皆さんにもっと楽しんで、もっと驚いてもらえるエンタテインメントを届けていきます。これからもついてきてください!」とツアーに向けての決意を最後に述べた。
Day2
2日目となる3月12日公演、GENERATIONSのライブは「新しい世界」からスタートした。「Unchained World」「AGEHA」などの人気曲が続き、会場のフラッグも激しく揺れていく。その後もEXILE ÜSAやEXILE TETSUYAを迎えて「HELLO! HALO!」を披露したり、 PKCZ®とのコーナーを盛り込んだりしながら、1秒たりとも観客を飽きさせない。そして、最後は「Love is ?」で本編に幕を下ろす。
次は、3日間異なるゲストが登場する「スペシャルセットリスト」へ。この日、最初に登場したのはDEEP SQUAD。数原、片寄を含む8人で「空」「君じゃない誰かなんて〜Tejina〜」を歌い、美しいハーモニーを響かせた後に現れたのは、怜。数原とともに、YouTubeでも公開されていた「So Special」(AIのカバー)を披露し、力強くも透明感あふれる歌声を聞かせてくれた。
そして、プロダンスリーグ「D.LEAGUE」で活躍するDリーガーたちが登場。まず佐野玲於、関口メンディーとともにFULLCAST RAISERZがパフォーマンスすると、次は中務裕太とともにCyberAgent Legitが姿を現す。息の合ったパフォーマンスで観客を魅了すると、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの陣と与那嶺瑠唯も登場。サプライズに会場からは思わず声が漏れ出ていた。その後は小森隼とともに、SEGA SAMMY LUXが熱いダンスで会場を盛り上げていく。
続いてのゲストは、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE。GENERATIONSと一緒に「BATTLE OF TOKYO 〜ENTER THE Jr.EXILE〜」に収録された「BREAK DOWN YA WALLS」で迫力満点のステージを見せつける。さらに「SUMMER HYPE」「Animal」などを立て続けに披露し、会場のボルテージを上げ続けた。
最後のゲストは松本利夫だ。「Lovers Again/GENERATIONS Ver.」に合わせて、貫禄のパフォーマンスを。「久々に自分に酔っています(笑)」と笑いながらも、「声を掛けてくれてめちゃくちゃうれしかったです。さらに高みを目指して頑張っていってほしい」とGENERATIONSへ激励の言葉をかけると、涙を浮かべるメンバーも。そして、最後を飾ったのは、「DREAMERS」。「ここにいる皆さんの夢がかないますように!」と全力でパフォーマンスし、ライブの幕を下ろした。
Day3
最終日公演に先駆け、3月13日の昼間に行われた会見で、2年3か月ぶりのツアーとその開幕祭となった3日間のドーム公演について、「ステージに立つことが生きがいなので、“やっと!”という気持ちがあります」と白濱。片寄も「ツアーを経てより力をつけていきたいですし、一つひとつの公演を大事にしていきたい」と語る。
開幕祭をさらに豪華にしたのは、日替わりで登場した多くのゲストたちだが、これまで2日間のゲストを振り返って数原は、「初日はEXILEの皆さんに来ていただいたんですけど、ずっと追いかけ続けている存在なので自分たちのショーに来てもらえて感慨深いです」と。
片寄は「2日目のMATSUさんとのコラボはすごく印象的でした。僕たち自身、デビューのときからずっと可愛がっていただいたので、お互いグッとくるものがありました」と口にする。最終日となるこの日も、豪華ゲストが多数登場した。
GENERATIONSによる本編終了後、ゲストコーナーのトップバッターとして登場したのは初日に出演したSPiCYSOL。「Beautiful Sunset」「Coral」を披露し、数原とKENNYの透き通ったハーモニーを再び聴かせる。
すると、白濱と劇団EXILE総出演のJAMプロジェクトで青柳翔が演じる「横山田ヒロシ」がきらびやかなサンバ衣装で登場し、「ヒロシ・デ・アミーゴ」で明るくにぎやかなステージを作る。同じく劇団EXILEの八木将康のソロプロジェクト・CRAZY四角形は、小澤雄太をパフォーマーに「WANAWANA」を披露。小澤がアクロバティックなパフォーマンスを披露し、重低音のビートに乗せて八木が歌い上げた。
続いてCrazyBoyが登場すると、「PINK DIAMOND」をクールに歌い上げてステージを熱くする。GENERATIONSによって「Lovers Again」が1コーラス歌唱された後には、CrazyboyがRemixバージョンで引き継ぎ、この日ならではのコラボレーションを。
さらに、CrazyboyがJP THE WAVYを呼び寄せ、共に「DoCoDeMoDooR」のリリックを紡ぐと、FULLCAST RAISERZと佐野、メンディーのパフォーマンスでJP THE WAVYの「I WANT ONE」へ。「WAVEBOY」では、畳みかけるようなリリックとパフォーマーのステップの融合で魅了した。
JP THE WAVYが歌った「GOOD VIBES ONLY」の中盤では、EXILE SHOKICHIが登場する。続いてSHOKICHIと片寄、数原によって「Angel」が披露され、「Fly Away」「GOING ON」とEXILEの楽曲をともにパフォーマンス。
そして、しっとりと「LA・LA・LA・LOVE SONG」(久保田利伸 with NAOMI CAMPBELL)、「THE ONE」(EXILE SHOKICHI)と続き、クライマックスへ。3人のボーカルの伸びやかな声が、幻想的に溶けていった。
最後は、中央から四方に伸びたステージから大きく手を振り感謝を伝えながら、GENERATIONSのメンバーのみで「DREAMERS」をパフォーマンス。穏やかな幸福感に包まれながら、開幕祭を締め括る。超豪華ゲスト陣に囲まれ、そしてなによりファンに支えられた3日間となった。今年11月にデビュー10周年を迎える、GENERATIONSのさらなる活躍に期待が高まる。
公演情報
「GENERATIONS LIVE TOUR 2021 “WONDER SQUARE ”」
2022年3月26日(土)・27日(日)長野・長野ビッグハット
2022年6月11日(土)・12日(日)青森・盛運輸アリーナ(青森県栄スケート場)
2022年6月17日(金)~19日(日)三重・三重県営サンアリーナ
2022年6月24日(金)~26日(日)神戸・ワールド記念ホール
公式HP:https://www.ldh.co.jp/management/generations/