竹内力さんが原案・製作総指揮・主演を務めた『闇の法執行人』『大馬鹿代』がJ:COMプレミアチャンネルで放送、J:COMオンデマンドにて配信中。そこで竹内さんに、本作について熱く語っていただきました。時折ギャグ満載のおちゃめな表情ものぞかせる竹内さんの人柄そのもののような『闇の法執行人』『大馬鹿代』のジャンルの異なる2作品についてインタビューを行いました。
自分で制約を設けて、それ以上のものを作りたかった
◆(インタビュー冒頭、テープレコーダーを片手に平泉成さんのものまねを始める竹内さん)。インタビューをさせていただきます。竹内さんが製作段階から携わった『闇の法執行人』『大馬鹿代』について教えてください。
(物まねは)面白くなかったでしょ?(笑)両作品について言うと、老若男女に見てもらえるように作りました。制約はされていないけど、自分で制約を設けて、それ以上のもの、見たら絶対面白いと言ってもらえるような、時間が無駄だったと思わないような本物の娯楽作品を作りたかったんです。
◆演じる側ではなく、作り手として大変だったことはありますか?
連続ドラマって、情報をちょっとずつ小出しにしていくでしょ。ネタは全部考えてあるけど、“ストーリーが展開していく中で、どの時点でどこまで出そうかな”“ここの部分をフィーチャーしようかな”とかも考えなきゃいけない。でもそうしているうちに、また違う発想がポーンと入ってくるんですよ、俺の中に。時間がかかるんですよね、だから急に作らなきゃとか言われても無理っていうところはあるかな。
2作品ともヒーローものであるということには間違いない
◆竹内さんのイメージどおりのハードボイルド作品『闇の法執行人』は、Vシネマの帝王・竹内さん演じる龍崎剛の熱い“正義”の物語でした。
いやいや、これからもっと感動させて泣かせますよ。それに主人公・龍崎の過去に何があって、なぜ親友に裏切られ弁護士資格を失ったのか、などいろいろと解明されていきますから。
◆そういう展開もあるんですか?
俺はVシネマが“やくざ作品”というイメージになってしまっているのがすごく嫌なんだよね。当時 “Vシネマ”というジャンルはなかったけど、劇場にかけない映画のような作品で、世良(公則)さん主演で俺も主演させてもらった『クライムハンター』シリーズ。Vシネマはここから始まっているんだけどなぁ。いつの間にか制作サイドが安易に男らしさを描くことに当たって、昔のやくざ任侠作品に寄せていったのかもしれない…。この『闇の法執行人』も『難波金融伝 ミナミの帝王』も極道作品ではなく、老若男女が楽しめる作品になってますから。
◆いっぽう、竹内さんが初めて“ヒロイン”を演じた『大馬鹿代』は、見たことのない衝撃的なオバハンが主人公で、人情劇の要素を含んだエンターテイメント作品でした。
そうです、女装じゃなくて“ヒロイン”です。彼女のキャラクターは、以前撮影の合間に台本の余白部分に絵を書いて、こういうオバハンがいたら面白いなっていう俺の想像から生まれました。何もないところからこだわって何かを作るのが好きだけど、どこか既存のものの要素も入っています。このキャラクターで言うと、人間の女性なんだけど、どことなくキングコングとか動物園のゴリラっぽさを意識したりとか(笑)。
◆劇中では、バラエティでおなじみの“白目”も披露しています。白目のコツを教えてください!
コツなんてないです。あ、1回(眼球を)取り出してるんですよ、取って洗って白く漂白してそこから入れてる、簡単でしょ(笑)。…うそですよ。
◆『闇の法執行人』の主題歌「恋月夜」と、『大馬鹿代』の主題歌「紅い川」も竹内さんが歌っていますね。それでは最後に見どころをお願いします。
とにかく見て、感動して、泣いてください。『大馬鹿代』は、これを見て“タイガーマスク”を思い出す人もいるかもしれない。2作品とも正義の味方であるということには間違いないですね。『必殺仕事人』『男はつらいよ』『トラック野郎』が好きだった大人は確実にはまるし、『仮面ライダー』が好きな子供たちもみんなはまる!弱きを助け強きを挫く、勧善懲悪な作品になっています。
■PROFILE
●たけうち・りき…1964年1月4日生まれ。大分県出身。映画、ドラマ、バラエティ番組と幅広い分野にて活躍中。現在『闇の法執行人』『大馬鹿代』の主題歌となっているニューシングル「恋月夜」(c/w「紅い川」)が発売中。
■番組情報
『闇の法執行人』(第1~3話)
『大馬鹿代』(第1話)
J:COMオンデマンドの定額見放題サービス「メガパック」にて好評配信中
http://www2.myjcom.jp/special/tv/drama/takeuchiriki/
©2017「闇の法執行人」製作委員会 ©2017「大馬鹿代」製作委員会
●photo/金井尭子 text/山下紗貴