11月23日(土)より公開の映画「晴れのち晴れ、ときどき晴れ」に出演される宮崎香蓮さん。インタビュー中もにこにこの笑顔で元気な宮崎さんに映画の見どころやプライベートについて聞きました。
“彼女の強さ”をテーマに演じました
――本作でアクションスターを夢見るだらしない主人公・定虎(松本利夫)の娘・美羽を演じて、いかがでしたか?
映画に出られるってこと自体がすごくうれしかったです。誰もが思春期に抱えるような悩みを持つ女の子の役だったので、演じるのが楽しくて。ただ、私が演じた美羽はお母さんを亡くしてしまう悲しい子なんです。その悲しみの中でも記憶のないお父さんを訪ねるという強さを持っていて。誰にも頼りたくないと周りを突き放してしまう不器用なところもあるんですけど、それって強いからできることなんだなと思ったので“彼女の強さ”をテーマに演じました。
監督から言われて1番印象的だったのは、表情とせりふの向きは同じじゃなくていいんだよって言葉。悲しいシーンで悲しいせりふを言っていても、うれしい顔をしていることもあるんだよって。そういう具体的なアドバイスをもらいました。
――定時制高校のため同級生役の共演者の年齢層もバラバラだったようですが、撮影中の雰囲気はいかがでしたか?
アットホームで和気あいあいとした現場でした。私が勝手にスタッフさんにあだ名をつけて親近感を感じたりして(笑)。いろんな年齢の方と一緒だったんですけど、私たちの年代が1番下だったのでかわいがってもらいました。
MATSUさんのダンスを間近で見たときはすごかった
――劇中では見事なうらじゃを披露されていました。
運動会でソーラン節は踊ったことがあるんですけど、うらじゃは激しい動きで全然違いました。顔合わせの後にすぐうらじゃの練習が始まったんです。最初は先生に習って、あとは各自ビデオを見て練習って感じで。
私、キビっとした動きができなくて「ふにゃふにゃしてるね」って言われてしまい…(笑)、しかもMATSUさんの隣で踊らなくちゃいけなかったので、いやいやいや~って(笑)。でもMATSUさんのダンスを間近で見たときはすごかったな。
――ロケ地・岡山県の大自然の素晴らしさも見どころですね。
はい、本当にきれいでした。海がとにかくきれいで夕方にはその海に夕日が沈むんですけど、毎日いろんな表情で落ちていくんです。そんな風景に癒やされていましたね。あとは地元の方がお刺身とか野菜とかを差し入れしてくださって…それもみんなの癒やしになっていたと思います。
――演じた美羽はわりとおとなしいタイプだと思うのですが、宮﨑さん自身を自己分析するとどんなタイプですか?
静かでいつも読書していそうってよく言われるんですけど(笑)、全然そんなことなくってむしろ「うるさい!」って言われます。今はちょっと落ち着きましたけど、前は歩いている友達に走っていっていきなり抱きついたり(笑)。おてんばなタイプだと思います。
友達と遊ぶときは、カフェでずっとくだらないことをしゃべってます。アクティブな遊びもしたいので、今度自転車に乗って遠くまで行きたいな。
責任を持って行動できる大人になりたい
――もう少しで(11月20日)20歳ですが、抱負は?
18歳の時も今もそうなんですけど、自分が想像していたより「あれ?子供だな」って。だから、外見も中身ももう少し大人になりたいなと思っています。大人になるって、おとなしくなるとかチャレンジすることをやめるってことじゃなくて、もっと責任を持って行動できるようになりたい。
憧れている大人はお母さんかな~。お母さん、すごく料理が上手で何においても手際がいいんです。今、それが自分にはできないので親ってすごいなって思いつつ、私もお母さんみたいになりたいです。
――最後に映画の見どころをお願いします。
人に頼ることは悪いことじゃないんだよ、たまには勇気を出して人に頼ることも大事なんだよっていうのが伝わるといいなって思っています。他にも友情とか親子の絆とかいろんな要素が入っているので、どれか1つでも共感してもらえるものがあるとうれしいです。
●photo/干川 修 text/飯倉聖蘭
PROFILE
宮﨑香蓮
みやざき・かれん…1993年11月20日生まれ。長崎県出身。
第11回全日本国民的美少女コンテストで演技部門賞を受賞。
代表作に、連続ドラマ『夜行観覧車』(TBS系)、『35歳の高校生』(日本テレビ系)、映画「チェスト!」などがある。
13年の日経トレンディが選ぶ「今年の顔」に選出。
作品情報
映画「晴れのち晴れ、ときどき晴れ」
11月23日(土)より全国ロードショー
【監督】内片輝
【脚本】八津弘幸
【出演】緒方定虎:松本利夫(MATSU from EXILE)
篠崎美羽:宮崎香蓮
瀬戸イヅミ:白石美帆
(C)2013「晴れのち晴れ、ときどき晴れ」製作委員会
■ストーリー
緒方定虎(松本)、37歳。アクションスターを目指し、16年前に故郷を飛び出すも現在は無職。借金取りに追われ、逃げ帰った故郷で幼なじみの妹で定時制高校の教師・イヅミ先生(白石)にひと目ぼれし、先生に会いたいがために高校へ入学することに。そんな中、自分の娘と名乗る17歳の少女・美羽(宮崎)が現れ、あろうことか同じ高校に通うことになる。
公式サイト
http://www.harenochihare.com/