佐久間悠&ゆうたろう&佐久本宝『KBOYS』リレーインタビュー【vol.1】

特集・インタビュー
2018年11月08日

男子高校生6人がK-POPアイドルを目指して奮闘する姿を描いたABCテレビの連続ドラマ『KBOYS』のリレーインタビュー。第1回は、6人のメンバーの中から石山遼役の佐久間悠さん、山本雅役のゆうたろうさん、比嘉海斗役の佐久本宝さんが登場。

『KBOYS』◆今作への出演は、オーディションで決まったそうですね。

ゆうたろう:オーディションはまず何十人もいる中でダンスを踊って、その後、5人1組になって台本に沿ってお芝居するという流れで。僕はダンスが未経験で、体をどう動かしていいのかも分からなかったので、事前に毎日教わってからオーディションに臨んだんですけど、やっぱり練習とでは環境が違って、全然踊れなかったんです。正直、オーディションであれほどの敗北感を味わったのは初めてでした。だからまさか受かるとは思っていなくて、ただただびっくりしましたね。

佐久間:受かったと知って、素直にうれしかったです。ただ同時に、やっぱり不安もあって。事前にK-POPアイドルになるということについていろいろ調べたり、聞いたりしたんですけど、当然簡単ではないし、中途半端にできないなと思ったんです。でも、受かった以上は、みんなで力を合わせてやり抜こうと心に決めました。

佐久本:僕はオーディションの時、丸坊主で色黒だったんです。K-POPアイドルとはとてもかけ離れた姿だったので(笑)、受かったことにも、僕を選んでくれた三島(有紀子)監督にもびっくりしました。僕もダンスは未経験で、K-POPアイドルについてももっと勉強する必要があるし、とにかく頑張らなきゃなと思いました。

◆台本を読んで、どんな印象を受けましたか?

佐久本:最近、最終回の分までいただいてすべて読んだのですが、なんかいいなって思いましたね。物語は、僕らがK-POPアイドルを目指そう、でも何から始めていいか分からないってところから始まるんですけど、イチからメークやダンスを教わって、だんだん仲間意識が芽生えたり、合宿にも行ったり。そうやってみんなで1つの目標に向かって頑張ることって僕自身には経験がなかったので、演じていてすごく楽しいです。

佐久間:僕も、こういう高校生活だったらすごく楽しかっただろうなと。別に僕自身が辛い高校生活だったわけじゃないんですけど(笑)。普通に生活していて何か夢中になれるものを見つけるのって、そんなに簡単なことじゃないと思うんです。だから、うらやましいなって。

ゆうたろう:ありがたいことに僕ら全員、役柄は当て書きしていただいているんです。だから、僕らの特徴をとらえつつ、K-POPアイドルを知らない人も分かりやすいように、セリフの中に説明も織り込まれていて。ただ、K-POPアイドルを目指すのはもちろん簡単じゃない。これが本当にできるのかと不安になりましたけど、日本人がやる面白さも感じました。

◆K-POPアイドル風にメークをした自分たちの姿はどう映りましたか?

ゆうたろう:自分たちではできないのでメークさんにやっていただくんですけど、1人ひとり違うんです。髪型も普段と全然変わるので、自分の姿を鏡で見て「誰!?」って驚いて、みんなの顔を見て「そんな顔だったっけ?」ってまた驚いて(笑)。写真をたくさん撮りましたね。

佐久本:家族や友達からも驚かれました。「誰だ、こいつは」と(笑)。

佐久間:写真を見た友達が、僕に全然気づいてくれなかったです(笑)。

◆撮影は順調ですか?

佐久本:初日はハプニングだらけでしたね。というのも、主役の遼くん(佐久間)が雨を降らせるもんだから…(笑)。

佐久間:バスで待機していて、僕が降りた瞬間に雨が降りだしたんです(笑)。

佐久本:で、バスに戻ると雨が止むという。

ゆうたろう:結局、クランクインして最初のシーンを撮るのに3時間くらい待つことになって。

◆佐久間さんは雨男なんですね(笑)。

佐久間:申し訳ない(笑)。

ゆうたろう:でも、雰囲気はわきあいあいとしています。みんな同世代ですし。仲良くなりすぎて、控室がもうすごいよね。動物園みたいな感じで(笑)。さすがに1回、コラ!って怒られたくらい(笑)。

◆三島有紀子監督の演出はいかがですか?

佐久本:人のことをよく見ていらっしゃるなと。細かいしぐさとか、パワーバランスとかまで。それが映像にも表れていて。僕らが口に出さず我慢している部分も引き出して放出させてくださるので、自然に演じることができています。

ゆうたろう:最初の本読みのときから、セリフは変えていいし、自分の口調にしていいからと言ってくださって。僕らの意見もすごく尊重してくださいます。だから、台本はありつつも、自由にやらせていただいていますね。一見無表情で恐いんですけど(笑)、笑顔がすごくすてきなんですよ。現場でも、一番僕らとコミュニケーションを取ってくださって。お芝居の意見を交わしていても、僕らのことをちゃんと知ってくださった上で、こうしたほうがいいんじゃない? と提案してくださる。厳しくも愛を持って接してくださる監督です。

佐久間:1人ひとりの役が何年に生まれて、何があって今こうなってという年表まで用意してくださったんです。それくらい真剣で真面目で、でも気さくなところもあって、本当にすてきな方だなと思いますね。

◆撮影と並行してダンスレッスンも続けていらっしゃるそうですが、特にどんなところに苦労していますか?

