◆今回演じる役についての魅力や演じる上で大切にしていることは?
亀梨:伏見はすごく誠実なキャラクターというのが大元にあるので、そこは役作りしていく中で大事にしていこうと思ったところです。あとは、一つの大きなテーマである“復讐”という部分ですね。恋人に対する想いと正義感…そのバランスが難しいところではあるんですけど、どっちを強く立たせるか、その切り替えみたいなものは監督と細かく話しながら作っています。
松村:警察をテーマにした作品なので、みんなスーツとか動きやすくてカチッとした衣装が多い中で、小牧は一人だけ色味やデザイン性があるんです。身なりは人を表すと思っているので、今回は衣装合わせの後に役作りをした感じでした。小牧のそういう自由な雰囲気、他のキャラクターとの重みの違いが出て“小牧面白いな”って頭の隅にポッと時々出てくるような役になったらいいなと思って演じています。
◆お互いの役の魅力についてはどう感じていますか?
亀梨:基本的に小牧以外はちょっと堅いお芝居が多くて、小牧が唯一自由度のある役どころなんです。そこはすごく魅力だと思うし、北斗が柔らかさやキャラクターとしてのいい意味での強さや濃さをうまく体現してくれてるなって思います。
松村:伏見は冷静で鋭い感覚を持った役だと思うんですけど、でもそこだけじゃない面白みがあるのは何でだろう?と思いながら、現場で見てたんです。やっぱり亀梨くんのお芝居で1話からある“復讐劇”の根底が一切崩れないから、ただ冷静とか鋭い判断ができるだけじゃない伏見の人間としての魅力があるんだなと気づいて。きっと「伏見探偵事務所」の人々が伏見の元へ集まったのも、そういう理由だったんだろうなと思いました。