渡邉美穂(日向坂46)インタビュー「諦めずにお芝居を続けてきてよかった」ドラマ『星になりたかった君と』ヒロイン役

特集・インタビュー
2021年01月04日

『星になりたかった君と』

第1回令和小説大賞の大賞を受賞した同名小説をドラマ化した『星になりたかった君と』(日本テレビ 1月4日(月)・5日(火)深0・59)。人生に迷う主人公の青年・秀星(眞栄田郷敦)と惹かれ合っていく、心臓病を抱えた少女・那沙を演じる渡邉美穂さんにインタビュー。

『星になりたかった君と』

◆お芝居のお仕事についてはどんな思いがありますか?

芸能界に入る前は、自分にお芝居ができるとは思っていませんでした。この世界に入ることも夢のまた夢でしたし、自分には無理だろうなと思っていました。こうしてアイドルになれただけで奇跡だなと思っているので、今回こういう形でドラマに出させていただけると聞いた時はとてもうれしかったです。過去の自分に「私、ちゃんとやれたよ! 大丈夫だから頑張って!」って言いたいです(笑)。諦めずに続けてきてよかったなと思います。

◆グループを離れて1人でお芝居することに不安はなかったですか?

意外と不安はなくて、楽しみの方が大きかったです。昔の私だったら、きっと不安の方が大きかったと思います。今は慣れない環境、初めての環境にどんどん飛び込んでいろいろ学びたいという気持ちになっているので、“何でもかかってこい!”ぐらいの気持ちでやらせていただいています。

◆以前から演技力を高く評価されていますが、お芝居を学んだ経験は?

グループに入る前は、特に何かをやってきたということはありませんでした。少し前まで普通の女子高生だった私が、突然「撮影が始まります」と言われて、何も分からないままドラマ『Re:Mind』のオーディションに連れて行かれて(笑)。あの時は正直心が折れました。全く手ごたえがなくて、オーディションに受かっても“何で私なんだろう…?”しかなかったです。その気持ちを変えてくれたのが舞台「あゆみ」。重要な役どころを任せていただいて、自信がつきました。ほかにも、舞台「マギレコ(マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝)」やドラマ『DASADA』をさせていただいて。少しずつですが、成長してこれたかなと思っています。

『星になりたかった君と』

◆今回はシリアスなラブストーリーということで、内容的にも初めての挑戦になりますね。

台本を読ませていただいた時から、すてきなお話だなと思いました。そのヒロインという重要な役どころを頂いたので、もちろん緊張感がありました。現場ではとにかく那沙という役に入り込むというか、“病気のことがあって、なかなか思うようには生きていけないんだ”というのを常に頭に入れながら撮影していました。あとは秀星君に惹かれていくという物語なので、“秀星君はすてきな人なんだ”と意識するようにしていました。

◆那沙はどんなキャラクターだと思いますか?

明るくて優しくて、思ったことははっきりと言う、真っすぐで強い女の子だなと思います。元気で明るい感じは自分自身と似ているかなと思いました。でも私は、思っていることを人にズバッと言うことができないので、その部分は那沙に憧れます。私、はっきり言いそうなイメージって思われがちなんですけど、実は言えないんですよ…(笑)。でもそればかりだと自分も周りも損しそうなので、最近はグループの活動でも頑張って伝えるようにしています。言い方をうまくアレンジしながら(笑)。

◆お芝居で特に注目してほしいところは?

たくさんありますが、私としては特に秀星君とのシーンを頑張って力を入れたところなので、病院の屋上のシーンなどに注目していただけたらと思います。秀星君と仲良くなっていく、距離が縮まるのを感じていただけたらうれしいです。

『星になりたかった君と』

◆現場の雰囲気はどうでしたか?

本当に温かい現場でした。撮影は短期間だったのですが、“永遠に終わりたくない!”と思うぐらいすごく楽しくて。皆さん本当に優しい方ばかりで、クランクアップの前日の夜から寂しくて涙が出てしまいました。

◆共演者の皆さんとは仲良くなれましたか?

たくさん話しかけてくださる明るい方ばかりで、すぐに打ち解けることができました。私は眞栄田さんと一緒のシーンが多かったですが、初めましてだったので、好きなものなどお互いのことを話していました。私の出身地でもある埼玉県でロケをしたこともあったので、埼玉のお話をさせていただいたりしました。たわいのない話で盛り上がったりして、やっぱり同年代だなという感じはしました。

◆作品のテーマでもあるパラレルワールドについてはどう思いますか?

私は存在すると信じています。もし自分がアイドルになっていなかった場合の世界が、きっとこの世のどこかにあると思っていて。大学生になって、就職して…っていう自分がどこかにいると想像したら、いろいろ考えてしまいます。例えば何かを選択しなければならない状況に立たされて、“こっちかな”と信じてやって、失敗してしまったとしますよね。でも、“別の選択肢を選んだ自分は成功しているかもしれない”と考えると、心が報われるんです。なので、パラレルワールドは存在してほしいなと思います。

『星になりたかった君と』

◆タイトルにちなんで、渡邉さんが今「なりたいもの」を教えてください。

うーん…悩みますね。もし何にでもなれるなら、お菓子工場で働く人になってみたいです。理由は…お菓子が好きなので(笑)。私、アルバイトとかもしたことがないので、一般的なお仕事を一度経験してみたいです。

◆お正月ということで、昨年1年間を振り返っての心境を聞かせてください。

コロナ禍でいろいろなものが制限されたりして、苦しい思いをされた方がたくさんいらっしゃると思います。私たち日向坂46も、イベントが中止になったり、なかなかシングルがリリースできなかったりして、悔しい思いをしました。でも私個人としては、こういう状況だからこそいろいろなことを経験させていただけたと思っていて。特に自粛期間というのがすごく大きくて、活動ができない中で自分を見つめ直すいい期間になりました。あの期間があったことで、ありがたいことにレギュラー以外の番組や、今回のドラマのお話も頂けたと思っています。2020年は、成長できた年、新しい自分を見つけられた年だったかなと思います。

◆テレビでもよく渡邉さんの姿を目にしました。3度出演した『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』(日本テレビ系)も話題になりましたよね。1問目敗退、8問目敗退、300万円問題に挑戦…と着実にレベルアップしています。

クイズ、頑張りました!(笑)『小5クイズ』はあの場に立つとプレッシャーが本当にすごいので、他のメンバーにもぜひ挑戦してもらいたいです。私自身は、次こそ300万円を獲得して番組を卒業すると心に決めています!(笑)

PROFILE

●わたなべ・みほ…2000年2月24日生まれ。埼玉県出身。A型。日向坂46・二期生。出演作にドラマ『DASADA』『Re:Mind』、舞台「あゆみ」「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」など。現在、日向坂46のメンバーとして『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)に出演中。

番組情報

『星になりたかった君と』

『星になりたかった君と』
日本テレビ
1月4日(月)・5日(火)深0・59~1・29

Huluオリジナルストーリー「星になりたかった君と~もうひとつの物語~」
1月4日(月)・5日(火)深1・29~Huluにて2夜連続独占配信開始

出演:眞栄田郷敦、渡邉美穂(日向坂46)、板垣瑞生、高月彩良、嶋田久作 ほか

原案:遊歩新夢「星になりたかった君と」
監督:薮内省吾(Robot)
脚本:武井彩
プロデュース:植野浩之
プロデューサー:横山祐子、梶原富治 (Robot)
制 作:南波昌人
制作プロダクション:Robot
製作・著作:日本テレビ
番組公式サイト:https://www.ntv.co.jp/hoshikimi/

●photo/中田智章 text/橋本吾郎

この記事の写真

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