地上波ドラマ初主演を務める鈴木拡樹さんが演じるのは“絶望中毒”と言われた小説家フランツ・カフカ。20世紀を代表する小説家が2019年の東京で暮らしたら…。そんな破天荒な設定の本作で、主人公のカフカを鈴木さんはどう演じたのか聞きました。
◆初めて脚本を読んだ時の印象を教えてください。
脚本を読む前にカフカさんについて調べていたので、クスっと笑っちゃいましたね。ドラマではこういう描き方をするんだ! って。僕が演じるカフカさんは調べることによって分かりましたけど、その周りのキャラクターについては知らなかったので、カフカさん以上に濃い人たちがたくさん出てきてびっくりしました。
◆カフカが東京にいるという設定については?
とても面白いですよね。ただ、流ちょうな日本語を話しているので、果たして外国から来たっていうのがちゃんと伝わるのだろうかというのが不思議なところではあります(笑)。
◆ご自身はカフカと似ていると感じるところはありますか?
似ている部分は多いと思います。僕もあがり症なので、最初はうまく話せなかったりするんです。でも、さすがに劇中のカフカさんほど、人間関係に苦労することはないですね(笑)。でも、共感する部分が多くて広げやすくはありました。
◆鈴木さんは絶望を感じるほうですか?
僕はどちらかというとプラス思考なので、あまり絶望は感じないかな。前提としてマイナスなことも考えたりはしますけど、それならプラスにするために動こうとする。もともとの性格がそうなのかもしれないですが、目標に向かって何かすることが好きなんです。
◆最近、一番絶望したことは?
このドラマの撮影期間中は雨が続いていたので、スケジュールを見て、「これ撮り切れるのかな…」って絶望してました(笑)。本編を見ていただければ分かるんですが、どんより曇っている日がめちゃくちゃ多いんです。でも、いいシーンの時には晴れてくれたので、最終的にはプラスになりました。
◆プライベートで絶望したことは?
え、すごく細かいことなんですけど、爪を切りたいなって思った時に爪切りが見つからない時かな(笑)。あとは、出かけようと思ってドアを開けた瞬間に靴ひもがほどけてるとか。
◆逆にハッピーだったことは?
今年はスイカがブームになっていることですね。僕はスイカが大好きなので、とてもハッピーなことです。いろいろな商品が出ますしね。一番うれしかったのは、ちゃんと絞ったスイカそのもの、みたいなドリンクが出てくれたことですね。
◆最後に見どころをお願いします
カフカさんの面白いエピソードがドラマの1つひとつのタイトルのカギになっています。カフカさんについて調べてから見ると『あ、このエピソードだったんだ』っていう楽しみ方もできるので、カフカさんについて調べていただいて、ドラマをより深く楽しんでほしいです。テレビ放送からご覧になった方は、YouTubeで1話の前編・後編を、またYouTubeから観ていただいている方は、面白いエピソードがまだまだ出てくるので、引き続き楽しんでください!
■PROFILE
●すずき・ひろき…1985年6月4日生まれ。大阪府出身。AB型。これまでに舞台「刀剣乱舞」シリーズ、アニメ・舞台「どろろ」などに出演。舞台「幽☆遊☆白書」ミュージカル「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」が待機中。
■ドラマ情報
ドラマ特区『カフカの東京絶望日記』
9月12日(木)スタート
MBS
毎週(木)深0・59~1・29
tvk
毎週(木)後11・00~11・30
チバテレ
9月20日(金)スタート
毎週(金)深0・00~0・30
テレ玉
9月18日(水)スタート
毎週(水)後11・30~深0・00
<出演>
鈴木拡樹
奈緒 前原滉 今野杏南 奥山かずさ
キンタカオ 大村波彦 宮田早苗 中山求一郎
坂口涼太郎 岩谷翔吾 咲良菜緒(TEAM SHACHI)
監督:加藤拓也、坂下雄一郎
企画・脚本:アサダアツシ
原案:「マンガで読む絶望名人カフカの人生論」(著:平松昭子、監修:頭木弘樹、刊:飛鳥新社)
制作プロダクション:ダブ
製作:「カフカの東京絶望日記」製作委員会・MBS
<あらすじ>
なぜか2019年の東京で生活する『変身』で知られる20世紀を代表する小説家フランツ・カフカ。カフカは何かにつけては絶望せずにいられない「絶望中毒」だった…。日々起こるさまざまな出来事に、本気で傷つき、打ちのめされ、やがて絶望する。しかし、カフカが絶望すればするほど、それを見た人たちは彼の素直さ、真面目さに触発される。
公式サイト:https://www.mbs.jp/kafka-drama/
公式Twitter:@kafka_drama
©「カフカの東京絶望日記」製作委員会・MBS
●text/田中ほのか