シンガーソングライター、ギタリストとして活動する成田昭次が、6月14日(火)・15日(水)にBillboard Live TOKYOにてワンマンライブ「犬も歩けば棒に当たる」を両日とも1stステージ、2ndステージの2回に渡り開催した。本レポートでは、6月15日(水)20時開演の2ndステージの模様をお届けする。
1988年にロックバンド・男闘呼組のギター&ヴォーカルとしてデビュー以来、数々の楽曲をリリースしてきた成田。この日6月15日はミニアルバム『犬も歩けば棒に当たる』をリリースしたとあって、新曲を含めてどんなライブとなるのか注目された。
バンドは、成田昭次(Vo./Gt.)、寺岡呼人(Ba.)、青山英樹(Dr.)、門馬由哉(Gt.)、Devin Kinoshita(Key.)の5人編成。ドラムから始まったオープニング曲は、男闘呼組の「Rollin’ In The Dark」。
ハードなギターサウンドが、Billboard Live TOKYOの落ち着いたムードを打ち破るように広がっていく中、レスポールを弾きながらブルージーに歌う成田の声が空気を震わせる。間奏のソロ、エンディングのワウを使ったソロと、1曲の中で表情の異なるギターを弾いてみせた。
MCでミニアルバム『犬も歩けば棒に当たる』について触れ、「何十年も歩いてきて、ようやくみなさんにたどり着くことができました。今回の作品は今のありのままの自分をさらけ出してます。そのサウンドとメッセージが伝わればいいかなと思っているので、ぜひ聴いてください」との言葉から、アルバム収録曲「after rain」へ。ノスタルジックなサウンドに乗せて、長いキャリアの中での道のりを感じさせる歌詞をエモーショナルに歌い上げる。
ライブ中盤では寺岡がマイクを取り、成田と寺岡と青山のトリオでバンド「成田商事」を組むことも発表。「8月1日(成田の誕生日)にここ、Billboard Live TOKYOさんでライブをやります」(成田)「バースデーライブになります!」(寺岡)と発表すると、客席からは大きな拍手がステージに送られた。
そんな温かいムードに包まれる中で披露されたのは、寺岡が作詞・作曲を手がけアルバムから先行配信された「パズル」。“あの頃”と今の思いを歌った内容が、聴く者の人生とも重なり、胸を打つ。
本編最後には「成田商事も含めて、いろんなライブを展開していこうと考えてます。そしてまたいつか、4人で集まってできる日が来ることを夢見て、頑張っていきます。そこにつなげたいと思います! がんばります! 本当に今日はありがとうございました!」と、これからの活動へ抱いているポジティブな想いをしっかりと言葉にしたのが印象的だった。
ラストは、寺岡によるピアノ演奏で再び歌われた「パズル」。寺岡が「パズルの最後のピースはファンのみなさん。そんな曲です」との言葉からイントロを弾き出して、成田の力強い歌声が伸びやかに広がっていく。
「また8月1日、ライブやるんで観に来てください! 成田昭次、頑張ります! ありがとうございました!」。ステージに向けた客席からの万雷の拍手が鳴りやまず、感動の余韻がいつまでも会場に残っていた。
SET LIST
成田昭次「犬も歩けば棒に当たる」
2022年6月15日(水)Billboard Live TOKYO
1. Rollin’ In The Dark
2. 不良
3. Bad Generation
4. ミッドナイト・トレイン
5. スコール
6. やってるね
7. after rain
8. Honey
9. パズル
10. Boom Boom Boom
11. That’s It !!
EN1. どんでん返しのラストシーン
EN2. パズル(w/PIANO 寺岡呼人)
リリース情報
成田昭次
Mini Album『犬も歩けば棒に当たる』
NOW ON SALE
配信リンク:https://linkco.re/M8gA2QHs