AMEFURASSHIの単独ライブ「梅雨祭 2024-Dance in the rain-」が、6月7日(金)に東京・文京シビックホール 大ホールで開催された。
「梅雨祭」は、AMEFURASSHIが毎年この時期に行っている恒例ライブ。2022年には太鼓パフォーマーの一彩、2023年にはRAM RIDERをゲストに迎えてのコラボパフォーマンスが繰り広げられた。通常のワンマンライブとは異なり、ゲストとの化学反応で生まれる音楽とクリエイティブを楽しめるのがこの公演の特徴。
今年はプロダンサーとのコラボをはじめ、「Dance in the rain」というライブタイトル通り“ダンス”に重きを置いたパフォーマンスが展開され、見応えたっぷりのステージに大勢のColors(AMEFURASSHIファンの呼称)が魅了された。
開演時刻を過ぎ、ステージにかかっていた紗幕が上がると、そこには黒いローブを羽織ったダンサーたちの姿が。いきなり繰り広げられる切れ味抜群のダンスパフォーマンスに会場中の視線が釘付けになる中、ダンサーの中に混ざっていたAMEFURASSHIはフードを脱ぎ捨ててその姿を現し、新曲「イニミニマニモ」でライブをスタートさせる。
この曲は英語圏で親しまれる数え歌「Eeny, Meeny, Miny, Moe」がモチーフ。一糸乱れぬダンスを披露するAMEFURASSHIとダンサーに盛大な歓声が送られた。スパンコールがきらめく新衣装を身にまとった4人はその後も立体的なステージセットを舞台にダンサーと共演。楽曲の持つ迫力を増大させた。
ここでダンサーたちはいったん退場するが、その後もダンスをフィーチャーしたライブが続く。「MOI」 や「DISCO-TRAIN」ではメンバーがColorsに振付をレクチャーし、会場全体でダンス。「メタモルフォーズ」では、Colorsと一緒に一斉にジャンプして盛り上がった。
4人が白いワンピース衣装に着替えたあとは、しっとりとしたスローテンポな楽曲がこの日のために用意された特別な振付ともに届けられた。「フロムレター」ではストーリー性を感じられる振りが披露され、曲の最後にはメンバーが客席へ向けて手紙を投げる演出も。さらに彼女たちは「梅雨前線、停滞中」や「Over the rainbow」でもしなやかに舞い踊る。会場のColorsたちは席に座ったままステージを見つめ、4人の一挙手一投足に目を奪われた。
ライブがラストスパートへ突入すると、AMEFURASSHIは「BAD GIRL -Maozon REMIX-」を通してダンサーとコラボし、ペアになって踊るパートも交えながら躍動感のある機敏なダンスを見せつける。その勢いのまま「Secret」や「SPIN」と続け、ダンサーと一体となったステージングでColorsを圧倒。本編ラストの「ALIVE」ではステージ上の全員がうちわを手にし、ハイテンションなパフォーマンスで会場のボルテージをさらに上昇させた。
アンコールの1曲目を飾った「Magic of love」では、紗幕に映し出されたVJ演出がステージを鮮やかに彩る。そして1人ずつライブの感想を述べ、達成感がにじんだ晴れやかな表情を浮かべたAMEFURASSHIは、ライブのラストナンバーとして「轟音」を披露。ダンサーとともに会場を再び熱気で満たし、レアなパフォーマンスの数々に沸いた「梅雨祭 2024-Dance in the rain-」をフィナーレへと導いた。
「梅雨祭2024 -Dance in the rain-」の模様は、7月20日(土)20時よりU-NEXTで配信される。ライブが終演したタイミングではステージ上の紗幕に告知の文字が映し出され、ニューアルバム『Flora』のリリースが決定したことも発表された。アルバムの発売日や収録内容などの詳細は追ってアナウンスされる。
なお、AMEFURASSHIは8月に大阪、愛知、福岡を回るライブツアーを開催。9月16日(月・祝)には東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でワンマンライブを行う。
SET LIST
AMEFURASSHI「梅雨祭2024 -Dance in the rain-」
2024年6月7日(金)文京シビックホール 大ホール
M1. イニミニマニモ
M2. Fly Out
M3. DROP DROP
M4. MOI
M5. Tongue Twister
M6. DISCO-TRAIN
M7. メタモルフォーズ
M8. フロムレター
M9. 梅雨前線、停滞中
M10. Over the rainbow
M11. BAD GIRL -Maozon REMIX-
M12. Blow Your Mind
M13. Secret
M14. Drama
M15. SPIN
M16. ALIVE
<Encore>
M17. Magic of love
M18. MICHI
M19. 轟音
●photo/笹森健一