スクウェア・エニックスがプロデュースするキャラクター・パフォーマンス・プロジェクト『ヘブンズコード・ブレイカーズ』のライブイベント「ヘブンズコード・ブレイカーズ JUNK GIG」が、2023年2月11日に下北沢シャングリラにて行われた。本稿では2部のライブレポートと、終演後に各ユニットの代表に行ったインタビューの内容をお届けする。
『ヘブンズコード・ブレイカーズ』の舞台は、「ヘブンズコード」という法の下で自由を奪われた世界。管理社会の中でエンターテインメントをコントロールしようとする政府に抗い、“自由の奪還”をかけて立ち上がる者たちによる革命の物語だ。作中でキャラクターたちは音楽の力で政府に抗い、自由を取り戻すために活動をしている。
本作の物語は、インターネットラジオ番組『羽多野渉と野島健児のヘブブレ解放区』(文化放送アニラジ専門ストリーミング配信チャンネル「超!A&G+」にて毎週日曜24時から配信)でオーディオドラマが展開中。音楽活動の面では、演じるキャスト陣によるライブが定期的に開催されている。
2月11日に開催されたイベントでは、各ユニットによるライブと朗読劇が展開された。ライブのトップバッター・JUDGEMENTは、音楽による「正義の執行」で不条理に立ち向かう裏世界のヒーローユニットで、メンバーは八朔 蛍(CV:世良大雅)、明日見大晴(CV:近藤良祐)、榊 将冴(CV:辻 憲斗)の3人。自分たちの信念を声とダンスパフォーマンスに乗せて、ロック調のユニット曲「Open the New Gate」をオーディエンスに届けた。
続く毀滅羅(キメラ)は、刺激的な曲とパフォーマンスで若年の信捧者が多い過激派ジャンク集団をまとめるリーダーユニット。メンバーは薊 一稀(CV:山岸興平)、弘原海己羅(CV:東間颯太)、宵住可夢偉(CV:栗島 健)の3人だ。彼らが今回歌唱した「R.O.A.R.」は、楽曲もダンスも、過激派ジャンク集団をまとめるユニットらしく“ワイルド”。ラップも交えたパフォーマンスで魅せた。
最後に登場したACE of Swordsは、国の経済と大衆統制のために歌うことを義務づけられた表世界の人気絶頂カリスマユニットで、メンバーは瑞樹レイ(CV:大友雅斗)、杠葉琳音(CV:澤田 遊)、有栖川流架(CV:沖 竜太)、宮凰 鴇(CV:ましろりょう)。歌い方・表情・ダンスそれぞれに個性がある一方で、フォーメーションダンスが見事に揃っているのが彼らの魅力。ユニット曲「Puzzle」をカリスマらしく堂々と歌い上げた。
各ユニット曲の披露が終わると、メンバー全員による朗読劇やSNSで募集した質問に答えるコーナーを実施。質問コーナーでは、先ほどライブで魅せていたシリアスな姿とは異なり、好きなラーメン屋の話題で盛り上がったり、メンバーのモノマネをしたりと、和気あいあいとしたなかでトークを展開した。
後半はカバー曲のライブコーナーへ。2部では、ACE of SwordsがM!LKの「約束」をフォーメーションダンスを交えながら披露。そして毀滅羅が小沢健二 featuring スチャダラパーの「今夜はブギー・バック」を熱唱した。なお、1部ではJUDGEMENTがJO1の「飛べるから」をカバーしている。
カバーコーナーが終わると、2月13日からACE of Swordsと毀滅羅の楽曲が配信リリースされること、2月26日(日)に代官山SPACE ODDにてライブイベント「ヘブンズコード・ブレイカーズ JUNK GIG」が開催されることなど、プロジェクトの今後について発表。
告知が終わると、イベントも終了の時間となり、最後は『ヘブンズコード・ブレイカーズ』の主題歌「Break the Chains」を披露した。その後、アンコールに応えてメンバー全員がTシャツに着替えて登場。ACE of Swordsの「Puzzle」を全員でパフォーマンスして、イベントを締めくくった。
世良大雅・山岸興平・ましろりょう インタビュー
◆本日のライブイベントの感想をお願いします。
世良:『ヘブンズコード・ブレイカーズ』のライブは今回で3回目でした。ライブを重ねるごとにプロジェクトの色が出てきていると実感していますし、今回は朗読劇やカバーという新しい挑戦もできたので、さらにプロジェクトが広がっていくような気がしています。僕たちも、もっと努力と挑戦をしていきたいと改めて思えるライブになりました。
ましろ:ちょっと長めの朗読劇やカバー曲の披露など、自分たちにとっても初の試みがたくさんあるイベントになりました。今後もさまざまな展開をしていき、たくさんの方にもっと楽しんでいただける、そんなライブを作り上げていきたいと思っています。
山岸:(世良)大雅も言っていましたが、今回で3回目のライブということで、自分たちの進化を感じつつも、課題も見えたライブになりました。ただ、声出しOKになったこともあり、お客さんが楽しんでいる様子をステージ上から見られたので、それはよかったなと思っています。満足はしつつも、今後の課題も見つかったライブでした。
◆カバー曲を選んだ理由を教えてください。
山岸:今回は好きなカバー曲を歌っていいということだったので、毀滅羅は小沢健二さん・スチャダラパーさんの「今夜はブギー・バック」を歌いました。3人ともブラックミュージックが好きということもあって、「これでいいよね?」「いいじゃん!」という感じのノリですぐに決まりましたね(笑)。
