育三郎さんはすごく頼れる存在
◆第13週では、新人歌手発掘オーディションでの久志(山崎)との対決も話題になりました。普段ミュージカルの現場で共演する山崎さんと朝ドラで共演した感想は?
育三郎さんはすごく頼れる存在なので一緒にやらせていただく安心感がありました。撮影前に育三郎さんと監督さんとお話しする時間を設けていただき、「私はスターだ」(御手洗)、「私はプリンスだ」(久志)と、お互いの自信がどんどんぶつかっていく感じになったんです。動きはアドリブで、僕の口が回らず育三郎さんが「あ?」となるくだりなどもアドリブだからこそ、いい意味でリアルなシーンになったと思います。
◆ご自身もオーディションを受けた経験があると思いますが、共感できるところは?
僕は御手洗のように“最後のチャンス”“絶対に決める”と意気込むよりは、どちらかというと少しラフな気持ちで挑んでいるかもしれないです。自分の全力を見てもらって、落ちたら仕方がないという意識で臨んでいることが、僕の場合は良い方向に行っているのかなと思います。ただミュージカル「モーツァルト!」のオーディションを受けた時はちょっと意識が違いました。自分の全力を出さないとつかめない役でしたし、「僕はこの役を絶対やりたいんだ!」とアピールする気持ちが強かったです。そういった部分で言えば、御手洗と通じる部分があるかもしれないです。
◆ちなみに自粛期間中にリモート飲み会をしたと番組で話されていましたが、その時のことを教えてください。
最初は幼なじみの2家族と計5人でやったんですが、通信環境が不安定で思ったよりもくちゃくちゃになっちゃって(笑)。1人がしゃべって、1人が「え?」って聞き返して、その「え?」も被ったりして、そうこうしている間に1人だけフリーズしてる、みたいな(笑)。そういうのも全部ひっくるめてすごく楽しくて、3回くらいやりました。普段だったら絶対飲み会とか行かないんですけど…。あとはミュージカル「テニスの王子様」の青学4代目の仲間と、今回の自粛期間でより仲良くなりました。30歳超えたおじさん4人がテレビ電話で3時間くらい話したり(笑)。でもそれが全然苦じゃなく、むしろ求めていたところがあって。現場で人と会ってコミュニケーションをとっていたのが一切なくなってしまった時、自分は人と触れ合っていたいんだな、とあらためて感じました。
PROFILE
古川雄大
●ふるかわ・ゆうた…1987年7月9日生まれ。長野県出身。A型。ドラマ『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』『下町ロケット』、ミュージカル「エリザベート」「ロミオ&ジュリエット」「モーツァルト!」などに出演。
番組情報
連続テレビ小説『エール』
NHK総合
毎週(月)~(土)前8・00~8・15ほか