◆音や歌、ステージの空気が映像で普段のライブとはまた違った形で伝わってきますよね。
小野裕基:僕は結構配信ライブが好きですね。普通のライブ会場よりもクリアに聴こえますし、僕はライブ会場に足を運ぶよりもDVDでいろんなミュージシャンのライブを見て、感動して育ってきたので、そういったところで、自分たちも同じアプローチを頑張ればできる。そのライブハウスに来て聴いてもらうよりも、自分たちが意図したものを作り上げて、丁寧に届ければ、ちゃんと届けることができるっていう環境なので。それに真剣に取り組めば、自分たちが信じるものをちゃんと届けられるっていうのは、配信ならではなのかなと思います。
因幡始:横山も言ってますけど、それぞれが見たい環境で音に集中したい人は集中、リラックスしたい人はリラックスっていう、自分のベストな環境でライブが見られるっていうのは、本来のライブ、会場に来ていただいて見るライブではできないことなので、すごく新しい形だなと俺は思います。
◆先ほど、配信ライブ終了後に、トーク収録ですぐにライブを振り返られていました。
橋口:僕ら、普段からよくやっているんです。ライブの後に、アフターパーティーみたいなことをワンマンライブツアー中に数か所。多い時は40か所ぐらい。なので、今回もできてよかったなって思います。
横山:より、僕たちの人となりも分かってもらえるんじゃないかなと思います。
◆配信を通してファンの人たちと絆を感じた瞬間はありましたか?
橋口:すごくありましたね。昨年、僕らも初めてのことばかりでしたけど、お客さんにとっても初めてのことがたくさんあったと思うんです。お金を払って配信ライブを見るっていう文化が一昨年までそんなに主流ではなく…。wacciを応援しよう、したいっていう気持ちだったり、そういう形でもwacciの音楽に触れたいって思ってくれた人がたくさんいて。それに対して、良いライブをやることで応えるっていう、そういうコミュニケーションって、会えなくてもちゃんと音楽でつながれていたと思うので、より応援してくれる人の存在の大きさみたいなものをすごく感じた一年でした。