三谷幸喜脚本・演出×香取慎吾主演のシチュエーション・コメディ『誰かが、見ている』がAmazon Prime Videoにて好評配信中。TV LIFE WEBでは、失敗ばかりで目が離せない、最高にキュートな主人公・舎人真一を演じる香取さんを前後編に渡りインタビュー。後編となる今回は、香取さんにとっての“笑い”にフォーカス。幼少期に好きだった“笑い”や原点となった『夢がMORI MORI』について、さらに今好きな“笑い”についても教えてもらいました。(前編はこちら)
歌いながら暴れちゃう
とんねるずへの憧れが、今につながっていると思います
◆今作で2002年の『HR』以来の三谷さん脚本によるシットコムに挑戦していますが、前作での経験は生きていますか?
めちゃくちゃ生きてますね。(佐藤)二朗さんは、初めての本番で最初のせりふが全く出てこなくてお客さんに聞いたりしてましたが、僕は前回の経験があるので(笑)。でも僕、舞台って結構苦手なんですよ。やっぱり一発本番で生のものだし、緊張するじゃないですか。そのはずなのにシットコムが好きなのは、僕がテレビで育ってきたからなのかなって。テレビの、カメラ位置とかを感覚的に把握しながら動くのとか、好きなんです。「今、こう映ってるな」っていうのが分かるんですよ。その作業をしながらお客さんの反応も見ながらっていう難しいことに挑戦するのがわくわくするんです。
◆香取さんのシットコムの土台となっているのは、番組で長年やってこられたコントなのかなと思うのですが、香取さんにとっての“笑い”の原体験はどこになりますか?
“これ”って絞れないんですけど、小さい頃に好きだった“笑い”は『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』の加藤茶さんと志村けんさんかなと思います。僕は小学校低学年ぐらいだったかな。あとはやっぱりとんねるず。“仮面ノリダー”とかもそうですが、今パッと思い浮かぶのは、貴さんとノリさんがマイケル・ジャクソンの「Bad」を完コピしてパロディしたりしてる場面です。ノリさんがマイケルをやってて、貴さんが途中から出てきてMVを完コピしてるんですけど。僕が今YouTubeで瑛人さんの「香水」をやらせてもらってるのとかは、完全にその遺伝子ですね。
◆昔見ていた“憧れ”が今につながっているんですね。
そうですね。ダウンタウンやウッチャンナンチャンも僕の中にありますけど、一番はとんねるずだと思います。それこそとんねるずが歌番組で歌いながら暴れちゃって、ほかのゲストの人たちのところに行っちゃったりとか、そういうことへの憧れがずっとある。そんな中で育ったから、慎吾ママで歌番組に出た時に暴れまわってみたりとか(笑)。ほんと、つながってるって感じですね。