世良:JUDGEMENTは昼の部でJO1さんの「飛べるから」をカバーさせていただいたのですが、これは僕の提案でした。というのも、僕はJO1さんが大好きでして。JO1さんって、日本最大規模のオーディションから誕生したグループで、グローバルに活躍していくことを期待されていたんです。ただ、デビュー直後にコロナ禍という壁にぶち当たってしまって。それでもメンバー・スタッフ、そしてファンの人たちが支え合って活動していき、紅白歌合戦に出場できるくらい大きなグループとなりました。
JUDGEMENTは音楽が法によって支配された世界で抗っていくユニットで、(演じる)蛍もメンバーの大晴や将冴に支えられながら突っ走っています。そこが、JO1さんとマッチする部分もある気がして。今回、自分たちの意志を示したいという意味でも、カバーさせていただきました。
ましろ:ACE of SwordsはM!LKさんの「約束」をカバーしました。まずはカリスマユニットとして、たくさんの方にキラキラをお届けしたいということからアイドルの楽曲を選ぼうという話になって。そのなかで、メンバーの大友雅斗くんが「約束」を提案してくれました。この曲は歌詞がメンバー4人に当てはまっている部分もあり、最高の楽曲をうちの雅斗くんが選んでくれました(笑)。お客さんも「うん、うん」と心にしみるような顔で見守ってくださっていて、すごくうれしかったですね。
◆各ユニットの今後の目標を教えてください。
ましろ:僕たちACE of Swordsはもっと4人で輝き、目が離せないパフォーマンスができるカリスマユニットになりたいです。お客さんの目をステージに釘付けにできるくらい、パフォーマンス力を高めていきたいですね。
山岸:毀滅羅はちょっと荒々しくて、他2組に比べて盛り上げられる楽曲を歌っているユニットです。そこは自分たちで胸を張って言えるので、より突き詰めていきたいですね。徐々にお客さんも声出しできる環境になってきたので、観客と僕らで一体感のあるライブを作っていけたらと思っています。「毀滅羅がいちばんカッコいい!」と言ってもらえるユニットになります!
世良:JUDGEMENTは音楽が縛られた世界を打ち砕くユニットなので、今後はオーディオドラマの演技やライブパフォーマンスでより力強さや信念を見せていきたいと思っています。まだまだ足りない部分が多いので、練習を重ねて、みなさんにもっといいものを届けられるよう、頑張っていきます!
<PROFILE>
【JUDGEMENT】
世良大雅(八朔蛍 役)、近藤良祐(明日見大晴 役)、辻憲斗(榊将冴 役)
【ACE of Swords】
大友雅斗(瑞樹レイ 役)、澤田遊(杠葉琳音 役)、沖竜太(有栖川流架 役)、ましろりょう(宮凰鴇 役)
【毀滅羅】
山岸興平(薊一稀 役)、東間颯太(弘原海己羅 役)、栗島健(宵住可夢偉 役)
<配信情報>
ACE of Swords「Puzzle」と毀滅羅「R.O.A.R.」の楽曲が各音楽サイトにてダウンロード配信中
配信先:https://sqex.lnk.to/XGJVxm
※各楽曲の配信状況はサービスごとに異なります。
※詳細は各配信サービスをご確認ください。
主題歌「Break the Chains」とJUDGEMENT「Open the New Gate」が各音楽サイトにて定額制聴き放題サービスとダウンロードで配信中
配信先:https://sqex.lnk.to/FMmHiX
※各楽曲の配信状況はサービスごとに異なります。
※詳細は各配信サービスをご確認ください。
<ライブ情報>
「ヘブンズコード・ブレイカーズ JUNK GIG」
・2023年2月26日(日)代官山SPACE ODD
1部OPEN 13時/START 13時30分
2部OPEN 18時/START 18時30分
チケット料金
Sチケット:6,000円(優先エリアに入場)
Aチケット:3,000円
グループ割りチケット
3名グループチケット:7,500円
※1枚で3名様まで入場できるチケットになります(3名同時に入場)
※ドリンク代別途600円
来場者特典:キャラクターイラストとキャスト写真を使用したカード
チケットのお申込みはこちら
https://t.livepocket.jp/e/junkgig04
・2023年3月11日(土)GRIT at Shibuya(渋谷)
1部OPEN 13時/START 13時30分
2部OPEN 18時/START 18時30分
チケット料金
Sチケット:6,000円(優先エリアに入場)
Aチケット:3,000円
※ドリンク代別途600円
来場者特典:「ヘブンズコード・ブレイカーズ JUNK GIG」のライブ写真
※3月11日(土)、 3月25日(土)の公演でそれぞれ別の写真になります。
チケットのお申込みはこちら
https://t.livepocket.jp/e/r9tdi
・2023年3月25日(土)下北沢シャングリラ
1部OPEN 13時/START 13時30分
2部OPEN 18時/START 18時30分
チケット料金
Sチケット:6,000円(優先エリアに入場)
Aチケット:3,000円
※ドリンク代別途600円
来場者特典:「ヘブンズコード・ブレイカーズ JUNK GIG」のライブ写真
※3月11日(土)、 3月25日(土)の公演でそれぞれ別の写真になります。
チケットのお申込みはこちら
https://t.livepocket.jp/e/4m4vo
公式HP:https://hc-breakers.com
●photo/草間智博 text/M.TOKU
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