ゆうたろう:やっぱりシンクロの部分ですね。この取材前にも6人でレッスンを受けてきたんですけど、身長も体格も、手の長さだって当然バラバラ。踊りのクセもありますし。それをピタリと合わせるのが本当に難しくて。スケジュール的に6人全員そろう機会も少なくて、1日に1~2時間しか会えなかったりするので、その中でいかに1つひとつのことを丁寧にクリアしていけるか。それが課題ですね。最近は自分たちの踊っている姿を映像に撮って、それを見返して、ここがズレているねとか、僕がもうちょっと内側に入ろうかとか、話し合っています。

佐久間:映像を見ていると時々、ここキチっとそろったなってところがあって、そこはやっぱり何倍もかっこよく見えるんです。それを全体を通してしっかりできるようにしたいですね。

佐久本:最初に比べれば、努力した分、シンクロ率は上がってきていると思います。ただまだみんな、お客さんに見られながらやるという意識が薄い部分があって。とはいえ、ちょっと前まで基礎中の基礎の練習をしていたので、今やっとそういう部分も意識しながら練習ができているという状態です。

◆メンバー6人で、どんなK-POPアイドルを目指したいですか?

佐久間:韓国の本場のK-POPアイドルの方々は、活躍されるまでに何年も何年も練習を積んでいらっしゃる。それに比べれば、僕らには全然時間が足りないわけで。でも、ドラマもK-POPアイドルに憧れを持った者同士、友達として一緒に壁を乗り越えていく物語なので、僕らもそうなれたらなと思います。

佐久本:友達だと仲がいいからこそ、そこ違うだろってはっきり言えないことってあるじゃないですか。でも、僕らは撮影を通して、もうちょっとこうしたほうがいいんじゃない?ってお互いに言い合える関係性になってきたので、これからもそうやって向上していきたいです。その上で、お客さんや周りの人から愛され、応援してもらえるグループになりたいですね。

ゆうたろう:先ほどの(この取材の)写真撮影の時、SF9の皆さんがすごく仲良さげだったじゃないですか。でも、僕たちも負けないくらいみんな仲良しなんです。オーディションで初めて出会ってからまだ3か月くらいですけど、ダンスや歌のレッスン、お芝居を通して、ぐっと仲間意識が持てたなという実感があって。だから、仲の良さでは負けたくないですし、そういう部分を画面を通して伝えられたらと思います。

◆では最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

佐久間:自分が演じる遼は、今まで何に対してもあまり夢中になることなく、普通に生きてきた高校生です。そんな遼がK-POPアイドルを知って衝撃を受け、憧れを持ち、仲間にも恵まれて、技術的にも精神的にも成長していくので、そこに注目して見ていただけたらうれしいです。

ゆうたろう:監督といろいろお話させていただく中で、僕自身が服が好きなので、演じる雅もファッション担当ということになりました。だから、衣装は全部私服で、実は今日着ているものもそうなんです。好きな服を着てやれているので、モチベーション的にもすごく楽しいです。今回のドラマは、僕ら全員オーディションで、日本人の高校生がK-POPアイドルを目指すという物語や、主題歌が本物のK-POPアイドルであるSF9さんという部分も含めて、いろんな新しい挑戦が詰まっているんです。だから、この作品を通して韓国の文化を日本の皆さんにもっと知ってもらえたらなと。K-POPというのはあくまでジャンルで、日本人が目指してもいいんです。そのきっかけになったらすごくいいなと思います。

佐久本:僕と同じで、演じる海斗も沖縄から上京してきた設定なんです。で、友達と出会って、思い出を作ろうとK-POPアイドルを目指していく。きっかけは何であれ、1つの目標に向かって突き進んでいくのは、苦しかったり難しかったり、周囲との衝突もあったりするものですけど、最後には光があると思うので、そこに向かって今撮影しているところです。全員で本当に奮闘しているので、自分のやりたいことに対して一歩踏み出せずにいる人たちの明日への勇気につながったらうれしいです。

 

■PROFILE

●さくま・ゆう…1998年12月16日生まれ。ドラマ『先に生まれただけの僕』『セロ 一獲千金ゲーム』などに出演。劇場版アニメ『蟲師 特別編 -鈴の雫-』では声優も務めた。

●ゆうたろう…1998年6月3日生まれ。広島県出身。カリスマショップ店員兼モデル。バラエティ番組で「謎の美少年」として注目を集め、芸能界デビュー。俳優として映画「3D彼女 リアルガール」にも出演するなど、多方面で活躍中。

●さくもと・たから…1998年7月22日生まれ。沖縄県出身。A型。映画「怒り」に1200人のオーディションを勝ち抜いて出演し、注目を集める。ほかの出演作に、映画「あの頃、君を追いかけた」など。

 

■ドラマ情報

『KBOYS』『KBOYS』
ABCテレビ(関西)
毎週水曜日 深夜1時44分~放送中

GYAO!では放送と同時に配信をスタート。1話から最新話を無料配信中。
また、物語をつなぐもう1つのドラマチェインストーリーを独占無料配信。
※放送・配信時間は変更になる場合があります。

https://gyao.yahoo.co.jp/special/kboys_drama/

総合演出・監督:三島有紀子
監督:芝﨑弘記、西原孝至
脚本:松本哲也、奥山雄太、保木本真也

主題歌:SF9「Now or Never -Japanese ver.-」(ワーナーミュージック・ジャパン)

出演:佐久間悠、ゆうたろう、佐久本宝、上原一翔、玉川蓮、久保田康祐、優希美青、阪本一樹、駒木根隆介/芦名星、安井順平、安蘭けい
 
●photo/中村圭吾 text/甲斐 武

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