芋生悠「日本映画の良さを世界の人に伝えたい」映画『ソワレ』

特集・インタビュー
2020年08月25日

芋生悠

◆芋生さんが思う映画の魅力を教えてください。

どこか限りある時間のようなものがとても魅力的に感じています。物語は上映している間に限定されていて、その後の物語は想像するしかないですし、大人たちが現場に集まって、本気で遊んでいるような限られた時間も好きです。だから、切なくて美しい気がします。

◆ちなみに一番お好きな映画は?

ウォン・カーウァイ監督の「ブエノスアイレス」です。学生時代は空手やバスケなど、スポーツ漬けの日々を送ってきて、あまり映画を見たことがなかったんです。それで18歳の時に勉強のために見始めたうちの一本ですが、こうして話す間もニヤついてしまうほど好きなんです。撮り方もおしゃれで見やすいのですが、とても人間臭かったり、剥き出しの人間模様や真っすぐな愛が描かれていることが好きです。日本映画なら「ジョゼと虎と魚たち」が好きです。

◆現在公開中の「#ハンド全力」では女子ハンドボール部のエース選手を、「HOKUSAI」(21年公開予定)では花魁とさまざまな役柄を演じています。

これまでシリアスな役が多かったとは思いますが、どんな役でもやっていきたいです。お笑い好きなので、「恋するふたり」のようなコメディもやりたいですし、体を動かすのが好きなので、アクションもぜひ! 今までの私を知っている人が見たら「えっ?」と思うぐらい、いい意味でどんどん裏切りたいです。学生役はお話があれば、まだまだ頑張りたいです(笑)。

◆今後、女優としての目標は?

今は英語を勉強していて、将来はハリウッドに行くという目標のようなものはあります。でも、その前に日本映画の良さを世界の人に伝えたいという気持ちが強く、海外の方が日本に行ってみたいと思えるような作品に、たくさん出演したいです。また『SPEC』や『ごくせん』が好きだったので、ドラマにも積極的に出てみたいです。

PROFILE

●いもう・はるか…1997年12月18日生まれ。熊本県出身。B型。近年の主な出演作に映画「37seconds」「#ハンド全力」など。今後の出演作に「HOKUSAI」が2021年公開予定。

映画情報

「ソワレ」
2020年8月28日(金)よりテアトル新宿、テアトル梅田、シネ・リーブル神戸ほか全国公開

<STAFF&CAST>
監督・脚本:外山文治
プロデューサー:豊原功補
共同プロデュ-サー:前田和紀
アソシエイトプロデュ-サー:小泉今日子

出演:村上虹郎、芋生悠、
江口のりこ、石橋けい、山本浩司ほか

<STORY>
俳優を目指し上京するも結果が出ず、振り込め詐欺に加担して生活費を稼ぐ翔太(村上)。ある日、故郷・和歌山に帰った翔太は、高齢者施設で働くタカラ(芋生)と出会う。数日後、祭りに誘うためタカラの家を訪れた翔太は、刑務所帰りの父親から暴行を受けるタカラを目撃する。

©2020ソワレフィルムパートナーズ

●photo/中村圭吾 text/くれい響 hair&make/YOUCA styling/末吉久美子 衣装協力/koll、GOLDY、Daniella & GEMMA

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